【二章】キャラクター紹介

二章の登場人物

【メインキャラクター】

ランディ・ウィナザード:

 主人公。冒険者の天地 《多島海アースシー》最大の王国ルクテシア中部の小さな町、トスカで生まれ育ち、冒険者に憧れる8歳の男の子。

 兄のシオンが、魔物の密輸を図る危険な何者かを追うべく冒険の旅へ出たため、現在は《機甲少女オートマタ》の少女ユイリィと二人で暮らしている。



ユイリィ・クォーツ:

 ランディの『姉』を自認する《機甲少女オートマタ》の少女。機体型式番号GTMM014-LⅩ。外見年齢15歳前後。

 《大陸》北方の皇国ガルク・トゥバス最高峰の人形師たる《人形工匠マエストロ》マードック個人製作による、第三世代自律型 《機甲人形オートマタ》。


 ウィナザード家の地下室で眠っていたが、ランディとの出会いを経て再起動。ランディの「お姉ちゃん」になるという命令オーダーに基づき、時に彼を甘やかし、時に彼を支える。



シオン・ウィナザード:

 ランディの兄。20歳。《雷光の騎士》の異名を取る不世出の冒険者。

 《大陸》へ旅立った両親に代わって弟を養育していたが、魔物の密輸を図る危険な何者かの存在を知ったことで、かつての仲間達と共に再び冒険へと旅立つ。



フレデリク・ロードリアン・ディル・トリンデン=オルデリス:

 オルデリス公爵トリンデン家の若き当主。24歳。

 コートフェルの執政官にして、ルクテシア中部に広がるオルデリス州をその所領とするオルデリス公領の領主。のみならず、《諸王立冒険者連盟機構》コートフェル支部の支部長を兼任する。

 明朗にして豪放、ランディのような子供に対しても礼節を欠かさない好漢だが、腹の底の読めない人物でもある。


 実の叔父から命を狙われる立場にあり、《機甲人形オートマタ》メルリィ・キータイトを刺客として放たれる。



メルリィ・キータイト:

 《機甲人形オートマタ》の少女。機体形式番号GTEM513-LⅥ。ユイリィの姉妹機。


 トリンデン卿の命を狙う刺客として現れる。

 可変フレームと搭載した流体聖霊銀ミスリルの展開によって一定の範囲において自らの外観を自在に可変する、擬態機構を搭載した機能試験機。



【ランディの友人たち、他】

ラフィ・ウィナザード:

 ランディの従姉妹でおさななじみ。8歳。

 トスカの冒険者宿、《黄金の林檎》亭の亭主夫妻の娘。おさななじみグループのリーダーを自認し、自称している。



ユーティス・クローレンス:

 ランディのおさななじみ。8歳。トスカの名士にして町長であるクローレンス氏の息子。

 学校のクラスでは抜きん出て頭がいい。眼鏡をかけ、瀟洒な懐中時計を持ち歩く。



エイミー・ノーツ:

 ランディの幼馴染み。8歳。トスカの聖堂を預かる司祭夫婦の娘。

 おさななじみグループの中では一番小柄で引っ込み思案。



リテーク・ファリダン:

 ランディのおさななじみ。8歳。父親は近隣で弓の腕前一番の猟師。

 いつもマフラーで口元を隠している、口数の少ないぼぅっとした男の子。

 学校で習い始める前から独学していたらしく、魔術を扱える模様。



クゥ:

 ランディ達が森の『遺跡』で見つけた幻獣。

 一見すると子犬のような姿をしているが……



【トリンデン=オルデリス公爵家の関係者】

パーシュバル・メイザー:

 トリンデン家に仕える老齢の家令。



トーマ・ステフ:

 トリンデン卿の護衛騎士筆頭。

 トリンデン=オルデリス公爵家に仕える護衛騎士の中で随一の剣腕を誇り、トリンデン卿の信任篤い忠実な騎士。



アンリエット・ニーナナス:

 トリンデン家のメイドたちを束ねるメイド長。

 妖艶な魅力をいかんなく放つ、年齢不詳の謎めいた美女。



スレナ・ティンジェル:

 トリンデン家に勤めるパーラーメイド(※来客の応対や給仕を務めるメイドを指す)のまとめ役。パーラーメイドとして立ち働くのみならず、アンリエットの補佐として会計や人員の差配まで任されるなどしている優秀なメイド。

 仕事には厳しいが、静かな物腰と落ち着いた人柄で周囲からの信頼篤い。



ドナ・フィッシャー:

 トリンデン家のパーラーメイド。18歳。癖っ毛とメガネが目立つ。

 ドジで失敗が多くメイドとしては実に頼りないが、実はある秘密を抱えている。



アンネリー・ヘブンス/セシェル・セリー/エレオノーラ・カレット:

 トリンデン家のパーラーメイドたち。

 トリンデン家の邸宅たる《遊隼館》に滞在するランディ達のお世話係をつとめる。




【冒険者パーティ《渡り鳥》/シオンの冒険者仲間たち】

フリス・ホーエンペルタ:

 20歳。「魔女種族」と称される血族の末裔。シオンの幼馴染み。ランディにとっては『ご近所のやさしいおねえさん』といった存在で、よく懐かれている。

 冒険者を休業してトスカで薬屋(兼、魔法屋)を営んでいたが、シオンやかつての仲間達と共に再び冒険へと旅立つ。



ビアンカ・レオハルト

 人狼族(※二足歩行の狼というべき容貌)の軽戦士。

 シオンとフリスが冒険から離れていた間もジーナス、ロニオンと共に冒険を続けており、《多島海アースシー》最優の冒険者パーティとの呼び声も高い《導きの三連星トライスター》のひとり。



ジーナス・エリク:

 森妖精(エルフ)の精霊魔術士。目つきが悪い。

 シオンとフリスが冒険から離れていた間もビアンカ、ロニオンと共に冒険を続けており、《多島海アースシー》最優の冒険者パーティとの呼び声も高い《導きの三連星トライスター》のひとり。



ロニオン・クレンダール:

 長身の旅神官。

 シオンとフリスが冒険から離れていた間もビアンカ、ジーナスと共に冒険を続けており、《多島海アースシー》最優の冒険者パーティとの呼び声も高い《導きの三連星トライスター》のひとり。




【トスカの冒険者とその関係者】

タニア・バーネット:

 《諸王立冒険者連盟機構》コートフェル支部の受付嬢。

 ランディの『お隣さん』であるアトリ・バーネットの七歳違いの妹。



ヴィム・マクアイネン:

 コートフェルの冒険者。26歳。

 召喚術士にして使役魔術士。王都の《学院》に名高いタリス研究室で学んだ生物学者でもある。



ブルーネ・リューリット・エア・クラフタ=キャリアン:

 コートフェルの冒険者。19歳。短槍と小剣の二刀流。同い年の従姉妹であるフライアとパーティを組む。

 大陸から渡ってきた竜騎士の末裔、キャリアン伯クラフタ家現当主の孫娘。



フライア・リューラエナ・エア・クラフタ=キャリアン:

 コートフェルの冒険者。19歳。短槍と弓を得手とし、同い年の従姉妹であるブルーネとパーティを組む。

 大陸から渡ってきた竜騎士の末裔、キャリアン伯クラフタ家現当主の孫娘。



【ワドナー卿とその協力者】

ダモット・マクベイン・ディル・ワドナー=ミスグリム:

 トリンデン卿の叔父。トリンデン家の分家にあたるミスグリム伯ワドナー家の当主。過去に重ねた悪行の咎で分家筋のワドナー家へ降格されたという経歴を持つ、悪名高い人物。

 一章で討伐された《双頭蛇竜アンフィスバエナ》をはじめとする魔物の密輸を行った主犯でもある。


 甥であるフレデリク・ロードリアンの暗殺を目論み、いかなる伝手によってか《機甲人形》メルリィ・キータイトを刺客として放つ。



オブシディアン:

 黒曜石オブシディアン=クレイ・ローレンス。

 ガルク・トゥバスの《特務》に身を置く少年士官。13歳。

 ワドナー卿の協力者。トリンデン卿暗殺の刺客としてメルリィを貸し与えるが、その真の目的は……



アーリィ・ザイフェルト:

 《機甲少女オートマタ》の少女。機体型式番号GTVM824-LⅨ。

 第八工廠製Lナンバーの一機にして、次期ヴァンガードモデルとして世に送り出された現行機の最高峰を担う一機。

 オブシディアンの部下として、ワドナー卿の陰謀に協力する立場だが……



マキシム・ヴェルナー:

 故人。

 北辺の皇国ガルク・トゥバスの《特務》に所属する士官。階級は特務少尉。

 《L-Ⅵ》最終起動試験時の機主マスターを務めていたが、試験中の事故により死亡。


エスメラルダ・ナテル:

 ガルク・トゥバス《特務》所属の女性。階級は特務曹。

 《L-Ⅵ》最終起動試験時に事故死したマキシム・ヴェルナー特務少尉と恋人同士の関係にあった。



【その他】

人形工匠マエストロ》マードック:

 本名:ヴァイス・マードック。ユイリィの制作者たる人形工芸士ドールクラフトの老爺。

 かつてはユイリィを伴い逃亡の旅を続けていたが、何らかの理由でユイリィを手放すことを決断。三年前、自身の逃亡を手助けする報酬として、ユイリィをウィナザード夫妻(※ランディとシオンの両親)へと譲り渡した。



人形工匠マエストロ》エクタバイナ:

 本名:アルヴァールト・エクタバイナ

 第五工廠の長たる《人形工匠マエストロ》。杉の古木を思わせる背筋の伸びた痩身と気骨の老爺。

 《使令人形ゴーレム・タイプ》の発展型たる《操令人形マリオノール》の権威であり、初の疑似霊脈網群実装型 《操令人形マリオノール》たる《L-Ⅵ》最終起動試験時の第五工廠を統括する責任者だったが、試験の際にはその場へ立ち会うことができず、事故を未然に防ぐことがかなわなかった。



ギュンタース・ロステム:

 《人形工匠マエストロ》エクタバイナの旧知。

 《人形工匠マエストロ》エクタバイナのもとで長く補佐官を務め、のちに彼の後を継いで第五工廠の長たる《人形工匠マエストロ》となった。

 人形工匠マエストロ就任後は敬愛する上司の肩書を名乗るのに気後れし、「工廠長」の肩書を取る。



フランツ・カーレル:

 《人形工匠マエストロ》エクタバイナの旧知。

 ガルク・トゥバスの央都パレス国立医局長。医局長への就任以前は、《人形工匠マエストロ》エクタバイナと志を同じくする医療研究者であった。



ハルア・メスネイアーディル:

 《真人》種族の一柱たる《王種ルーラー》の末裔。《王種》の中でも最も古く高貴とされる《幹の血統》の裔でもある。

 はるかなるいにしえの時代、■■■■、オルタイエン、ノト、プリシスの四人の友人と一緒に作った『迷宮』へ、後に「クゥ」と名付けられる幻獣を持ち込んだ当事者たる少女。


 なお、「メスネイアーディル」とは「メスネイア(※母親の名前)の娘」の意。

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