第18話 再構築を駆使する

 聖十字教の聖十字軍、2万が進撃を始めた。

 強制されて、見送る重税で疲弊した都民達はバカではない、誰が正しく正義はどちらに在るか、充分に理解していた。

 討伐隊2万の装備等、全て住民から臨時徴収し準備費用に充てられた。

 日頃の不満が、この事で爆発寸前である。


 安定財源確保の為、王都に人が移住する、王国内の移動に全く制限を掛けていない、その為進撃失敗で、王国に前代未聞の結果が訪れる事になる。


 アルフォンヌ領は、領主の善政で夢の様な住良い所と、王国中に噂が広がり移住希望者が増大している。

 多くの住民は、アルフォンヌ領の無事を祈りながら、見送っていた。





 領主アルフォンヌは、精力的に考えられる限りの対策を施している。

 一番大切な事とアルが思うことは、領民の安全だった。

 アルは、敵軍勢の進路上にある、領内の村を訪れ一時的避難を説得して回った。

 進路に在る、5村の人達は全ての食料に生活物資、貴重品をかき集め、アル町に向かって移動した。




 アル町では。

「アル町を取り巻く、強靭な防護壁それは必要だが……何でこんな場所に?」

 エーアイが、首を傾げながら防護壁を造って居るのも頷ける、何故ならアル町は遥か1㎞先、町をぐるり1㎞広げる形の広範囲の防護壁が構築されて行く。

 防護壁を取り囲むのは、構築の材料になった幅20メートル深さ不明の空堀だ。


 1㎞広がった場所は、領主が詳細に指示してた長屋式住居と農地になる、農地は40人の護衛奴隷が耕している。

 私の護衛奴隷だが、昨日受診終了後玄関で呼ぶ声がした。

 ドアを開けるとセバのジッチャンが「エーアイ先生、戦闘奴隷の廃棄品を連れて来ました、再構築して頂きエーアイ先生の護衛部隊にすると、領主様が仰っています」


 強靭な人化を施した、アル領防衛軍に配属された獣人達に、各々抱き抱えられた廃棄奴隷は、手足の殆どを欠損はまだ良い方で、四肢の全てが無い酷い状態の者が殆どだった。


 酷い状態の廃棄奴隷は、全て人の女性しかも全員美女だった。

 聞けば彼女達は聖十字教で、命令不服従の罰を与えられ払い下げされたそう。

 強靭な身体構築を施したが、元々身長は160㎝少々だった娘達だ、四肢を切り取られた娘達は再構築後、120㎝になってしまった。

 両手とか両足のみ切り取られた、比較的軽い状態の娘達でも、再構築後140㎝位にしか出来なかった。

 見た目のバランスから、全員少女体型に構築、顔も元の顔をそのままに幼い子供顔に変えた。


 他に方法が無かったにしても、大人の女性を、本人の希望も聞かず勝手に子供にしてしまった。

 結果に不服を言われると思ったが、女とは解らん物だ、何故か全員大喜びしてた。


 私に絶対の忠誠心を持った、100人の少女護衛部隊が結成された。

 リズ達が各々20人受け持ち、教育してくれて居るので即戦力として使える。


 残り60人の護衛隊員が、森から木を切り出し担いで帰って来た。

 長屋式住居構築材料、再構築は乾燥とか関係無く材料になる。


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