第11話 レアアイテムがレアすぎる



「………ん。は!ノノちゃん!」



俺は目が覚めて辺りを見渡すとスライムの洞窟の中にいた。


さっきまでノノちゃんとの甘い時間を過ごしてたと思ったがどうやら夢だったらしい。



「………そういえば俺、溶かされてたよな?」



気を失う前の記憶を思いだすと酸の攻撃を胸に受けてポッカリと穴が空いた記憶がある。両腕も酸で溶けてしまったと思ったが体に傷は1つもなく、むしろ力が漲っている。



時間を見てもまだ19:00でスキルが発動する時間にはなってないよな?



「………そういえばレベルアップしてもスキルが発動するんだったか?」



そう言われればそんな気もしてきたな。この力が漲るような感覚はレベルアップしたんだろう。


「あれだけスライムを倒しておまけにユニークモンスターまで倒せばそりゃあレベルは上がるか?」



九死に一生を得たな。



「それに………これがレアアイテムか。只のナイフみたいだけど………こんなのが本当に強いのか?」




俺の目の前にはアシッドヒュージスライムから奪った核となんの変哲も無いナイフが転がっている。


そのナイフは良く見てみると青みがかった刃をしているがそれだけだ。



「これは1度鑑定に出さないと分からないな。」



まだ時間的にはアイテム鑑定はしてくれそうだし1度行ってみるか。





そして俺は1万円と安くないお金を払って手に入れたアイテムの鑑定をしてもらうとそのナイフはレアなアイテムで間違いないと確信する。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【アイテム鑑定書】


名前:スキル吸収のナイフ(レベル1)

能力:このナイフでモンスターを倒した際に一定の確率でスキルを手に入れることがある。

このナイフはモンスターを倒せば倒すほどレベルが上がり上限は10

レベルが上がるとスキル保持限度数は上がりスキルを手に入れられる確率も上がる



【スキル獲得確率1割】

【スキル保持限度数2】





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「凄いアイテムを手に入れたぞ。」



このアイテムは激レア中の激レアだ。ナイフというのがあまり殺傷能力はないがそれにしてもモンスターのスキルを獲得出来るなんてスゴすぎだろ!?



「このナイフがあればゴブリン三体なんて楽勝だ!」



まずはこのナイフでモンスターを倒して新しいスキルを手に入れよう。



「本当だったらこの核のモンスターのスキルとか手に入れられれば良かったんだけどな。」



そう思ってナイフで核をコツコツしたら思わぬ出来事が起きた。



「あ、核が消えた?」


核が消えたと同時に俺の頭の中に直接言葉が聞こえてくる。



【スキル吸収のナイフはアシッドショットのスキルを獲得しました。】




どうやらスキルを手に入れると教えてくれる仕様らしい。



俺はあのユニークモンスターの強力なスキルを手に入れてしまった。

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