第4話借りは返す!

読んで頂きありがとうございますm(*_ _)m

感想を頂き、とても励みになっております。

その感想でタグ設定に問題があったのかもと思い、確認の為こちらでタグ補足します。

主人公➡アーシア

ヒーロー➡カルゼ


驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、引き続き読んで頂けると嬉しいです!


♪~♪~♪~♪~♪



そして放課後、王城の鍛錬場に行き、シリルとラグナと実戦形式での手合わせの許可をもらうのにシリルのお父様、騎士団長の元へ向かった。


「わかってると思うが相手は王族だ。しかも第二王子だ!

そこの所重々よろしく!!」


いつもはノリのいい筋肉なのに王族が絡むと面倒臭いな。


「でも有事の際には第二王子が先頭に立たなきゃならないんだから、少しくらいいいんじゃないですか?」


「今、有事じゃないから。

頑張って平和維持してるから!」


「⋯わかりました。

じゃ、シリルはいいですよね。」


「息子もね、方向性は間違ってるけど努力してるんだよ。

未来があるんだよ。

そこん所もよろしく!!」


騎士団を統括する長が小娘に頭下げないでよ。


私を何だと思ってんの?


そんなこんなでラグナとシリルがやって来ました。


何故かアジスとカルゼまで来た。


「アジスとカルゼは何しに来たの?」


「僕は姉上のストッパー役で呼ばれました。」


ストッパーって···確かにアジスは適任だけど。


お母様と同じ顔のアジスには本気で殴れない。


「俺は、まだシアとちゃんと話してなかったから。」


「話しても話さなくても婚約は無くならないわよ。

王命・・なんだから。」


そんな悲しそうな顔されてもどうしようない。


私だって国王の胸倉掴んで王命を取り消したいわよ。





鍛錬場の一角でラグナとシリル二人と私が対峙している。


あれ、おかしくない?


「ねえ、何で私VSラグナ&シリルになってんの?

そんで何で私の剣だけ模擬剣なのよ?」


「騎士団長の許可は貰ってる。王子に真剣なんて使ったらシーちゃん捕まっちゃうよ。」

「シーちゃん相手にタイマンなんて自殺行為はしない。」


こいつら⋯


騎士団長が前に進み出て来た。


「正々堂々と戦うように。」


どの口が言ってんだ?

睨んでやったけど、顔をサッと逸らされた。


「始め!」


ラグナ&シリルは同時にかかってきた。


卑怯な奴らだなぁ。


鍛錬場は地面が土なので模擬剣で土を抉って2人にかける。


土が目の中に入ったら痛いよね~。


そして二人の剣を持っている方の手を模擬剣で思いっきり叩いて剣を持てなくする。


その後は肝臓や鳩尾、腎臓の所謂急所を重点的に攻撃した。


強くやればすぐ終わっちゃうから程々にね。


力では叶わないから最初に力が出せないように工夫しておかないと。



子供の頃から騎士団長の息子のシリルに付き合って4人で武術を習ってたけど一番強かったのはカルゼで次が私。


シリルも才能はあるんだけどカルゼの武の才は飛び抜けてたんだよ。


負けず嫌いの私はカルゼに勝つために、騎士団で訓練しつつ傭兵にも戦い方を教わった。


それでもカルゼには勝てなかったけど、ラグナやシリルには大人になった今でも戦い方次第で勝ち続けている。


シリルは正統派の戦い方しか知らないから、訓練形式の手合わせなら私に勝てるけど、なんでもありの実戦形式だと負けてしまう。


ラグナは王子だから、防御を重視した戦い方なので話にならない。


1時間経過するとラグナが白旗を揚げた。


「シーちゃん、もう無理·····」


「毎日鍛錬してるんじゃないの?」


「⋯最近サボってました。」


知ってた。

あんた達どっちも騎士団の早朝訓練に出てきてないもんね。


私は毎日早朝訓練に参加させてもらってるから、サボってたのバレバレなんだよ。


「鍛錬場10周して来なさい。」


「えっ?!」


「それとも続きする。」


「10周してきます!」


あいつ逃げ足早いな。


シリルはまだいけそう。


騎士団長の息子がそうそうやられないよね。


シリルは剣を持ち直し向かってきた。


私は模擬剣をシリルの脛を狙って投げ、シリルは飛んで避けたけどその顔に脱いだ上着をかける。


模擬剣に気を取られてなかったら避けられたのにね。


シリルの後ろにまわって耳の後ろの乳頭突起を突いて、平衡感覚を失わせてから攻撃しようとしたら、カルゼが私の首に手をかけてきた。


「シア、もう終わり。

これ以上したらシリルが再起不能になる。」


「そこまでしないわよ。」


「瞳が金になってキラキラしてる。

かなり興奮してるだろ。

今のシアに加減はできないよ。」


伊達に私の幼なじみしてないね。


「わかった。

リル、これで終わり。

感覚が戻ったら鍛錬場20周しておいで。」


シリルは終了と聞いてその場に倒れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る