8年後
あの日のことを思い出しながらカインは目を覚ます。
「いったい何度あの日のことを思い出すんだ…」
そうつぶやいて硬いベッドから体を起こす。そこは狭くジメジメとした地下牢だった。
なぜ自分は痣を持って産まれてきたのだろう、もし痣がなければ今頃あの村で幸せに暮らしていたのだろうか…。
そんなことを考えていると騎士がやってきて牢屋の鍵を開けた。
そしてカインに手錠や足枷さらには目隠しをつけて牢屋から出された。
(だいたい10人くらいか…)
カインは長い間くらい地下牢におりそこに適応するために感覚が異常なほど育っており、カインはそれが普通だと思っていたが一般的に見てカインの才能は天才的だった。
そんなことを考えているうちに目隠しが外されるとそこは国王や貴族たちが集まっていた。
「俺をこんなところに連れてきてどうするつもりですか」と尋ねると
すると国王らしき人が
「忌み子の分際で勝手に口を開くな疫病がうつるだろ!!」
カインはこれ以上口を開けば周りにいる騎士たちに殺されると思い口を閉じた。
少し落ち着いてから国王が口を開いた。
「貴様はアルカナダンジョンへ送られることとなった」
アルカナダンジョンそれはこの地に最初にできたダンジョンだといわれており、その難易度のたかさから4大国家と呼ばれる大きな国が協力して管理している。
アルカナダンジョンの話はカインの村にも伝わっていた。
「貴様にはアルカナダンジョンの調査という重要な役目を与えてやる故命をかけて取り組め」と国王が言い放った。
それから数時間後カインはないよりはまし程度の装備と記録するための魔道具を装備してダンジョンへと向かった。
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