日記に非ず!
七月二十一日
今日はしきと初めての探索!しきが知っていたコンビニに現れる謎の飴女を調査した。臨海公園から二駅離れたところまで自転車で行ったが、途中でしきの息が切れてしまってサクラの下で休憩した。ペース配分を考えれば良かったと後悔。
コンビニに着いて店員に聞いてみたら、なんとただの飴好き婦人だった。前来たオカルト雑誌の記者にも同じことを話したらしい。成果無し。しきは肩を落としていた。
八月一日
多摩の方でUFOの目撃情報があったのでしきも誘ったら一緒に来てくれた。
でも結局UFOは見つけられなかった。目撃情報をくれた人に聞いたら東の方に移動したらしい。
私たちは駅周辺をぶらぶらしたけど、特に何も無かったのでそのまま帰った。暑い中連れ出したしきには申し訳なかった。
八月十七日
臨海公園に仕掛けたカメラの映像を確認した。家が留守だったのでしきも誘ってポップコーンを食べながら見てたけど、何も映らなかったからただのASMRだった。
しきが夜になっても帰らないので理由を聞いたらなんか急に慌てだした。でもしきりに大丈夫大丈夫と言っていたので今日は一緒に寝た。
八月二十日
今日は学校の講習だった。世界史で内容が中国史なのでなかなか難しかった。
しきも取ってたので帰りに学校近くの不動明王があるお寺に参拝した。住職にいろいろ聞いたけど特にこの辺りじゃ超常現象は見ていないらしい。
私たちが別れる時にしきが青いパンジーをくれた。顔が真っ赤だったけど大丈夫かな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます