第34話 仕事を与える
「今まで俺達は、ずっと殴られ追い払われて来た、エーアイ様!初めて助けてくれた!」
「手が有る?手を戻して下さった!!」
「ポケットに手を入れて、隠さずに暮らせる!」
「「「「「エーアイ様!!何でもする!!恩を返す!!!」」」」」
再構築の成果、元気になっても空腹は食べ物を与えないと治まらない、マジックバッグから水にパン、干し肉を出し孤児達に食べさせた、食い物が一番有り難かった様だ。
30人の孤児達、鼻水と涙でぐちゃぐちゃの顔で、すり寄り話て来る。
「恩とか関係無く、皆の仕事を説明する。
これから行く家の掃除をして欲しい!報酬は朝昼晩腹一杯食える三度の食事」
「「「「「「「「「「おーーっ!!エーアイ様ありがとう!!」」」」」」」」」」
王宮に孤児達を連れて行くと、100人の護衛隊が草刈りを済ませ、王宮の掃除の最中だった。
「休む様に言って置いた、指示には従え」
手足を無くし、中には全ての手足を無くし、人生を諦め死を待つのみとなっていた女達に、新しい希望に満ちた身体と未来を与えてくれたエーアイを、神の如く敬う護衛隊です、常に役に立つ事を考え行動するチビッ子護衛隊にダラダラ過ごすと言う概念は有りません。
「しょうが無いな、この子達に掃除の遣り方教えて」
「「「「「はい!エーアイ様!!」」」」」
タイル張りの通路、タイルの表面を硬くスベスベに構築して進み、厨房の再構築をやって置きます、薪のオーブンに釜戸、私の中にデーターは殆ど無い、現状を参考に厨房作業をシミュレーションし再構築して行く。
「作業より大切な事!神で有るエーアイ様を敬う事」
チビッ子護衛隊の指導は、作業だけでは無い、着々とエーアイ教信徒が量産されて行く。
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