∞3∞
∞∞∞∞∞
こうして少女に拾われた怪物は、少女とその父親が暮らす狭い家の中で暮らすことになりました。
家の作りはとても質素で、動物の毛皮と木で出来ています。とても豪華とは言えないものでしたが、吹雪の中を歩き続けた怪物にとっては暖かくて快適でした。
少女の父親はひどく粗暴で、勝手に住人を増やしたことに怒って少女を殴りましたが、家のことを全て少女がこなすことを条件に、怪物は少女の家に住めることになりました。
少女から言葉を教えてもらった怪物はすぐに話せるようになり、少女は話し相手が増えたことを喜びます。
少女が喜ぶので、怪物も嬉しくなりました。
そこで怪物は村の人とも話してみようとするのですが、怪物はその見た目のせいで村のみんなから疎まれていたので、話しかけても怖がられるばかりでした。
少し寂しくなった怪物でしたが、怪物は今までずっと一人だったので、少女さえいてくれればそれでいいと考えるようになったのです。
そうして数年が経ち、少女は少女でなくなりました。大きくなった少女は、もう一人前の女性です。
けれど。怪物の体は、一向に育たないままだったのでした。
∞∞∞∞∞
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます