第四話  中学校生活。

俺の恐怖を説明するには、「如月心美」という女の話をしなければならない。


僕たちは中学生の時に出会った。

というか出会ってしまった。


少し前に僕には彼女がいたと言ったと思う。

その彼女こそが、心美だ。

彼女はここが県立中高一貫校でありながら、エリート中学校から来るということで特別に転入が認められて2年生の冬休みあけに転入してきた。

あった当時は、女神かと思った。それほどにかわいかったのだ。それほどに頭がよく、優しかった。

もちろんこの学校にも多くな影響を与えた。

それはもともと付き合っていたカップルが別れるほどだった。

もちろん僕も目を釘付けにされた。

今までは告白したことない俺が告白するレベルだった。

その時は異常に彼女のことが好きだった。

そして人生初めての告白は成功した。

それから神生活を送った。



その一年後の三年生のクリスマスに言われた彼女の言葉から地獄が始まった。


「ねえ、私のこと好きだよね?」


この時の僕は、ただただノリで言った言葉だと思っていた。

でもそれから毎日聞いてきた。

そう、彼女は少しずつメンヘラ化していったのだ。


言われ始めて一か月後、卒業式の準備が始まったころ、僕が人生初の失態を犯してしまう。心美以外の女子と遊びに行ってしまったのだ。それも心美の誘いを断ってまで。

我ながらに最低だなと今でも思っている。

遊びに行っていることが心美にばれて、僕は、彼女の家に呼び出された。

そこでまた、彼女は聞いてきた。


「ねえ、私のこと好きだよね?」


僕は本当に好きだったので、


「ちゃんと好きだよ」


と、言った。

その日はそのあと何もなく、ただゲームをしたり、ご飯を食べたりして俺は家に帰った。


俺は東京の高校に、彼女は京都の高校に行くことになった。

僕はもともと結構頭がよかったのでいい高校に行くことができた。


僕は、違う高校に行くので、別れるかなって思っていたけど、彼女は別れる気がなかったらしく、別れ話をしたときは、酷く悲しんでいた。


それで終わっていればよかったのだが、彼女は卒業式の後にまた俺を家に呼び出した。

心美の両親はいつも仕事が忙しいらしく、卒業式が終わったとたん速攻帰っていた。


二人きりになってしまったわけだ。

「私のこと、ほんとに好きなんだよね?」

「うん」

家に入ったとたんいきなりこう聞かれた。

少し怖かったけど、それ以上に彼女が可愛かった。

そして、軽く一緒にご飯を食べた後、ゲームをしたりして一緒に楽しく遊んだ。

ノリで

「別れるのやめる?」と、言ってしまった。

そして俺たちはまた付き合うことになった。


高校に入ってから、僕はすぐに告白された。

彼女がいるのにもかかわらず、

「少し待って」

と言ってしまった。



次の日彼女に会った。

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