古いドラマ漫画には、下宿先アパートに「小説家を目指す中年男性」がよくいましたけど、1億総作家時代になって、ああいう像がどんどん薄くなってますよね。
でも現在でもどこかに、紙の原稿用紙と格闘してる髪の毛モジャモジャで無精髭生やした人もいるんだろうなあ。
物語と関係なくそんなこと考えてしまいました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
なんか、NHKの朝ドラでむかーしそういう感じの、籠って小説書いてる小説家、みたいなイメージのアレコレを見たことがあるような気もします。
本作、ファンタジーの世界――で、19世紀とか20世紀初頭くらいのイメージの設定なので、まだそういうイメージの「小説家」が通用する世界なのですよね。
そうした意味で、ドナの描写も「古臭い」方向に寄ったのが、コメントされたようなイメージの呼び水になったかな――などと思う次第でした。
この世界は同人誌があるのかあ!?
と、ちょっとびっくりしました。w
作者からの返信
コメントありがとうございます!
現代日本のそれのものをイメージすると「ファンタジー異世界で???」となるかと思われますが、その通りです。
本作の世界には同人誌があります。
そも同人誌の定義は「同好の士が資金を出して、自ら執筆・編集・発行を行う雑誌」で、この定義に則る場合、日本でも明治のころには回覧雑誌『我楽多文庫』(明治21年ごろより活版印刷本となり書店販売)があり、欧州でも19世紀には上述の定義に当てはまる同人誌が制作されていたそうなのです。
これら同人誌の内容は小説や詩、俳句、評論などが主で、現代日本に多くある漫画同人誌は第二次大戦後のものということですが、そこはともあれ。
なので、時代設定を現実世界の19世紀~20世紀初頭くらいとすると、同人誌は「あってもおかしくないもの」であったりするのです。現代でイメージされるそれとは、ちょっと趣が違うかもしれませんけれど。
ついつい筆が乗って語りすぎてしまいましたが、ともあれそうした塩梅で。
なんだか、ここ読んでるとちょっと、ウルッと来るんですよね。
たぶん、同じ創作の夢を持つドナに感情移入しちゃうんだと思います。
1回目読んだ時も同じでした。
あとセシェルの、「鍵開いてたから勝手に入って読んじゃった」エピソードが、なんとなくお気に入りです。
こういうちょっとしたエピソードで、キャラを立たせるというか、性格付けして活き活きさせるの上手いですよね。ちょこちょこ見かけて、上手いなぁって思ってます。見習わなきゃです。
最後に、気になったとこです。
自分達は今度一切の口出しをやめ、夢を応援すると約束する。
→今後一切の口出し
かも?
作者からの返信
コメントありがとうございます! あとご指摘もありがとうございます――仰るとおりです。修正しました…
セシェル。
「借りたブラシ返さなきゃ…あ、鍵開いてる。勝手に入って返しちゃお」→「原稿用紙がある…なんだこれは。なんだこれは」
――で、この際の侵入がばれてないということは結局このときブラシ返してないんじゃないかと思うんですよね、この子。いい性格してると思います。
巧いかどうかは自分だとなんとも分かりませんが、首尾よくキャラが立っているなら嬉しいことだし、感じ取っていただけるのはありがたいです。ありがとうございます!