病院で出会った君は、本当に綺麗だった。

@Yuyuyuksa

第1話 出会いは、必然か偶然か

3月18日

2週間前交通事故でぼくは、病院にいた。

左腕と左脚の骨折で、入院してた。リハビリも順調に進み明後日退院する事ができる。


「天崎さん、今日でリハビリは終わりです。まだ、腕は、治っていないので気おつけてくださいね。」

「わかりました、ありがとうございました。」


僕は、そう言いリハビリルームを出た。リハビリも終わりなんとなく、遠まりで部屋に戻ろうと歩みを進めた。


病室の窓の外を眺める子が、ふと目に入った。

外からの風で靡く髪を直すように手櫛をしていたその姿を僕は、


「綺麗だ。」


 そう言っていた。


「そうですね、桜が満開でとても綺麗。」

「えっ?あっすいません。いきなり」

「ふふふ、大丈夫ですよ。」


 僕は、もうこの時に恋に落ちたのかもしれない。


「少し、話しませんか?僕、天崎凛っていいます。来年度から高校2年生になります。」


 彼女は、驚いた顔をしたがすぐに微笑み自己紹介をしてくれた。


「私は、南咲っていいます。来年から、誠修学園の3年生になります。」

「えっ!?誠修ですか僕も、同じで誠修です!」

「あら?そうなんですね。」


 彼女は、嬉しいそうに笑う。

 その後僕達は、色々話した。明後日退院の事か、彼女の好みとか趣味事とかをずっと話していた。


「あら?もうこんな時間、楽しいのは、あっという間に過ぎてしまいますね。」

「そうですね。南先輩連絡先交換しませんか?まだ先輩と話したです!」

「いいですよ」


 そういい、SNSの交換をした。


「じゃぁまた明日も来ますね!」

「はい!待ってます。」


 そう言い彼女の病室を出た。


 その日の夕食時、


「天崎君、何かいい事であっの?」

「えっ?」

「いつもつまらなそうなのに、今日は、楽しそうたがら、退院が決まったから?」

「そ、それもあるんですが、友達ができまして、少し舞い上がっていたのかも知れません。」

「あら?どの子?女の子?」

「308号室の南咲さんです。」

「あらあらまぁまぁあの子にも天崎君にも春が来たかー、私は、いつになるやら」

「そんなじゃないですよ」


 笑われながら、夕食の準備をされた。

 すると看護師が、


「出来れば、退院してもあの子のお見舞いに来てくれないかな?親以外のお見舞いに来る人見たことないんだ。なんか友達とかにも秘密にしてるらしくてね」

「そんなに重い病気なんですか?」

「いや、全然重くないよ。」

「そうなんですね」


用意されてた、夕食を、摂りながら早く明日になれとそう思った。

 

早く南先輩に会いたいなそんな事を考えながら布団に潜った。

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