第4話 冒険者登録

 朝食は別料金、3人で銅貨30枚と言う事は、銅貨1枚10円位?朝食が一人100円は無いか、どうも物価貨幣価値が掴めない。

 貧乏冒険者用に、格安料金と言う事だろう、そう思う事にした。

 泊まっていた冒険者達が、私達と言うより、リズとベスを無遠慮に見てる。

 これ程の美女なら、私でも見るよ、しょうが無いかな。


 朝食後一度部屋に帰り、二人にぶっちゃけ話をした。

「二人に話と言うより、お願いが有ります」

「「ご主人様の願いなら、何だって聞きますよ!」」

「これから話す事は、他言無用秘密にして下さい!!二人の身体を治して全く別人の容姿に変えた、実は僕は人間じゃ無い」

「「えっ?どう言う事?」」


「納得して貰えるか分からないけど、僕はこの世界と全く別の世界で人工知能と呼ばれる意識だけの存在、危機的状態から奇跡的に逃れ、気付くとこの世界でこの身体、元ジニーって言う冒険者の手足を食い千切られた死骸に入り込んでた、ジニーは180センチ位の大男だったけど『再構築』でこの身体になった、リズとベスと同じと言える」


 ◎◎◎


「と言う事で、僕はこの世界の事全く知らない、常識が全く無い!だから二人に助けて貰いたい、常識を教えて貰いたいし、この世界で生きて行くのを助けて貰いたい!」

「任せて!!私達3人は人の様で人では無いって所は同じだね!本当の仲間って気がするよ」

「私達二人も、この世界で二人以外同じ者は居ない、奇異に見られ生き難いかも知れないけど、この容姿に変えて貰えた事は、感謝してます」



 活動する為には、冒険者登録する必要がある。

 考えて見ると、私も冒険者登録して無い。

 3人同時に登録する為、冒険者ギルドに向かいます。


 私達は異質な存在、忌避感を持たれ無いよう、愛想良く挨拶して好感を持って貰うよう心掛ける必要がある。

 と、リズが言うので、明るく挨拶しながら、ギルド受付に向かう。


「おぅ!坊主、昨日はごちそうさま!!」

「おっ!エーアイ、来たか!…おい!その美女二人はどうした?」

「奴隷の首輪をしてる?そんな美女が奴隷商に居たのか!!」

 二人には、フード付のローブを着させている、耳も尻尾も隠れて跳びっきりの美女だ。

「羨ましいだろ!皆も頑張って、確り金を貯めて買いに行け!!」


 受付の女に「冒険者登録しに来ました」

「その女性二人の登録ですか」

「僕も登録して下さい!」

「あれ?エーアイさんは、冒険者じゃ無かったの?」

「はい!3人登録して下さい!」

「ビッグボアを一撃で倒せて、森から担いで来るエーアイさんが、冒険者未登録?」


「困ったわ、実力者をG級扱いはギルドの損失…ギルドマスターに相談するので、暫く待って下さい!」

 受付の女、じゃ無い女性は、慌てて奥に走って行った。


 暫く待つと「ギルマスが話がしたいそう、この部屋に入って」と言われた。


「あれ?買い取りカウンターのおじさん?」

「昨日は驚いたぞ!ビッグボア200㎏あった、良くも担いで来れたもんだ」

「はぁ、歩き難かったです」

「がっはっは、歩き難いかったか?がっはっは!!」


「登録の話だが、ギルマス権限で、3人にE級ギルドタグを贈る、D級E級は一人前の冒険者だ、頑張って仕事してくれ!」


 受付嬢から冒険者心得を聞き、無事登録が終わった。

 依頼表の貼り出しを確認、僕達はE級貰ったばかりの新人だが、一つ上のDまでの依頼が受けられる。


「リズ、ここまで直した方が良い事有った?」

「完璧よ!この調子で行こうね」

 安心した。

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