第4話 賞金を手に入れた。そしてスキルも手に入れた



「佐藤厳太(さとうごんた)様。本日はお疲れさまでした。此方が今回の報酬金です。」



「ありがとうございます。」



「次回の挑戦もお待ちしておりますので何かある際にはご連絡ください。」



俺はゴブリンを倒して闘技場から出ると係員に受付のような場所に連れてかれ今回の報酬金を手に入れた。


その額を見ると【300万】という大金が封筒に入っていて思わず固まってしまった。



「100万円じゃないのか?」


確かチラシには初戦は100万円と書いてあったと思ったんだが………



「最低100万円よ?お疲れ様!貴方のオカゲで私にも臨時収入が入ったわ♪」



「おわ!………ってアンタは案内してくれた人か?」



闘技場のあるビルから出て近くの公園のベンチで座って封筒の中身を数えてると最初に会った女性が俺の隣に座り密着してくる。


あまり女性とは関わりが無いからドキドキしてるがバレてないか?


「ふふふ♪まさか貴方が勝ってくれると思わなかったから驚いちゃった!根性あるわね?また戦いたくなったら連絡頂戴ね?」



そう言って女性は名刺を渡してくる。その名刺には

【ダンジョンコロシアム スカウト 葵 麗奈】と書かれていて電話番号も書かれていた。



「わかった。その時は連絡する。」


「ふふふ♪あ、でも次に戦う時はモンスターも強くなるから鍛えた方が良いわよ?

貴方もゴブリンを倒したから【スキル】が発現した筈だから最低でもゴブリン三体と戦うと思って頂戴ね?

それと、コロシアムは1週間以内に次の対戦が無い場合は出禁になっちゃうから気をつけてね♪」




「………わかった。」



そう言って麗奈は俺の元から去っていった。一週間以内にか。


正直な所あの時ゴブリンを倒した俺は人生で1番満足感を得ていた。命の危険もあるがその分見返りは大きいし、何よりも達成感が半端無い。


「………悩むことなんて何もない。一週間で強くなってゴブリン三体程度倒してやるさ!!」



スキルはダンジョンに入るかモンスターを倒すと誰もが発現する。


自分ではどんなスキルなのか分からないから調べにいこう。


「その前に着替えなきゃな。」


ゴブリンの返り血が着いたスーツは脱いだがまだ肌寒いし上着を買って、軽く飯を食ったらスキルを調べに行くとするか。



「ははは!これからが楽しみだ!」



強力なスキルならダンジョン冒険者になっても良いし俺に運が向いてきたぞ。



朝の落ち込んだ気分の俺と今の俺では全く別人のような雰囲気で公園を後にした。



「飯は何を食うかな?焼き肉か?」




お金も余裕があるし久しぶりに1人焼き肉でもするか。




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