2023年9月3日 お礼と現在から過去と現在を考えるとなんたらバイアス

【御評価御礼】

 昨日は「父の忘れ物」に★評価を頂きました。

 ありがとうございます。


【現在から過去と現在を考える】

 話中の期間が長い小説を書いているので、現在の特定の事象を取り上げて、過去に何があったか考え、そこから現在の他のことにも影響があるんじゃないかと考えると、物語作りの参考になるんじゃないかと思ってたりします。

 そこで本日、考えるのは多くの会社で四十代の社員が不足している問題。

 知っている人は知っていると思いますが、この年代は不景気の影響で就職氷河期世代と呼ばれていました。少し調べたら今の37歳から51歳くらいの世代だそうです。ロスジェネと呼ばれているそうな。バブル景気崩壊、金融不安、ITバブル崩壊で追い打ちもあったと。それで企業は新卒の採用人数を大幅に絞ったと。

 それだけなら景気が回復したときに沢山雇えば良いという話なんですけども、結局、今の状況があると。

 これがどうしてなのかと考えると、日本の雇用慣行的に、新卒採用は正義みたいなものがあって、中途採用は一から教えても身につきづらいとかなんとかで、企業は中途採用は即戦力を欲しがっているというのがあるんじゃないかなと思います。

 さらにどうしてそんな慣行になるのかと考えると、日本の会社は独自ルールが多いんじゃないかということと、日本の社会人は会社によってビジネス慣行を教育されているからではないか、という個人の考えに至るわけです。

 あとは終身雇用という幻想もありますね。

 そんな理由で、現在、40代の正社員が不足しているんじゃないかと思うのです。


 そして、その現在から推定した過去から、また現在への影響を考えると、日本の企業では正社員は月給、それ以外は時給や日給が多い。そして時給制で働く人は月給制で働く人よりも、相対的に給料が安い傾向にあります。最近は少し変わっているようですが。

 ちなみに時給3000円とかめっちゃ高く見えますけど、いわゆる残業なしで1ヶ月160時間働いた計算だと月給48万円相当なので、若いときは良い給料ですが、ボーナス無しだと、50代としては普通より低い給料です。

 そうなると、これもまた日本の雇用慣行の問題が出てきますが、女性は結婚して妊娠・出産すると退職か、或るいは出世・昇給に影響が出るので、給与を沢山もらっている女性以外は、パートナーの男性に当然、安定したそれなりの収入を求めると。

 そうなると、就職氷河期世代の未婚の増加と出生率の低下も起こっているんじゃないかと思うのです。データを調べてないので正しいかどうかは分かりませんけども。


【なんたらバイアス】

 用語の名前を忘れたけど、人間は自分が持っている傾向について、周囲の人にもそういう傾向があったと錯覚する生き物だそうですよ。

 そもそもバイアスってついていたかどうかも不明です。

 例えば、中学生の頃にたくさん勉強をしていた大人に、中学生のときのあなたのクラスではたくさん勉強をしていた人がどれくらいいたかと聞くと、たくさん勉強していた人の割合がそうでなかった人よりも高くなる傾向にあるのだとか。

 これもなかなか面白い傾向で、物語作りでなにかに使えるかも知れないと思ってたりします。

 相変わらず、何に使えるのかは分かりませんけどね(笑)

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