第6話 光龍と雪音

翌日になった。

俺は学校に登校する為に起き上がりそして歯を磨いたりして準備してから。

そのまま俺は欠伸をしながら登校をする。

そうしていると。


「今日さ。なんだか知らないけど美少女が転校して来るらしいぜ」


「マジに?それって大谷さんと同じぐらいの?」


「そうだな」


そんな会話が聞こえてきた。

俺は?を浮かべながらその言葉に耳を傾けていると。

背後から、おっは、と声がした。

高貴だ。

今日は部活動の朝練とか無いのか?


「今日は部活はどうした」


「あー。美少女が来るってんで休んだ」


「.....お前何しているの?」


「冗談に決まってんだろ。.....まああれだ。ちょっと調子が悪くてな」


「ああ。そうだったのか」


「そうだな」


高貴は相変わらずの笑顔で俺を見てくる。

肩を組みながら、だ。

俺はその姿を見ながら苦笑する。

すると、中島くん!、と声がしてきた。

背後を見ると.....そこに笑顔の大谷さんが。


「.....お、大谷さん。おはよう御座います」


「うん。.....あ。えっと。.....その。今日のお昼ご飯って何か作った?」


「.....何も?.....俺は何時も学食だから」


「.....そ、そうなんだ。.....じゃあこれ。お弁当」


「.....は!?」


高貴がまた固まった。

そして俺もぎこちなくなる。

マジかよ、と思いながら、だ。

お弁当って!?、と思いつつ大谷さんを見る。

大谷さんは笑顔で、うん。作った、と言ってくる。


「マジかアイツ.....」


「うわ。ぶっ殺したいんだけど」


「死ねハゲ」


そんな罵声を浴びせられながら青色の包みの布を受け取る。

ずっしりと重さがあった。

そして大谷さんは、じゃ、じゃあね。用事があるから、と去って行く。

すると固まっていた解凍された様な高貴がようやっと口を挟んだ。

あり得ない、と言いながら。


「.....お前はマジに何をしたんだ?大谷さんに」


「.....何もしてないだが」


そんな感じの会話をしていると。

んん!?、と声がした。

女子の声だ。

そして現れたのは.....え?

俺は愕然とする。


「お久しぶりだね。.....元也!」


「.....光龍.....!?」


「.....!?」


高貴が、またか、という感じで愕然とする。

そこに立っていたのは黒の長髪。

そして無邪気な感じの凜とした感じの。


そんな超絶美少女。

八頭身の、であるが。

モデルでもやってそうな感じであるが。


「私の顔を覚えていてくれたんだな」


「.....そりゃそうだろう。忘れない。初恋の相手だから」


「そうだったね。.....私も知っている」


「.....」


高貴が目をウルウルして泣き出した。

そしてそのまま、お幸せに!!!!!、とダッシュして行く。

オイ何を誤解している!!!!!

今のは言葉のあやだぞ!

俺は思いながら後期を追おうとしたが。


「.....まあ待て。.....初恋の続きをしようじゃないか」


「.....は!?こ、光龍?!どういう意味だ!」


「手を繋ごう」


「.....馬鹿な!?」


そして俺の手を握ってくる光龍。

それから笑顔を浮かべた。

俺は真っ赤になりながら慌てる。

こんな積極的だったか!?

そう思いながら。


「私は7年近く彼氏は居ない。.....全て君の為にな」


「.....ha!?」


「.....私は全て君の為だぞ。.....付き合わないか?」


「.....そ、それは.....」


真っ赤になる俺。

っていうかまさか転校生って光龍!?

俺は慌てて真っ赤になっていると。

何やっているのお姉ちゃん、とドスの効いた声がした。


「.....おや.....」


「通学している生徒達が慌てていたから。何だか大騒ぎだったし。.....だから見にきたの。そしたら.....何やっているの。お姉ちゃん」


「私の好きな人に積極的にアタックしているだけだよ.....うん」


少しだけ慌てて悲しげな顔になる光龍。

俺はその姿を見ながら目の前の大谷さんを見る。

ってかお姉ちゃん!?、と思いながら。

俺は愕然とする。

すると大谷さんはその俺の姿を見てから、そう。お姉ちゃんだよ、と言ってくる。


「.....でもこの人を心からはお姉ちゃんと呼べないから。.....ただそう言っているだけだけど」


「.....そんな事を言うなよ。雪音」


「.....私は.....」


歯を食いしばる大谷さん。

そんな会話の中。

光龍が、取り敢えずは時間がないから.....、と苦笑して切り出す。

それから俺から離れて歩き出した。

その姿に俺達は。


特に大谷さんは、誤魔化してばっかり、とイラッとしていた。

俺がその姿を見ながら?を浮かべる。

何があったのだろうか、と思いながら、だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る