第11話 むにむに
ここは日本の都会でも田舎でもないどこかの町のどこかの住宅地にある秘密結社のアジト。今日も構成員の長男のエツ(10歳)、次男のロク(8歳)、三男のミツ(5歳)が元気に戯れています。
「おう、ロクよ」
「そんな真面目な顔でどうしたんだ、エツの兄貴」
「最近、
「それは兄貴が、むちゃくちゃ胴体が長い猫の落書きを
「うむぅ。最高にイカした凶悪な乗物を目指して、クレヨンで書いたんだがなあ」
「ハンドルに鍵盤ハーモニカを取り付けたのも、
「なあ、ロクよ。どうすれば
「そうだな。マク〇ナルドでマッチョモヒカン族の兄貴たちが話してたことによると、女は薔薇の花が浮かべてある泡泡の風呂が好きらしいぜ」
「さすがは我が弟だ。まさかマッチョモヒカン族と友誼を結んでいるとはな」
「それほどでもないぜ」
「早速、とりかかろうぞ。俺はタンポポを摘んでくるから、ロク、お前は風呂を沸かしてボデーシャンプーを全部浴槽にぶちまけろ」
「……話は聞かせてもらったぞ、兄者たち。それはやめておけ」
「なんだと、ミツ。お前、俺がマッチョモヒカン族から聞き出した情報が嘘だって言いたいのか?」
「落ち着け、ロク。ここはミツの意見を聞いてやろうじゃねえか。……なあ、ミツよ、別のグレイトな案があるんだろ? なかったら……分かってるよな?」
「ふ、愚問だな。
「「そ、それは?」」
「ケツだ! ぷりケツだ!」
「「なんだって!? 俺たちのケツにいったいどんな価値があるっていうんだ!」」
「それは知らん。だが俺は知っている。
「話は聞かせてもらったぜ! 俺のケツも混ぜろ!」
「「「我らが父よ。残念だがお前のケツは汚いから却下だ!」」」
「三人揃って、ひどいわあ」
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