第5話 スリップ
目立たずこっそりと自分の世界で生きて行く。
考えたらそれが僕の人生哲学だった。
表立って目立つ事も評価される事もない、
だが誰かとぶつかり傷つけ合う事もない。
勉強は好きではなかったが漫画を描きながらもそれなりには成績を維持できていた。
だが、そんな片手間でやれたのはせいぜい小学生の間だった。中学生になればさすがにそうはいかない。成績も学年で順位が比べられるようになった。400人中、151番目。
今考えるとそんなに気にする事もなかったかも知れない。
だが気づけば僕は家に持ち帰る成績表を改ざんしていた。
151位でなく50位、
当然すぐバレた。
気づけば僕は母親と学校に呼び出されていた。
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