第12話 2度目のコロシアムは想定外



「さあああああ!!やって参りましたああああ!!!


突如として現れた冴えない中年の新星いいいい!!


三日前には何も持たず自殺志願者と思いましたが今宵はちいさなナイフ一本を持って闘いにきましたが!!



今回はどんな無様な闘いかたをするんだああああ!?」



「「ワアアアアア!!!!」」





「イチイチ言葉にトゲがあるんだよな。」





まだ期間には余裕があるが、今の俺ならゴブリン三体程度相手にするのは容易いと思いコロシアムに挑戦しにきたが、今回は前回よりも観客が多い気がする。




「貴方の初戦がとても見応えあったからよ♪私も良い拾い物したわあ♪」



綺麗なお姉さん、もとい麗奈さんに連絡した俺は直ぐにコロシアムに来て欲しいと言われやってきたが、そのままコロシアムの闘技場へと連れてこられた。


そして麗奈さんは俺の担当ということでコロシアム内にまで一緒に来てくれてるが…




「おい中年があああ!麗奈さんに指一本でも触ったら分かってんだろうなあああああ!!」



「お前と麗奈さんじゃあ住んでる世界が違うんだよおお!!隣にいるんじゃねえぞおおお!!」


「さっさとしんじまえええ!!!るぅえいなさああああん!!」



「俺の麗奈ああああ!!!あいしてるうううう!!」





あ、これ俺がじゃなくて麗奈さんのファンの奴等が多いんだ。



確かに麗奈さん綺麗だし胸は大きいし、スタイル抜群だし、おっぱい大きいし…



人気がある理由は分かるな。



「あら?何落ち込んでるの??どんな理由でもお客さんが多ければ賞金は増えるし私も給料増えるし良いじゃない?


今日も頑張ってね?ちゅっ」



そう言って麗奈さんは俺のほっぺにチュウしてその場を後にした。




「「しんじまえええええええええええ!!!!」」





観客はその光景を見てメチャクソキレてる。麗奈さんこうなるの分かってやってるよな………




「さあさあさあさあ!!直ぐにいきましょおおお!!!


このクソカス雑魚なおっさんをぶっ殺す勇者の登場だあああああ!!


俺達の麗奈さんに何しとんじゃあああ!!!」



司会者も麗奈さんのファンかよ!



そして俺の正面から現れたのはゴブリン三体等ではなく、2メートルはある化け物だった。




「………あれ?ゴブリン三体じゃないの?」





「今宵の勇者はああああ!!


オークううううううううう!!!」




「「ワアアアアア!!」」





あれ?




「この冴えない中年をぶっ殺してくれくれええええ!!!」





あれ??

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