第19話 火事山のダンジョンはサウナ室
「うおおお………あちいいい。」
1日が経ちお目当ての場所に朝早くからやってきていた。
火事山のダンジョンに来た俺はダンジョン内に入った瞬間にサウナに来た気分になる。
一階層なら大丈夫だと書いてたのにこんな場所に長時間いるなんて無理だ。
サウナは好きだけどそれとこれとは話が別だ。なんだよこの熱さは。俺を殺す気かよ。
「ああ………そうだった。殺す気なんだった。」
さっさとこのダンジョンでお目当てのスキルを獲得して外に出よう。
「………よし。いたぞ。」
ダンジョ内は火山の山を迷路にしたような作りになっている。遠くの方で火山が見えるんだけど、階層を上がってく程に火山に近くなり、その分熱も増してくるんだ。
そんな迷路を進んでいるとお目当ての火事小僧に遭遇した。どうやらあっちはまだ俺に気づいてないようだ。
「気づくなよ………
………よし、アシッドショット!!」
アシッドショットの届く距離は今だと3メートル先にも届くようになった。スキルも使えば使うほど強力になっていくのか、最初は2メートルの距離が限界だったので使い続ければこのスキルはもっと強力になるに違いない。
狙いを定めた場所も命中しやすくなり、狙っていた火事小僧の頭の部分に見事命中することが出来た。
「きゅおあ!きゅおあ!きゅお…ぁ。」
「よし!火事小僧も一発で仕留められる!」
アシッドショットのスキルはマジで強いな。一撃で倒せるならアシッドショットが打てる限り頑張ってみようかな?
…でも熱さがやばい。やっぱり早めには終わりたいのでスキルを獲得したらさっさと帰ろう。
「ドロップアイテムも【燃え木】だし沢山持ち帰れないんだよな。」
火事小僧からドロップしたアイテムは【燃え木】という簡単に火がつく木材だ。1個2500円で売れるが今回はリュックを持ってきていない。
理由としてはこの一階層で出現する火事小僧から得られるドロップアイテムをリュックにしまっておくと燃えてしまうのだ。燃え木は燃え木同士がぶつかっただけで火が着いてしまう。
リュックに入れて強い振動を与えても燃えてしまう可能性がある。
スキルで【収納系】のスキルやそれに付随するマジックアイテムを持ってるなら話は別だけど、俺にはそんな激レアなスキルは持っていないし、収納系のマジックアイテムも安い物でも数億円はする。
「………あ。そうだよ!何て俺はバカなんだ!!気付くのが遅すぎる!!アシッドショット!!」
今の火事小僧で11匹目の討伐に成功して俺は【火炎剣】のスキルを手に入れることに成功した。
「収納系のスキルを手に入れにいこう!!」
そしてそれと同時にスキル吸収のナイフのレベルが上がったこと。
新しく3つのスキルを保有出来る事を理解した。
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