第5話 悪の袖ビィィーーム!!

 悪の秘密結社筋肉ふんどし団。構成員の長男のエツ(10歳)、次男のロク(8歳)、三男のミツ(5歳)はとても仲良し。


 ミツの衝撃の告白から一夜明けました。

 一晩ぐっすり眠れば、難しい話はオールクリア。

 今日も朝日を浴びてプリケツが輝きます。


「なあ、ロクよ。俺たちもそろそろ必殺技が欲しいお年ごろじゃないか?」


「ああ、俺も同じことを考えていたところだ。でだ、既にいい情報を入手してある」


「ほう、仕事が早いな。どんな情報だ?」


「名付けて画数が多い四字熟語とか外国語は、それっぽく叫ぶだけで必殺技になるの法則!」


「なるほど。六角レーーーーーーンチ!! こんな感じか?」


「さすが兄貴!! 強そうだな!!」


「七転んんんんんん八起いいいいいいいいい!! こんな感じか?」


「それ弱そう。なんか違う……」


「馬喰ぉぉぉぉぉぉ横山ぁぁぁぁぁぁ!!」


「それ駅だから。読めないから」


「六波羅ぁぁぁぁぁ蜜寺ぃぃぃぃぃ!! どう?」


「字面は強そうだが、四字熟語じゃねぇなぁ」


「ぬぅ。おいミツ! お前もなんか考えろ!」


「ディスクグラインダァァァー!」


「何それ格好いい」


「唸れ!! バァァッグクロォォォォージャァァァーー!!」


「それ、パンの袋を閉じるやつ!!」


 長男のエツ(10歳)、次男のロク(8歳)、三男のミツ(5歳)は今日も仲良し。


筋肉ふんどし団のテーマ カスタネットバージョン 赤と青のやつ


 ママママァーッチョ! ママママァーッチョ!

 ふふふふんどし! ふふふふんどし!

 ふんどしマッチョがスパァァーークゥ!

 無敵、無敵、無敵ふんどしスパァァーークゥ!


 俺たち! 悪の秘密結社きんにくぅふんどしだーーーん!

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