【初体験コラボ】助っ人呼んだしお前らのちんすこうになんかに絶対負けたりしない【にじこん/鬼公方アラヤ】 そのさん
前回の裏スジ。
四十八手院カリン、故障。
言動から見てもホラーっぽいノリは大丈夫だと思ったんだが……。それとも何か身に覚えがおありです?
「救゛え゛な゛か゛っ゛た゛ら゛選゛択゛肢゛の゛意゛味゛な゛い゛し゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!」
エロゲじゃねーか。心配して損したわ。
確かにどれ選んでもシナリオ上絶対に救えない、心を折るために存在するようなキャラとかいるけどさあ……。
「一゛周゛目゛強゛制゛ハ゛ッ゛ト゛エ゛ン゛ト゛は゛止゛め゛て゛っ゛て゛言゛っ゛た゛で゛し゛ょ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!?」
そういう話でもない。
「いやいや、落ち着いてカリンさん。さっきのはシリコン製アラヤくんの話ですよ? つまり存在しない、想像上の末路なの」
「……ぐすっ、ほんとですの? じゃあわたくしが見た、親指立てて溶鉱炉に沈むアラヤさんは……?」
それはただの存在しない記憶ですね……。
「それに、わたくしが作るパイン入りのサラダが好きって言ってましたわ……!」
言わねーよ。さり気なく死亡フラグ建てさせようとすんな。
「台風が来ても田んぼは見に行かないし、一緒に飛んで来るサメもいないから……。今のはほら、こうなったら悲しいから、扱いに困るグッズは止めておこうねっていう仮のね。話をね」
「カリ……えっちですの……」
「あ、さてはこいつ余裕だな?」
チャット▼
・嘘泣きやめーやw
・そいつの大好物のひとつはホラーゲームだぞ
・初手命乞いは鉄板
・泣きを入れて油断させるのはお嬢の得意技だからな
・背中を撃って高笑いまでがセット
・殺した後でいつも言う「でもわたくしは悪くない」
・後輩にホラゲー送りつけた裏で意気揚々と実況する女よ
・チン歩譲らなくても、どうせまたヒロインが死んじゃう系のエロゲやったんでしょ
ちょっとカリンさん、アンタこんなこと言われてますけど。
「はぁ~~~~……(クソでか溜め息)これだから愚民共は。あともう少し粘ればバブみを引き出してオギャれたかもしれないものを……。バブみ執行妨害は重罪でしてよ!?」
「コラボ中に人でオギャろうとするな」
そんなアホみたいな罪があってたまるかと凄く言いたいが、なりきりプレイの最中に仕事や家族の話を始める奴はぶっ殺されても文句は言えないと思うから突っ込めねえわ……。
チャット▼
・へへっ、イく時は一緒だって約束したろ?
・貴女を
・一緒に損をするのが真の仲間ってやつだよな?
・死なばオナ友よね
・つーかその流れでオギャるのは無理でしょ
・ヒトメス漏れてましたよ
「きぃ~! む、謀反ですわ! 裏切りですわ! 今のは絶対セルフ幼児退行でよちよちからのいい子いい子~、確定でしたのに……!」
チャット▼
・自分のデカ乳でも吸ってろ
・先にオギャってからバブらせるのは解釈不一致です
・エロを焦ったわね
何でリスナーと足引っ張り合ってんだろうこの人……。
「急に感情バグるもんだから、初コラボで事故ったかと思うじゃん……」
「おほほほほ、お可愛いこと~。小鳥の囀りのように分からされ声が響き渡る朱ざ──某お屋敷で生まれ育ったわたくしが、この程度で動じるなど断じてあり得ませんことよ~!」
さっきのは乗っかる流れだったと言われたらその通りなんだけど、でも自分の実家が呪いの館と同等の扱いなのはそれはそれでどうなの……?
「でもビックリしてちょっと漏れちゃったからやっぱり優しくして?(小声)」
割と効いてるんじゃん……。
「それで、えーっと……何だっけ? 今ので段取りどっか行ったわ。……あ、そうそう、次というかこれを最後にする予定だったんだ」
『(限定ボイス)出すって言え♡ 販売しろ♡』
「こいつはこいつで何か別のモノ促してそうだけど、まあこれは別にいいとして」
『シチュエーションボイスは【ムラムラしたらいつでも使える我が社のヒトメス処理課アラヤくん】などいかがでしょうか? 今すぐウチの会社でその職に就け♡』
『催眠アプリで【挨拶代わりのベロチューは一般常識】と刷り込まれたアラヤさんのボイスをお願いします! ちなみに私は可愛いJCです♡』
『ボイスシチュエーション案【世界で一番お姉ちゃんのことが大好きなアラヤきゅんによるお姉ちゃんは俺のモノ宣言今夜は絶対寝かさない婚約ボイス】を是非とも頼むぞ』
わあ~、ドスケベ怪文書の宝石箱や~。
……つまりゴミの山なんだわ。どいつもこいつも不法投棄しやがってよ。……いや、今回に限っては元凶がいたか。
「こういうのが一晩のうちにクソほど届いていましてね。あれれ~? おかしいな~、何も聞かされてないぞ~?」
チャット▼
・あっこれは
・昨日勝手に募集した奴がいましたね……
・今日の配信前に……何でしたっけ?
・スヤァ……
・打ち合わせないなった
・リスナーに考えさせたらこうなるって分かりきってただろ!
・全部知ってて言ってるの草生える
「え、えーその件に関しましては……そうメイド! メイドが起こしてくれなかったんです! むしろえりーとなお嬢様であるこのわたくしが、ひとりでおっき出来るとでもお思いですの!?」
「クッソ醜い開き直り方で草なんだけど」
チャット▼
・自分でエリート名乗る奴ほどポンコツ定期
・おっき言うなw
・いっぱい寝れて偉い(嘲笑)
「まあ過ぎたことは置いておくとしても、実際どうしたもんかなこれ。案の定リスナーは使い物にならないし、今更やっぱり自分で考えますって言うのもちょっと……。別にノルマじゃないし、いっそ今回の参加は見送ってちゃんとした台本の依頼を──」
「それはわたくしがボロボロのおクソなまでにぶっ叩かれるのでお待ちになって!?」
チャット▼
・これだけ期待でマンイラさせて許されるとお思いで?
・目の前にぶら下げられたチンポをお預けされたらどうなるか
・いくら私らがエッチで可愛くて優しくておっぱいも器も大きいと言っても限度がね?
・普段は
・自称は流石に草
・アピールやめろw
・なお、送り付けたうえで何の役にも立たなかった我々リスナーの罪はなかったものとする!
「ならわたくしが今すぐ何か手を考えますの! それならよろしくて!?」
「ええ……? まあ何かアイデアがあるなら──」
「かしこまですの! 考える……はい考えた! この配信がアラヤさんの枠である以上、わたくしもまたひとりのリスナーと言っても過言ではない……。つまりわたくしの提案はリスナーによる応募と同義。偶然にも採用されたところで不思議なことは何もない……!」
それは単なる運営のマッチポンプと大差ないのでは?
「そこで108式あるわたくしの夢シチュから取り出したるは──『お目覚めボイス!』春眠アヘ顔を覚えずとはよく言ったもので、この季節は誰しも朝がお辛いことでしょう。わたくしがおっきできないのもきっとそのせい」
何だか痴らない、もとい知らない言葉が聞こえたんですがそれは。
「ご自分で設定したとはいえ、心地よい微睡みを邪魔する目覚まし音を恨めしく思ったことは一度や二度ではないでしょう。それに機械のアラームというのは知らず心へ負荷を掛けるもの……。ああ、もしこれが殿方の声だったら──それなら疲れや眠気で聞き逃すこともなく、幸せいっぱい蜜いっぱい。寝起きぐっしょり致してスッキリ、爽やかな心で今日も一日頑張れるのに……」
「爽やかどころか淫らになるってオチでしょ、それ」
「どうせ年中発情期なんですから、その程度は誤差ですわよ誤差」
もう取り繕う気すらないじゃん……。
チャット▼
・ぐう有能
・本当に五秒で案が出てくるの草
・こういう時だけエリート出すなw
「そこでわたくしがプロデュースする『にじこんデジタルコンテンツ』より発売予定の『限定オリジナルシチュエーションボイス~春季Ver~【鬼公方アラヤ】』一日の始まりは『あなた』と一緒に……そんな素敵な朝のひとときをお届けいたしますわ~!」
「さては最初からここに繋げるつもりだったなアンタ!?」
チャット▼
・ここまでの流れ全部茶番じゃねーかw
・それ単にお嬢が欲しいだけですよね?
・汚い、流石お嬢汚い
・(お前らがもう少しマシな内容で応募すればよかっただけでは……?)
「あら、ご不満? では皆様には必要ない──ということでよろしくて?」
チャット▼
・待ち給え
・それは話が違うよね……?
・そうは言ってないんよ
・私はお嬢のことデキる女だって思ってたよ
・興味あるね
・トモダチ、だろ?
・普段から温膣と私に呼ばれた私がこれくらいで怒るわけがないじゃ~ん♡
「ほら、どうですかこの完璧なリカバリー! お褒めになっていいんですのよ? ほらほら!」
「何だろう。この札束握らされてから当て逃げ食らった感じは……」
こうなると
けどカリンさんの配信を見てなかったらそもそも俺は募集のことを突っ込むことなく進めてたし。彼女が唐突に募集コーナーおっ始めても、リスナーからまともな案が来てたらそれはそれで問題なかったわけで……。
あれ? じゃあこの人、いざという時の代案を用意してくれていただけ……? 実は凄く思いやりのあるただの女神だったりするの?
「おーよちよち、カリンちゃんはえらいね~」
「きゃっきゃっ♡」
あ、違うわ。やっぱただの成人女児(21)だこれ。
チャット▼
・おいズルいぞ!
・パパ~私も抱っこ~!
・おまんこしてくれなきゃやだ~!
・おしゃぶりなくしたからパパのを貸して……?
・わたし、パパのお嫁さんになる! 今すぐ婚姻届書け♡
「それじゃあカリンさんが幼児退行したところで、本日のコラボは終了となりまーす。……さあ、みんなに向かってご挨拶しようねー?」
「はーい!」
せーのっ、
「おつシコでした~!」「おつカリンでちゅわ~!」
──はい、ここですかさずエンディングに切り替えて、っと。力を抜いてこれでようやく一息といったところか。
疲れたというより、初コラボだけあって流石に緊張していたようで──、
「……ね、カリとシコって組み合わせるとちょっとえっちじゃありません?(小声)」
うるせえ!
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