第18話 そして決まった場所は



「火事山ダンジョン………ここ良いな。」



【火事山ダンジョン】

対象ランクD~Gランク

火の属性が多く出現するダンジョン。一階層は火事小僧(ランクG)しか出現せず、その後の二階層目からは【火耐性】や暑さを何とかしないと直ぐにゲームオーバーだと【冒険者公式攻略サイト】には書かれている。


今の時代はインターネットから情報や記事を買った方が簡単なのでその為だけに画面の大きいスマホを購入したが本当に便利な世の中になったもんだ。


現金を持ち歩かなくてもスマホ1つで買い物も出来るし、ノノちゃんのような素敵な女性との時間を満喫するのもスマホがあれば出来てしまう。


実際ダンジョン装備の販売してる店に行かなくてもスマホから通販サイトで確認して購入すれば良かったんだと気づいた時は何故か負けた気分になったな。



「なになに………一階層に出現する火事小僧は耐久力が無い代わりに【火炎剣】という強いスキルを持っている。その火炎剣のスキルも遠距離攻撃が出来る冒険者は簡単に討伐可能。遠距離攻撃が無かったとしても、火事小僧がスキルを発動するのは大抵が1度だけなのでその後なら危険もなくレベル2の冒険者なら比較的簡単に討伐できる………か。」




火事小僧の情報を1万円で購入すると、火事小僧が火炎剣のスキルを発動してる動画を見ることが出来た。


その動画では火事小僧のモンスター、猿の様な見た目に頭の毛のような物が燃えているモンスターが映っていた。

燃えてるのに熱くないのかなと疑問に思うが、火事小僧やそのダンジョンにいるモンスターには影響がないが、調べていた冒険者が触ると普通に熱かったと言う報告がされている。


そして火事小僧が火炎剣のスキルを使用してる動画は、火事小僧が持っている木の枝みたいな物が燃えて剣の形になり、その剣で近くの生物を斬るような動作をしている。

その後スキルが解けると木の枝は燃え尽きて何も持っていない状態になった。

1度しかスキルを使わないのはスキルを使うための物が無くなるからだと思った冒険者が、鉄の棒を渡すと何度も火炎剣のスキルを使える火事小僧が出来てしまった事があり、火事小僧に燃えない振れる物をわざと渡すのは危険だと説明付きでその時の映像を見ることが出来た。



「これを俺が出来るようになったら………よし。」





飯も食った俺はそのままスーパーに寄って夜ご飯とツマミ、ビールを二本買って今日は帰ることにした。

まだダンジョンに潜れる時間はあるが午前中にアシッドショットを沢山使ってエネルギーもまだ回復してないし無理も良くない。



明日からまた頑張ろう。




明日向かうのは火事山ダンジョンで決定だ。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る