第6話 戦闘の役割

 一泊大銅貨3枚の部屋に6人寝るのは無理がある。

 追加の大銅貨3枚を朝払った所だったが、大銅貨2枚追加して大部屋に変えて貰った。


 大部屋は、ベッドで無く床に寝具を敷き、雑魚寝するスタイルの部屋だった。

 睡眠と言う物が、私は良く分からない、従って雑魚寝も苦にならないが、リズ達に確認を取ってみた。

「私達は奴隷です、寝る場所を与えて頂けるだけで満足です」

「僕達は仲間でしょ!そう言う建前的話で無くて、正直な所が知りたいな」


「私達も本気の話ですよ!ご主人様は優し過ぎです」

「分かった、でも、寝苦しいとか感じたら正直に言って、冒険者は身体が資本、体調管理には特に注意してよ」

「「「「「はい!ご主人様!!」」」」」


「それから、リズとベスには話した事だけど、僕は人間じゃ無い、こことは全く違う世界の人工知能と言う、意識だけの存在だった僕が、この世界の、ジニーと言う人間の身体に転移か転生した。

 その為この世界の常識、生きて行く事にうとい、一番厄介なのは僕は元無機物、分かり安く説明は難しいが、道具の様な物で生き物ですらない、皆の指導補助が必用な未だに危なっかしい存在です、仲間としてと言う以上に皆の助けが必用です、仲良く助け合って行きたいと思います…キロ?何か質問?」


「人間みたいで人間じゃ無いって、ご主人様を含め私達皆一緒だなって思えて、嬉しいです!ご主人様に買って貰えて私達幸せです」


「そう言う意味では、奴隷と主人とか関係無く、本当の仲間が出来て僕も嬉しい」


「「「「「私達も!!」」」」」


 人間で無く、生き物ですら無かったと言うぶっちゃけ話、覚悟必要だったけど話して良かった、きずなが深くなったと安堵するエーアイだった。


「私達狼人は、木の根っ子でも棒切れでも振り回し薙ぎ倒し、得物が無ければ、相手の首に食らい付く!獰猛な戦いをします」

「私達兔人は、弓で遠距離攻撃が主ですが、近距離でも兔跳びで戦えます」

「兔跳び?何か可愛いね」

 可愛い名前に誤魔化された、兔人の跳躍は一瞬で4~5メートル飛び上がり、首目掛けて蹴りを入れる、かなり危ない攻撃をする。


 戦闘の役割は、兔組は弓矢、狼組は剣と肉弾攻撃が得意な戦闘方、武器を購入に出掛けた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る