121.その頃、シオン・ウィナザードのささやかな冒険 ~スカヴィーサイド再訪編~【後編】


 ラングレン家の家は、スカヴィーサイド港から程近い坂を上った先。上級職員向けの官舎が並ぶ一角に佇む、庭付きの一戸建てだった。


 ――あの後。

 一通りの話を聞き終え、調査の結果をまとめた資料を受け取ったシオン達はそのまま港湾局の応接を辞し、俎上に上がった陰謀の可能性の検証、それが事実と確認された場合はその排除を目的とした冒険に向かう――はずだったのだが。



「ね。シオン達は今日の宿、もうどこにするか決めてるの?」



 無垢な瞳で見上げてくるイオの問いに、シオン達は互いの顔を見合わせるばかりだった。

 何せ、ジアノ=バストーからもっとも近いレイリーの港で国内の定期航路便に乗って、海路でスカヴィーサイドに到着したばかりだったのだ。当然、宿の確保などしていない。



「なら、今日はうちに泊まりなよ! 今は海神祭が近いせいでどこの宿もいっぱいだし――なんならこの街にいる間はうちにいた方が、父さんとも話しやすくて便利でしょ?」



 本当かどうかの確認の意味を込めて、イオの父であるカシアスへ視線を向けると、彼もまた首を縦に振って娘のことばを認めた。

 今週の末を予定している《海神祭》はルクテシア統一以前から続くスカヴィーサイドの祝祭で、一年の航海の安全を祈る祭事であると同時に、秋の《海軍祭》と双璧を成すスカヴィーサイドで最大の『お祭り』でもある。

 この時期には東ルクテシア各所のみならず遠く王都リジグレイ=ヒイロゥからも観光客が押し寄せ、街はいつも以上の賑わいに盛り上がるのだ。


 結果――市内の宿は上客である観光客たちで埋まり、宿にあぶれた冒険者や旅人達は郊外の町や近隣の小都市へと、その宿を求めることとなるのが毎年のことだった。



「母さんだってきっと喜ぶよ! だから遠慮なんかいらないって。ね?」



 ――と。

 実情を踏まえ、結果だけ見ればイオの勢いに押し切られる形で――シオン達はラングレン家の住む官舎に、この日の宿を世話してもらう運びとなったのだった。


 夕食にはラングレン夫人手製の海鮮料理で歓待を受け、湯船つきの風呂もいただいた。ここしばらくは船上生活で、そのほとんどが保存食糧での食事と、魔術で精製した貴重な真水での水浴びがせいぜいだったのを思えば、ラングレン家での一時は久方ぶりの贅沢な時間だった。


 湯をつかわせてもらってさっぱりした後、シオンは夕涼みのため、一人で庭へと出ていた。

 坂の上に建つ官舎の庭は眼下にスカヴィーサイド港を見渡せる位置にあり、黒く沈んだ海原と、この時間でも灯りの絶えない港とのコントラストが一望できた。

 遠く水平線を見晴るかせば、外洋と港を隔ててスカヴィーサイド湾を形成するカノン岬――その突端に建つ灯台から、帯のような光が遠く長く伸びている様を見て取ることもできた。


「シオン!」


 呼びかけを受けて、振り返る。

 イオだ。夜着ナイトドレスの上にケープを羽織った少女が、ちょうどベランダから庭へと降りてきたところだった。


「夕涼み? わたしも一緒していい?」


「ん? ああ――」


 ろくに返事も待たずシオンの隣までやってきた少女は、両手にひとつずつ持っていたグラス――よく冷えてうっすら汗をかくそれのひとつを、「はい」とシオンに差し出してきた。


「ありがとう。ちょうど喉乾いてたとこだった」


「えへへ。どういたしましてぇ」


 元より、シオンの許可など要ることでもない。礼を言ってありがたく受け取ると、グラスの中身は氷を浮かべた冷茶だった。風呂上りで喉が渇いていたので、イオの厚意をありがたくいただくことにする。


 少女も湯上りから間もないのか、まだその黒髪はうっすらと湿り気を残したままで――ベランダからこぼれる灯りに、艶やかな髪が微かな輝きを返していた。

 ワンピース様の夜着ナイトドレスは精緻なレースを飾った薄手のつくりで、薄い肩をケープで隠してなおひどく頼りなげに、後背の灯りを受けて浮かび上がっている。


 服を濡らさぬように結い上げた髪の下から覗くうなじも、袖口から覗く腕も若木のように細く、その気になれば片手で手折れてしまいそうだった。


(……さすがに、もう男には見えないな)


 本音を言えば、『若い娘が、夜分にそんな格好で男の前に出るものじゃない』――くらいのことを、口を酸っぱくして言い聞かせてやりたい気分だったが。今回ばかりは自重する。

 元より僭越な説教だということも無論あるが、それでなくともつい半日前まで男の子だと思い込んでいた相手に向かって『若い娘がどうこう』などと、えらそうにのたまえるほどには図太くないのがシオンだった。


「シオンはさ」


「ん?」


「これからどうするの? なんて言うか……」


 イオは背の低い石組みの塀へもたれるようにして海を見遣りながら、継ぐべき言葉を探していたようだったが。


「……スカヴィーサイドには、冒険の途中で寄っただけだったんだよね? でも父さんの話だと、だいぶんすごいことになってるみたいだし」


「今は街の支部からレドに一報を入れて、今後の判断を仰いでるところだ。まだそうと決まった訳じゃないが、もし沿海州すべての貴族を相手取らなきゃならないことにでもなった日には、さすがに俺達だけじゃ手が回らない」


 場合によっては冒険者の自分達がわざわざ首を突っ込まずとも、司直の領分で片がついてくれるかもしれない。とはいえその場合も、裏取りや証拠の確保は求められることになりそうだが――


「――と言っても、返事が来るまで何もしないって訳にもいかないしな。できることはしておきたいと思うよ」


「じゃあ、まだしばらくはこっちにいるんだ」


 はにかむように眦を細めて、イオは微笑んだ。


「レドって、あの時のレドさんだよね。トリンデン=オルデリス公爵の」


「ああ。トリンデン=オルデリス公爵のフレデリク・ロードリアン。『放蕩貴族』のレドだ」


 六年前にこの街を訪ったとき、冒険者パーティ《渡り鳥》には六人目の仲間がいた。


 『放蕩貴族』を自称する謎の青年レド。

 その正体はルクテシアに冠たる大貴族、トリンデン家の跡取り――現在はその当主である、フレデリク・ロードリアン・ディル・トリンデン・オルデリス、そのひとである。


「びっくりだよね。あの愉快なお兄さんが、ほんとうにえらい公爵さまなんてさ。トリンデン=オルデリス家って、わたしでも名前知ってるようなとこだよ?」


「俺も同じ気持ちだよ。あんなデタラメなのが大貴族様の跡取りなんて、世の中間違ってるよな、絶対」


「同感!」


 ふたりは同時に噴き出し、声を合わせて笑った。


「ね。シオン」


 ひとしきり笑って、笑いの衝動が掻き消えた後。イオはあらためて呼び掛けてきた。

 あらためて振り返るシオンを前に――彼女は僅かの間、躊躇うように視線を背けていたが。


「……わたしさ、ほんとは『イオナ』って名前なんだよね。『イオ』は愛称で、名前はイオナ。イオナ・ラングレン」


「イオナ――」


 成程。それは分かりやすく、女の子の名前だ。


「そっか。イオナか。可憐でいい名前じゃないか」


「ありがと。わたしも好きだよ、自分の名前」


「なら、これからはイオナって呼んだ方がいいか? 『イオ』じゃなくて」


「……ううん、それはいいや。イオのままがいい。なんか今更だし――恥ずかしいよ、あらたまっちゃうみたいで」


 背の低い塀に、ぺたりと頬を載せて。

 けむるように長い睫を伏せ、少女は眦を細める。


「けど……最初から『イオナ』って名乗ってたら、男の子だと思われなかったのかなぁって。まあ、今更なんだけどさ、そう――思って」


「……思われたくなかったのか? 男だって」


 六年前のイオが男の格好をしていたのは、ひとえに生きるため。性格の荒っぽい海の男達に少しでも舐められないように、ひいては病身だった母を養うだけの稼ぎを得るためだった。


 子供と軽んじられることは避けられないとしても、女の子よりは男の子の方が、まだしも真っ当に港の仕事を与えてもらえる目はあった――結局、それでもうまくいかなかったから、六年前のイオはスリなんて真似に手を出したのだが。

 それに、イオは――たぶん、あの頃のシオンも――念頭にのぼることもなかったろうが、ただ『女の子』であるというだけで身にまとわりつく危険もあった。


 結果から言えば、少年のふりをしたイオの判断は正しい。

 少なくとも、間違いではなかったはずだ。


「ううん、そうじゃないの。そうじゃないんだけど」


 六年前にはじめて出会ったとき、イオはシャツとズボンの上下にハンチング帽をかぶって、いかにも下町の少年といういでたちだった。

 言葉遣いも荒っぽくて――今にして振り返れば、あの頃の彼女は意識して乱暴に、粗暴な少年らしく見えるようにと振る舞っていたのかもしれない。


「だってさ、港じゃ女なんてナメられるってわかってて、それでわざわざ男のフリしてたんだもの。一目でばれるんじゃ男の子みたいな恰好してた意味ないし、だから……男だって思われてたのは、べつにそれでよかったんだけど」


「ビアンカやジーナスはすぐに気付いてたみたいだけどな。フリスも……それに、ロニオンも」


「なのに、シオンは今日までずぅーっとわたしのこと男だと信じ込んでたんだよね。一人だけちっとも気づかなかったなんて、シオンって実はにぶいんじゃない?」


「耳が痛いよ。反省してる」


 ニヤニヤと見上げてくるイオの顔をまともに見ていられなくて、逃げ道代わりに海を見る。


 ビアンカがうろ覚えに謳ってみせた吟遊詩人の詩がそのとおりなら、イオが実は女の子だったということは、うたを聞いただけでそうと明らかになることだった。


 自分のことを謳った詩なんてもの、恥ずかしくてまともに聞いていられなかったせいではあるのだが――だとしても、今の今まで誰にとっても明らかだったはずのその事実を、自分ひとりがろくすっぽ知らずにいたことへの負い目はあった。


「シオン」


 呼び掛ける声に、ふと――ひどく真摯な響きを感じて振り返ったとき。

 イオはシオンへ向き直り、真っ直ぐにこちらを見上げていた。


「わたし――わたし、さ。まだ……男の子に見える、かな?」


 おずおずとと問いかける様は、どうしてか幼なじみの姿を想起させるものだった。この、港町の活力を集めたみたいな娘には――到底、似つかわしくない。


「……どう、思う?」


 重ねて問いかける。

 その問いの意図するところが分からず、シオンは内心首をひねった。


 ただ、問われるままに目の前の少女の様を、上から下まで見渡して――結局、他にはどう答えようもなく、素直に思ったままを口にする。


「それはさすがにもう無理だ。今のイオは、どこからどう見ても女の子に見えるよ」


「そ……か。ふぅん」


 そっか、と。

 消え入るようにか細い声が、海から寄せる風に溶ける。


「……シオンって、わたしとそんなに歳ちがわないんだよね。四つしか」


「今の感覚ならそうかもしれないな。六年前はそうでもなかったろうけど」


「うん……シオンのこと、すっごく年上のおにいさんだと思ってた」


「四歳差だものな。イオだって、あの頃はこれっくらいの背丈だったし」


「え、ウソ。それはウソだ! ぜったいそんなちいさくなかったよ、わたし!」


 腰のあたりでひらひらと手を振ってみせるシオンに、イオはむっと唇を尖らせて抗議する。


「俺だってあれからだいぶん背が伸びてるんだ。その分を勘案したらせいぜいこれくらいだろ?」


「ぜーったいウソ! 本気で言ってるならシオンの計算はガバガバすぎ。あの頃だって、こう……これくらいはあったもん!」


 シオンの胸あたりで手を振って、「これくらい!」と熱心に示すイオ。

 あの頃から六年が過ぎて――彼女の背丈は、シオンの肩まで届かないくらいの高さしかない。


 決して、彼女の背が低いのではない。たぶん、フリスと同じくらい――人並みの丈まで、きちんと育っている。


 けれど、女の子だから。

 これは本当に――ただ、それだけの理由。


「ほんっっと、シオンはそういうとこイジワルだ。信じらんないよまったく……そういうの、ぜったい女の子にもてないやつなんだからね」


「忠告と思って聞いておくよ。実際、女の子にもてた覚えもないしな」


「え……そんな、ほんとに? ウソ」


 心から意外そうに、イオは零す。この反応には、さすがに苦笑しか出ない。


「本当だよ。何で嘘なんだ」


「だって、シオンは冒険者やめて……四年でしょ? わたしてっきり誰かと、その、結婚とかさ。そういう」


 シオンはたまらず噴き出しかけた。

 どうやらこちらはこちらで、とんでもない勘違いだ。


「そんな理由で冒険者から離れた訳じゃないよ。うちのバカ親が冒険に出たいってうるさいもんだから、ふたりの代わりに弟と……ランディっていうんだけど、一緒に暮らしてたんだ」


「弟――」


 失笑寸前の気配が、イオの表情をよぎったようだった。

 シオンがこの四年をそんな風に過ごしていたのは、そこまで意外なことだったろうか。


「あ。じゃあさシオン! それならさ、シオンは」


「いや。弟の面倒見てたって言っても、あいにくと一人でって訳にはいかなかったんだけどな。恥ずかしい話なんだけど、フリスが一緒にいてくれて――いろいろ手伝ってくれたから」


 ――びくり、と。

 その時、少女の肩が微かに震えた様を、シオンが見ることはなかった。


 その時の自分が、どんな顔をしながらその話をしていたか――それを見てしまったせいなのだと、そう、気付くことも。


「俺は子供の相手なんて、せいぜいイオの時くらいしか覚えがなかったから……だから、慣れないことばっかりでさ。フリスにはずっと助けられてた。

 おかげで彼女にはずっと頭が上がらないんだ、情けないよな」


 笑い話のつもりで、そう言って。

 けれど、どうしてか。イオからの応えは遅れた。


「イオ?」


「え? あ……そうなんだ。やぁ、それはほんとに情けないね! うん!」


「……何だよ。そんなに変な話だったか?」


「え。べつにぃ? じゃあ、今はどうしてるの。その弟って子」


「ああ……今は、俺達のぶんまで代わりに傍にいてくれるひとがいてな。だからまあ、これも恥ずかしい話の類なんだけど」


 ――ユイリィ・クォーツ。

 機甲人形オートマタの娘。


 危難を見過ごすことなく、冒険者として旅立つべきか。

 あるいはランディの傍にいることを第一に置いて、トスカに残り続けるべきか。


 どちらを選ぶこともできず、逡巡の苛立ちに擦り切れかけていたシオンの背を押してくれたのは――紛れもなく、あの機械仕掛けの少女だった。


「俺がこうしてここにいられるのも、そのひとがいてくれたからなんだ。おかげで――」


 討つべしと定めたものを、追い続けることが叶う。

 かつて出会った懐かしい人々と、こうしてまた再開することも。


「――そうでもなきゃ、こうして女の子らしいイオを見る機会もなかったし、一生男だって思いこんだままだったかもしれない。今日はイオに会えてよかったよ、本当に」


「うん……そうだね。わたしも」


 そっと、一歩だけ後ろに下がって。

 いつしか面を伏せていた少女は、その顔を上げて、微笑んだ。


「わたしも、会えてよかった。シオンにまた会えて――ほんとうに、よかったよ」


「おかげでイオが男だって勘違いが解けたものな」


「そうだよ、もう!」


 ぽすん、と。

 少女イオナのちいさな拳が、シオンの胸を叩く。


 軽やかな声を立てて笑いながら、イオはくるりと踵を返した。


「ね、シオン。わたしにできることあったらさ、また何でも言ってよ。力になるから――あのときみたいに、また一緒に冒険してあげてもいいよ」


「是非――とお願いしたいとこだけど、それはカシアスさんに怒られそうだな。年頃の娘さんを連れ回すなんて真似したら」


「いいよ、そんなの。わたしが説得するし。父さんわたしには甘いんだから」


「何となく想像はつくけど……あんまりカシアスさんのこと困らせるなよ?」


「はいはーい、わかってますよー。わかってますって。わたしだって父さんのこと大好きだもんね!」


 ぱたぱたと軽やかに駆けだして。

 ベランダのところで、一度――くるりと振り返る。


「おやすみ、シオン! また明日!」


「ああ。また明日」


 手を振るシオンに、大きく手を振り返して。

 イオは中へと戻っていった。


 少女の背中が部屋から廊下へ飛び出して、庭から姿が見えなくなるまで見送って――シオンはあらためて、六年ぶりの夜空を仰いだ。


(来て、よかった……な)


 自分へこの日を与えてくれたすべてに、心から感謝する。


 六年前の『少年』。ほんとうは少女だった『少年』。

 六年ぶりに再会した彼女イオが、健やかに、伸びやかに在ってくれたこと。その彼女とこうして再び出会えたことを――心から嬉しく思った。



 ――本当に。


 心から、幸いだと思った。





 ――その後。


 六月――《慈雨の月》の二十九日。


 ミューラ半島沿海州へ封ぜられたる旧カイタギア領主総勢十四名の共謀のもと行われ続けていた数多の悪事がひとつの冒険者パーティの活躍によって暴かれ、天下万民にその悪が知れ渡ることとなった。


 魔獣、麻薬、その他禁制品の密輸。


 六年前の《ガラッシア・ファミリー》崩壊に伴いその一部が明らかとなっていた、違法賭博組織の仕切り。


 マフィアとの共謀による犯罪の隠蔽。


 海賊を装っての交易船襲撃、略奪行為。


 他国との密通、及び機密の漏洩。


 果ては、奴隷と禁制品を売りさばく、隠されたオークションに至るまで――


 およそ、『闇の取引』としか言いようのない数多の悪事を暴かれた沿海州諸侯――その首魁たる当主達は一人残らず捕縛。また十四の旧カイタギア貴族家ならびにその分家各家が所有する私兵団ならびに私掠船は、そのすべてが接収ないし即時解体。


 事件から一年後には、本件に一切の関わりを持たなかった一部の分家――これらの分家に対する処分は、領地替えのみと留められた――を除き、すべての旧カイタギア貴族家が取り潰しの憂き目を見ることとなった。


 国内における最大の不穏分子たる反中央勢力であった旧カイタギア諸侯の根絶という奇貨を得て、ルクテシアはこの後、安定と平穏、緩やかな中央集権化の時代へと向かってゆく。


 そして、これこそが後に《ルクテシアの王権守護者》と高らかにその名を讃えられる、五人の冒険者――四年の時を経て帰りきたる、《渡り鳥》の新たなる冒険。


 その、ふたつめの物語であった。

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