こんばんは、御作を読みました。
今話は、トリンデン卿に圧倒されました。
メルリィがお人好しだからって戦力的にははるかに格上なのに、口八丁で圧倒し、詰め将棋のように制圧しちゃった。
すごいなあ。こういう戦い方も魅力的です。
面白かったです!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
トリンデン卿の、最後にして最強の伏せ札でした。ここまで組んでいた囲いは、ある意味において「余剰」で、実のところこれはメルリィが執拗に暗殺を試みなければ明らかにならなかった伏せ札ですが、最初から彼女の試みはすべて無為だったのだ、という盤面返しの切り札でありました。
メルリィは《人形》だということもあって素直だし、それ以上に本編でも触れている通り、何のかんの「人の話を聞く」子だという想定です。
何せ、はからずも生まれ落ちてしまったその頃から、ずーっと誰かの長広舌を聞き続けて育った子だったので…。
トリンデン卿がここまでの人物だったとは…。
ということは、トリンデン卿のなんというか、オリジナルは既にいなくて、ここにいる彼は「何人目」かという可能性も…?いや、どれがオリジナルかという詮索すら無意味なんでしょうか。
それだけオルデリス家が重要な地位にあるということですね。
じゃあ、彼は自分の命をどう思っているのか…と色々想像してしまいます。
いやぁ、感服しました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
これがトリンデン卿の最後の伏せ札――というか、彼はこのために『バルトアンデルス』という幻獣を手元へ置いたというのが真相でした。ひとまず、現在の彼はオリジナルです(当人に言わせれば、「私の主観においては」という但し書きがつくでしょうが)。
これまでメルリィを誘い込むのに使ったり、影から増援を呼んだりしてたのは、「そういう使い方もできるから」していただけで、バルトアンデルスを持ち帰った『目的』ではなかったのだ…という話でした。
たとえ自分がどうなろうと、叔父ダモット・マクベインの好きにはさせない、という執念の賜物です。
母親を殺されてるわ初恋の女の子の喉を毒で焼かれてるわ使用人を巻き添えで死なせてるわで…ここまで表に出すことはなかったかと思いますが、トリンデン卿の中で積まれたものの結実が「これ」なのです。
自動人形であるメルリィを恐れされるとは、トリンデンさん凄い人物です。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
要求を突きつける前に完封されてしまったメルリィでした…。
ともあれ、突然のランディ乱入というイレギュラーへの対応も含めて、作中でセットしたトリンデン卿にまつわるこもごも、彼に関する物語はここでおおよそ一区切りついた格好です。
そして、この段に至ってようやく大詰めのところです! 最後までなんとかがんばってゆきます!