第21話 火炎剣の素晴らしさは何よりもカッコいい
「よし。今日の目標は20万だな。」
今日もスライムの洞窟に来た俺は三階層にやってきた。三階層は主にポイズンスライムが複数出現して100回に一回の割合で【シルバースライム】という鉄の体で出来たスライムも出現するとダンジョン攻略サイトに書いてあった。
三階層であれば、俺の超絶カッコいい火炎剣の本領が発揮される。
「ポイズンスライム三体か、楽勝だな。火炎剣!!」
火炎剣のスキルを使い、ナイフの刃に火炎の刃が出来上がる。今回は威力を調整してあまり太くせず長さは1,5メートルあるが、ポイズンスライムに駆け出すとボールを打つような感覚で斬り払っていく。
火炎剣は剣で斬るというよりも打撃と火炎でダメージが入るようなスキルだ。
スキルが成長すれば刃物で斬るような火炎剣にもなるかもしれないが今は火炎でのダメージが1番食らう。
昨日のように太く長く作れば打撃としてのダメージが1番になるが、今回の場合は火炎でのダメージが大事なので太くはしなかった。
「よし!思った通り燃える威力が半端ない!」
ポイズンスライムの体は可燃性で良く燃える。今の三体のポイズンスライムに対して火炎剣は一回しかスキルの発動はしていない。これならポイズンスライムを沢山狩れるぞ。
それからはポイズンスライムの群れをいつまでも倒してたがシルバースライムは一向に遭遇しなかった。
気付けば毒グミでリュックの中がパンパンになっている。
「そういえば収納系のスキルも取りに行かなきゃな。」
収納系のスキルさえあればもっとドロップアイテムも1度の探索で持って帰れるし取得は急務だ。
ドロップアイテムを売りに行くと毒グミが238個。23万8千円の稼ぎになる。
1日でこの金額って………1週間に5回頑張ったら100万だろ?月に最低でも400万は簡単に稼げてしまう………金銭感覚がおかしくなってきそうだ。というかもう既に頭は可笑しくはなっているな。
それよりも今日の目標が早々と達成したが、俺はまだシルバースライムに遭遇できていない。
もう一度三階層に潜ってシルバースライムと遭遇したら今日の探索は終わろう。
それからまた三階層に進みポイズンスライムを倒していくがシルバースライムに遭遇することは出来なかった。
「またリュックもパンパンになったからシルバースライムに会うの………あれか?」
もう帰ろうと思ったが1体でこちらに気付かずに跳び跳ねている鉄の体をしたようなモンスターを発見した。
やっとシルバースライムに出会えたようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます