第9話 昨日の俺とは違うんだ
次の日の朝になるといつもよりも寝起きが良く、体つきも中年太りした体が若い頃のような引き締まった物に変化してきていた。
「これは昨日夜ハッスルしたか………じゃないかレベルが上がったからだな。」
レベルが上がると体つきも良くなると聞いてたが本当のようだ。お腹は無くなりすらっとしている。肌にも弾力が戻ったような気もする。
「よし!!この調子で今日も頑張るぞ!!」
コロシアムは出来る限り早めに出場してお金を稼ぎたいがまずはレベルアップが優先だ。
俺は軽く朝食を済ませると昨日探索した【スライムの洞窟】へと戻ってきた。
「今日もガンガンスライムをぶっ潰すぞおお!」
昨日手に入れたスライムグミは【ドロップ品】を買い取ってくれる国営のお店に全て売り払った。
数は205個ありそれだけでも10250円の稼ぎになったが、ノノちゃんを呼ぶならこの3倍は最低でも必要だ。
レベルもサクサク上げたいし昨日よりも早いペースでスライムを倒すぞ!!
「はぁ………はぁ………はぁ、もうリュックサックがパンパンだ。」
それから集中してスライムを倒すと昨日と同じ程度の量のスライムグミを手に入れる事に成功した。
何個かスライムグミを食べて動いてたが1度スライムグミを売りにいこう。
時計を見るとスライムの洞窟に来てまだ1時間しか経っていない。まだまだスライム狩りを頑張らねば!!
「はぁ………はぁ………はぁ………これで10回目の換金だ。」
それから黙々とスライムを倒していると売り払ったスライムグミだけで10万円の稼ぎになってしまった。
昨日は1日で300万も稼いだから勘違いしそうになるが普通に働いて1日10万円も稼げるのは破格だと思う。
しかし、それほどのスライムを倒してるのにも関わらず俺のレベルが一向に上がる気配がないんだ。
もう1000体は軽く倒していて、バットもボロボロになっている。
「やっぱり二階にいかなきゃだめか?」
スライムの洞窟の一階層はスライム単体しか出現しないが2階層にはスライムが複数になり【ポイズンスライム】という毒の特色を持ったスライムが現れる。
ポイズンスライムの毒に掛かると体がインフルエンザに掛かったようにダルくなり毒を治癒しないと死んでしまう可能性もあると思って二階層には行ってなかったが、レベルを上げるなら進まなきゃならいよな。
「1度戻って装備を新調する………なんだ?大きなスライム?」
再度スライムの洞窟に潜りスライムを倒していると今までのスライムとは比べ物にならない大きなスライムが現れた。
「あれは………ユニークモンスターか!!」
俺は出没する可能性の低いモンスターに遭遇した。
【ユニークモンスター】という激レアなモンスターで
【レアドロッブ】のアイテムを獲得できるモンスターに運良く遭遇したんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます