第2話 よろしくお願いします
3月19日
朝から、親と医者が退院の手続きをやっている。
暇だ。すごく暇だ。早く南先輩の所え行きたい。
「凛、席を外してもいいぞ」
「わかった、終わったら連絡して」
「わかった」
親に言われて、急ぎ目に南先輩の所へ向かった。
「南先輩、こんにちは」
「凛くん!こんにちは」
それからまたずっと話した。
たまに無言の時間もあったが、それもまたここいさちいい。
翌日
退院前に南先輩の所へ行き、挨拶をした。
また明日来るのだ、かしこまった挨拶は、いらないそう思い簡単に挨拶し、部屋を出た。
それから毎日のように南先輩の所へお見舞いに行った。退院の日も聞いた、もう自分のように喜んだ。
先輩が少し歯切れが悪い日が少し続いた日、看護師に
「天崎君ちょっといい?」
「はい?」
「天崎君、男を見せるところだよ!」
「なんですか急に」
「私は、2人に幸せになって欲しいのだから言うけど、南ちゃん結構天崎君の事意識してるよ!」
「えっ?本当ですか」
「本当だよ!明日退院でしょその時に告白しちゃえ!」
「え、でも」
「え、でもなんでもない!気持ちは、伝えないと一生このままだよ!」
「わ、わかりました!」
3月30日
「咲ちゃん退院おめでとう!」
「南先輩おめでとうございます!」
「ありがとう、お父さん、お母さん、それに凛くん!」
「ありがとうね、天崎君と言ったかね?うちの咲と仲良くしてくれて嬉しいよ」
「いえいえ、自分が仲良くしてもらってるだけです。」
「ほら咲車に乗って帰るとしよう、天崎君送って行くから乗りなさい。」
「いえ、自分の家この辺なので大丈夫です!」
「そうか、それなら気おつけな」
「お父さん、私歩いて帰りたい!久しぶりに外をみたい!」
「いや、咲」
「あなた、野暮な事は、やめましょう。天崎君頼めるかしら?」
「だ、大丈夫です!」
「ありがとうね、ほら行きますよあなた」
「母さんが言うなら咲、天崎君気おつけてな」
「はーい」「は、はい」
そう言い南夫妻は、帰って行った。
「凛くん帰ろうか」
「そうですね」
帰りながら話していると、
「あーここのドーナツ屋なくなってる!」
「好きだったんですか?」
「うん、また食べたいなぁー」
「学校の近くに同じ店がありましたよ、今度一緒に行きませんか?」
「行こ行こ!」
「先輩敬語抜けてきましたね」
「嫌だった?」
「いえ、嬉しいです!」
そんな会話をしていたら、「あっあそこね私の家もうすぐ着いちゃうね」と先輩が言った。
僕は、緊張しつつ
「み、南先輩!お話があります!」
「どうしたの、そんな改まって?」
「先輩に会ったのは、ここ最近で、こんな事言うのは、変かも知れません。でももうすぐ学校が始まってしまいます。そうしたら、先輩に会うことがなくなってしまうと思ってしまって、先輩との繋がり欲しくて」
「うん?」
「好きです!初めて声をかけたあの日から、始めは、一目惚れでした。でも先輩優しいくていつも笑っていて、これからもずっと笑っていて欲しいです。一生笑顔にします!だから僕の恋人になってください!」
先輩は、泣きながら
「はい!よろしくお願いします」
僕だちは、晴れて恋人になった。
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