第31話 休養日満喫
「化け物ども!!」と大声のギルマスは、罵声とは裏腹に満面の笑顔だった。
⦅冒険者ギルド初のS級ランク達、おめでとう!!⦆
ギルマスの呟きは、聴力の鋭いリズ達には聞こえていた。
S級ダンジョン情報に、S級ダンジョンボス情報全てで金貨1000枚だそうだ。
金はそれほど必要無い、ギルド預けにした。
S級ダンジョン産のアイテムは、値段を付けられない貴重品だそうで、ラスボスドラゴンの1メートルの魔石と宝剣、それに宝箱から出たマジックバッグを各々一個ずつ、ギルド買い取りカウンターに預けた。
ギルマスが、張り切って何か始めた。
「オークションの段取り急げ!!」
ギルド酒場に居た30人程に「S級になった祝に、飲み放題してくれ!オゴルぞ!!」
「「「「「おぅーーっ!エーアイ!ゴチ!!」」」」」
酒場に歓声が上がった。
「大将、金貨を渡す!飲み放題食い放題させてやれ!」
「ギルド酒場は全て安価だぞ!金貨の殆どが残る」
「そうか?凄く余るなら、以前の話、ホーンラビ肉の唐揚げ、試作費用に充ててくれ」
「炒め用油を大量に使うあれか?あれは格安では出せんな?」
「油は何回でも使い回し出来るぞ、実際食った事は無いが旨そうだろう!肉を一口位小さくするとか、工夫して頑張ってみてくれ!試作費用不足なら追加するぞ」
「エーアイが、そこまで言うなら試作してみるか」
「「「親父!!くっちゃべってないで酒だ!!」」」
「待ってろ!!エーアイのオゴリ、飲み放題食い放題にしてくれたぞ!!」
「「「「「「おぅーーっ!!エーアイ!太っ腹!」」」」」」
美容整形院に帰って来た。
もう一仕事、孤児院にビッグボアを持って行き、解体ショーをやる。
「恩人様!何時もありがとうございます!!」
女騎士のサフィアが、相変わらず私を拝む様に迎えた。
「「「「「エーアイ様!!お肉?」」」」」
子供達が集まって来て、手ぶらの私に少しガッカリした顔をする。
「今日は、年上の子に解体を覚えて貰う、解体ショーをやるぞ!」
解体し易い、小ぶり3メートル程のビッグボアを、マジックバッグから取り出し裏の井戸端に置いた。
「「「「「す、スゲェ!!」」」」」
「解体の遣り方覚えておいて、無駄にはならん!確り見てろ!」
食いたい一心、孤児達直ぐに解体要領掴んだ様で、次回は任せても良さそうだ。
ストレス発散には、良い一日だった、リズ達も久し振りに勝てない相手に出合え、鍛え直すそうで燃えている。
「「お帰りなさいませ、エーアイ様、皆様方!お食事を直ぐに食べられますか?」」
エリスとケイサが、夕食の準備を済ませ、暖かく迎えてくれた。
「入浴済ませ、夕食にします」
「「
⦅次の休養日も充実の一日に成れば良いが⦆
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