第13話 オークなんて聞いてない。



モンスターは上のランクからA,B,C,D,E,F,G,H,Iの10

段階の強さで決められている。俺が倒しまくってたスライムは最弱のIランクモンスターでゴブリンはその上のHランク。そしてオークはFランクのモンスターで明らかに格上のモンスターだ。


俺なんか初心者中の初心者だぞ?ここの運営はそれを分かってオークと闘わせようとしてるのか!?



「それではあああああバトルうううう!!



くぁあいしいいいいいいいい!!」



「ちょっとまって!?まだ心の準備が出来てないぞ!?」




「グオオオオオ!!」



俺は出来てないが向こうはヤル気満々だ。くそ!やるしかないか!




「しゃあああ!………でもむりいいいい!!」



オークに突撃しようとしたがあまりの迫力に曲がれ右をして闘技場の中を逃げ回る俺。



「たたかええ!!そしてしねえええ!!」



「さっさとやられちまええええ!!」




こんな化物に立ち向かえる奴なんかいねえよおおお!!




「っと思ったけど俺には【これ】があった!


アシッドショット!!」



逃げ回りながらオークに向けてナイフの切っ先を向けると、切っ先からは強力な酸の弾丸が発射される。



「グオオオオオ!!」



「良し!効いてるぞ!!」



アシッドショットはオークの左足に命中するとオークは痛みに悶絶して大きな体を地面に倒した。



「アシッドショットアシッドショットアシッドショットおおお!!!」




倒れたオークの顔にナイフの切っ先を向けて何度もアシッドショットを発射する。



「はぁはぁはぁ………思ったより簡単だったな。」





オークの顔面はドロドロに溶けて数秒するとうごかなくなった。オークは絶命したようだ。






「なんとおおおおおお!!三日前までは一般人の中年がああああああ!!


オークに勝利したああああ!!!」





「「ブウウウウウ。」」




「いや、ソコは嘘でも歓声をあげてくれよ!!」






「キャアアアアア!!


おめでとおおおお!!


オークに勝っちゃったああああ♪」




「うお!れ、麗奈さん!?」



「また貴方のおかげで臨時収入が入ったわああ♪


さあ!貴方も賞金を貰いに行くわよん♪」




そう言って麗奈さんは俺の腕を組んで闘技場を後にした。



観客が俺に罵倒を浴びせるのは想像に難しくないことだった。




「それじゃあまた出場する時は連絡してねん♪


一週間以内に連絡待ってるわ♪」



「え、ああ、はい。」




賞金を貰いに受付まで行くと麗奈さんは俺から離れていく。





「おおおお………こんなに貰えるのか。」




そして俺も賞金を貰ったがまたもや大金を手に入れることに成功したのだ。




今回も生き残ることが出来た。



次もやってやるぞ。




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