part.2 買い出しと、否定しきれない誤解

 ――結果から言うと、素材の金額はかなりの物になって……僕が三日かけて稼ぐ金額を簡単に超えてしまった。

 今まではその日に稼いだお金の大半を生活費に取られ、なけなしのお金をためて迷宮攻略に必要な道具を揃えていた。


 でもこれだけあるなら、準備に必要な資金としては充分。

 まともな装備にしようと思っていたから、これくらい稼げたのはかなりありがたい。


 とはいえ、大金を持ち歩くのは怖いので組合に預かってもらおう。



「ここと……あと、ここにも名前を記入してください」

「はい。これでいいですか?」

「確認します。……大丈夫です。字、とてもきれいですね」

「そうですかね?」


 それで今は、ネイアさんの冒険者登録をしている。

 記憶喪失だから字の読み書きができるのか不安だったけれど、あっさりと文字を書いていたのであとは受付の人に任せて僕はおとなしく待っていた。


「いやー初々しいねー……それにああして美少女二人が並んでいるのは、いい目の保養になる」

「まあね……っていうか、仕事しろよ」


 女の子同士のほうが楽だろうと、ニールはレレアさんに担当を頼み、僕とこうして受付に設置してあるベンチで座って眺めていた。


 背もたれに手をかけながら、職場で堂々とサボっているため、忙しそうに仕事をしている受付さんからの視線が痛い。

 それでもヘラヘラとしているニールには、呆れてしまう。


「では最後に『適正診断』を受けてもらいます」

「適性診断?」

「はい。その人の成長率や、迷宮から受ける力の詳細……あとは魔法など。簡単に言えば得意なことを判別するためのものです」


 レレアさんはそう言うと、奥から歯車が複雑に絡み合った機械を持ってくる。

 あれで、迷宮からどれだけ力の恩恵を授かっているが分かる。

 

「では、これに手を当ててしばらくお待ちください」

「はい……こう、ですか?」


 手を当てると歯車が回り始め、取り付けられた紙に文字が刻まれていく。

 ものの数秒で診断は終わり、紙をレレアさんが取り出してネイアさんに手渡す。


「以上で、冒険者登録は終了になります。まずは迷宮講座を受けることをお勧めしたしますが……まあ、ネイアさんにはヤードさんがいらっしゃるようなので、受けなくても構わないかと」

「はい! ありがとうございます!」


 ネイアさんはお辞儀をして、受付から離れる。

 タタタ、とこちらに駆け寄ると嬉しそうに笑顔を浮かべていた。


「ノゥスさん、これで私も冒険者なんですよね?」

「うん。これからよろしく」

「こちらこそよろしくお願いします。……それで、この『適正診断』の結果なんですけど、よく分からないので教えてもらってもいいですか?」


 ネイアさんは隣に座り、一緒に紙が見えるようにする。

 僕は何から説明しようかと思って、その診断結果を見て……驚愕した。



『適正結果』

ネイア Rank.1

生命 2.0

精神 5.0

筋力 1.2

耐久 6.0

速度 2.6

幸運 10.0

成長 error

スキル

『天運の加護』

 ――天が見守り後押しする。行動に結果が伴いやすく、その選択は幸運を招く。

魔法

【アイギス】

 ――防御魔法。不動の要塞にして、女神の大盾。三つの姿を持つ。

【フェアリーサークル】

 ――回復魔法。範囲内であれば誰でも傷を癒すことができる。



「これは……すごいね」


 あまりの規格外っぷりに驚く言葉も出てこなかった。

 errorっていうのは、つまり計測不能……迷宮を攻略し続け、世界の危機を救ったとされる『勇者』とか『英雄』レベルの器に成りうることを示唆している。

 少なくとも、歴史に名を残す冒険者でしかこんな数値は見たことがない。


 なのに当の本人は、ぽかんとするばかりで……これがどれだけすごいことなのか、キチンと説明しようと頭の中を整理する。


「? そうなんですか? あまりピンとこなくて」

「じゃあ、上から順に説明していくと――」



 名前の横にあるRankは、迷宮攻略の証で、一つ攻略すると一つ加算される。

 簡単な強さの指針。



 次に生命や精神、筋力や耐久、速度などの『補正値』と呼ばれる数字は、迷宮からの恩恵で、どれだけ迷宮から力を与えられているかが分かる。

 自分の身体能力×補正値となり、高ければ高いほどより強くなれる。

 けれど、あくまで補正値なため、同じ数値でもより素の身体能力の違いがある。



 次に幸運や成長は『不変値』と呼ばれ、その人物の純粋な潜在能力を示す。

 この数値が変動することはまれであり、簡単に言えば『才能』を現す。



「――というわけなんだけど」

「なるほど……」

「まあ、だからネイアさんの『適正結果』を総評すると……才能の塊ってことかな。『補正値』は頑張れば伸ばすことができるけど『不変値』はどうしても本人の素質によるものだし」

「つまり、私はノゥスさんの役に立てるということですね?」

「……まあ、そうだけど……」


 もっと喜ぶかと思ったけれど、そんな様子はなく純粋に役に立てるかどうかを気にする。

 その思いは嬉しいけれど、なんだか申し訳なさを感じてしまう。


「それで、ノゥスさんはどんな感じなんですか?」

「ああ……最後に測ったのっていつだっけ?」

「さあ? それこそ登録したばっかのころじゃないか? なんなら、今、測ってみるか?」


 ニールはそう言うと、先ほどの機械を持ってきた。

 僕はまあ大した結果は出ないだろうなと思い、手を当てる。



『適正結果』

ノゥブルス・ヤード Rank.1

生命 1.0→4.0

精神 1.0→3.0

筋力 1.3→3.9

耐久 1.5→4.5

速度 1.6→2.1

幸運 0.5

成長 3.0

スキル

『剛力』

 ――筋力を一時的に強化する。

番狂わせアプセット』(New)

 ――本来ありえぬことを引き起こす。場をかき回すトリックスターの証。

魔法

なし



 結果は、だいたい予想通りだ。スキルの欄に新しい項目が追加されている。

 ……『本来おこりえぬことを引き起こす』って、二階層の転移罠とか。ネイアさんと出会った隠し通路とか……僕の身に起きたことを思えば、『悪魔の指輪』で得た力がこんなものなのも納得だ。

 まるでこれから先、波乱万丈な困難が起こるぞと予見しているようにも見える。


 まあ、スキルなんてその人の特性を表示しただけだから、よっぽどのものでないと気にすることはない……と思いたい。


 ともかく僕の実力や才能なんて、こんなもんなわけで……ネイアさんのを見たあとだと、なんとも見劣りする結果。


 改めて見せつけられると、多少は失望してしまうのではないかと見せるのをためらってしまうけれど、すぐ隣にいるネイアさんに隠せるわけもなくあっさりと目を通される。


「ふむ……なんていうか、特に気になるところがないっていうか。全体的に普通というか……その、コメントに困りますね」

「無理して何か言おうとしなくていいからね?」


 なんとも微妙な表情で歯切れの悪い感想を言われてしまった。

 迷宮から命がけで生還したらから少しは成長しているけれど、微々たるもので、ほとんどの数値でネイアさんに負けてしまっている。


 いや普通に悔しい……。

 分かってはいても悔しいものは悔しい。


「もっと喜んだらどうなんだ? スキルが芽生えるなんてそうそうないことじゃん」

「それはそうだけど、なんだかネイアさんの前だと全部が霞んで見えるよ……」

「んー……ま、ドンマイ!」


 ニールの言う通り、スキルを手に入れることは本来ならはしゃぐくらいうれしいことのはずなのに、身近にすごい人がいると大したことのないように思えるから不思議だよなあ。

 おまけに、これは自力で得たものじゃないし。


「まあ、僕に才能とかないってのは散々思い知ってるからね。ひとまず、ここでの目的は果たしたし、そろそろ次の目的地に行こうかな」

「なんだ、もう行っちゃうのか……せっかくいいサボりの口実だったのに」

「だーかーら、真面目に働けって。レレアさんに仕事押し付けてないで」

「……えー」


 文句を垂れつつも持ち場に戻るニールを見届けて、僕とネイアさんは冒険者組合を出るのだった。


「……?」


 出入り口で妙な二人組とすれ違う。

 背格好がかなり違っており、長身のほうが先導し、背の低い方が後からついていく。

 二人ともフードで顔を隠して、ボロボロのマントをなびかせて、組合の受付へと向かっていった。


「あのー、すみません。冒険者登録したいんですけど」


 フードを取り、獣の耳をあらわにした。

 獣人と呼ばれる種族で高い身体能力と狩猟本能が強いらしい。


 長い黒髪を後ろで一つにくくっており、顔は見えなかった。

 けれど声から女性であることは分かる。


 反対に背の低い方は、普通の人間の少年に見えた。

 てっきり、姉弟かと思ったから片方も獣人かと予想したけれど、そうではないらしい。


 珍しい組み合わせだから少し気になったけれど、この後も向かうところがあるので、そのまま組合を去った。




 

 組合を出て次に向かったのは、武器屋。

 今まで持っていたような間に合わせの物じゃなくて、しっかりとした物を揃えようと思っていたのだけど……


「こりゃすごい。複雑な魔法効果が籠められた杖と防具だ」

「え? そうなんですか?」

「知らずに使っとたんかい。杖には魔法効果上昇、精神耐性と魔法を使う際の補助。こっちの服は下手な皮鎧や防具よりも強い耐性が付いちょる。……買い替えるよりもこのまま使うことを進めるわい」


 とのことで、ネイアさんの装備は変えることなくそのまま使うことに。

 装備屋のおっちゃんは、いい物を見たと感慨深くなっていた。

 かと思えば、僕の装備を見るや、その形相を険しいものへと変える。


「反対に、なんじゃいこれは! 駆け出しでももう少しマシな装備を整えるぞ!」

「すみません……」

「ナイフは採取用! 防具は少し厚手の皮! こんなもん、頑丈な服としか言えんわい!」


 ボロクソ言われたあとに、おっちゃんは奥から軽装一式とフードが付いた外套を持ってくる。

 あとは少し大きめの直剣。要望通り、とても頑丈そうだ。


「こりゃあ、軽さと頑丈さをギリギリまで追求した儂の傑作じゃ。動きやすいぞ。あとはこの剣じゃが……これは単に重たくて頑丈なだけで切れ味もない、失敗作じゃ。すまんが今ある武器の中でそれが一番壊れない。それでよければタダでくれてやろう」

「本当ですか! ありがとうございます!」

「ま、防具代でだけでもしめて30万ってとこじゃな。……どうするかの?」

「うぐ、高い……!」


 払えなくは……ないけれど、手持ちのほとんどが持ってかれてしまう。

 生活費に充てたかったけれどこの先、きちんと迷宮に挑むなら防具はまともなものを揃えておきたい。

 それに、僕が要望した『ひたすらに頑丈な武器』をタダで譲ってもらえたんだし……初期投資と思えば。


「買うのか、買わんのか?」

「……買います」


 魅力的な装備には抗えなかった。

 まあ、まだ組合に預けている分もあるし、この先迷宮攻略を進めていけば、稼ぐことも不可能ではないから……今は必要経費だと割り切ろう。





 装備屋を後にし、ネイアさんの装備を見繕わなかった分、予定よりも早く今日の目的を終えてしまった。

 お昼に家に帰るつもりだったけれど、まだまだ昼には二時間近くある。

 帰って、ティカとゆっくり過ごすのも悪くはないけれど……せっかく出歩いているし。


「ネイアさん、少し街を見て回りません? 案内しますよ」

「いいんですか! 実は気になっていたんですよ」

「ならよかっ――」


 何処に行こうかなと考えていたら、目の前から走ってくる人に気付くのが遅れてぶつかってしまった。

 あまりの勢いに尻もちをついてしまった。かっこわるい。


「――っと、ごめんね! 大丈夫?」

「ああ、うん大丈夫。そっちこそ怪我はない?」

「え? 大丈夫だけど……」

「なら良かった」


 ぼけっとしてたこっちが悪いから、相手のほうに怪我がなくてよかった。

 見れば、ぶつかってしまったのは女の人のようで……心配そうにこちらを覗きこんでいる。

 きっと焦っていたのだろう――


「っ! 姉ちゃん! そいつから離れろ!」

「――え」


 突然、突風が吹いたかと思えば、少年に剣を喉元に突きつけられていた。

 鋭く睨み付けられ、あまりの事態に頭が追いつかない。


「ノゥスさん!? あなたたち、一体何を!」

「あんたも離れるんだ……こいつからは嫌な気配・・・・を感じる……!」

「な、なにを言って……って、その恰好は」


 ボロボロのマントを羽織った二人組……間違いない。先ほど組合ですれ違った二人だ。

 よく見れば、先ほどぶつかった人の頭には獣の耳が生えている。

 綺麗な顔をしていて……今、僕に剣を突き立てている少年とよく似ていた。


「俺の勘は外れたことがない! それにお前は嫌な奴とよく似た気配がした!」

「って言われても……」

「――いい加減にしなさい! マイン!」

「あでっ!?」


 今まさに斬りかからんとした少年の頭に、げん骨がくだった。

 かなり鈍い音がして、頭を押さえながらうずくまってしまう。


「この人はアタシにぶつかって転んだだけ! ……『悪魔』なわけがないでしょう!」

「――っ」


 その言葉に心臓がドキリと跳ね上がる。

 心当たりがありまくるからだ。

 だけど、悪魔の力は今は使っていないし……なんか訳ありそうだし、ここは黙っておこう。


「でも!」

「うるさいわね! いいから立って謝りなさい! ほら、ごめんなさい!」

「ぐっ……ごめん、なさい」


 そう言って、少年は頭を下げる。


「アタシからもごめんなさい」

「いや、いいよ。怪我もなかったし……」


 とりあえず、いつまでも地面に座っていたら恰好がつかないから、服についた土をはたき落としながら立ち上がる。


「――――」


 ……なんか、ネイアさんが見たこともないくらい凍った目つきで二人をにらんでいる。

 うかつに話しかけてはいけないような気がしたので、目の前にいる話しの通じそうな獣人のお姉さんに話しかけることに。


「ひとまず、僕はノゥブルス・ヤード。気軽にノゥスでいいよ」

「アタシはモネア・スフィア。呼び捨てでいいよ。こっちは弟のマイン」

「……ふん」


 鼻をならして、そっぽ向いてしまう。

 生意気な態度だけど、姉に逆らうのは怖いのか襲い掛かってくるってことはないと信じたい。


「それで、ぶつかったのはこっちも悪いからいいけど――どうして、僕は斬られそうに?」

「……まあ、うちの弟はちょっと単純でねー。変なところで鋭いくせに、思い込みが強いから……」

「そっか……まあ、そういうことなら別に。怪我もしてないし」


「――よくありませんよ。ノゥスさん」

「……ネイアさん?」


 静かに、僕の言葉を否定する。

 拳を握り、体を震わせながら、少年――マインを睨みつけた。


「勘違いで、人を傷つけようとするなんて……どうかしてます」

「っ! うるさい! 俺の勘がこいつは放っておくと危ないって言ってるんだよ!」

「うるさいのはあなたです! そんなあやふやなものに振り回されて!」


 ネイアさんはかなり怒っているのか、かなり声を張り上げて言い争いを起こしている。

 こんなに口調が荒いネイアさんは見たことがない……まあ、出会ったばかりだから当たり前といえばそうなんだけど。


 僕のために怒ってくれるのは嬉しいけれど、こんな街中で騒ぎを起こすと目立ってしまう。


 やたらと興奮しているネイアさんを宥めながら、ひとまず人のいなさそうな街はずれの広場に向かうことに。





 お互いに睨み合い、一歩も退かない様子。

 どうしたものかと思うけれど、ただお互いに睨み合っているだけだから放っておくことに。

 歩いて、少しは頭も冷えたのか先ほどよりもおとなしく……いつも通りのネイアさんが戻ってきて、一安心。


「で? ノゥスさんを襲った、きちんとした理由があるんでしょうね?」

「だから、そいつから悪魔の気配がするんだよ!」

「っ、いい加減に!」


 ……全然収まってなかたったっぽい。


 僕のことでそんなに怒らなくてもいいと思うんだけど、それを言ったらこっちに飛び火しそうだから黙っておこう。


「それで……モネアたちは冒険者になりにこの街へ?」

「ええ。迷宮攻略するためにね」

「じゃあ、講習はきちんと受けることを勧めるよ。知識があるとないとじゃ生存率が違うし」


 というわけで話しができそうなモネアと雑談でもして様子を見守る。

 ……なんか一瞬、ネイアさんの視線を感じたけれど、マインとまだ睨み合っているし気のせいだろう。


「でもどうして冒険者に? わざわざ危険な迷宮に潜るほど追い詰められているようには見えないけど」

「まあ、色々とねー。アタシたちは力が必要なの」

「それって、モネアの弟が僕に斬りかかろうとしたこと関係ある?」

「……うん、まあね」


 詳しく話を聞くと、どうやら、故郷が悪魔を崇拝する集団が起こした儀式が失敗して故郷が燃えてしまい、生きていくために故郷を離れなくちゃいけなくなる。

 また、唯一の生き残りとして命を狙われたり……復讐するための力を身に着けるために冒険者になるのが手っ取り早いと思ったらしい。

 

 そのせいで、弟のマインは悪魔に関わる者を敵視するようになり、僕からその気配がして斬りかかろうとした……と。


 モネアは「勘違いだと思うけれどね」と言うけれど、僕には笑ってごまかすことしかできなかった。

 なのでマインの勘は正しいとも言えるけれど、付け狙われるのは勘弁したい。


「ぜぇ……ぜぇ……」

「はぁ……はぁ……」


 気付けばネイアさんとマインの言い合いは止み、ようやく落ち着いてくれた。

 お互いに言いたいことは出尽くしたのか息を切らしており、ただ睨み会う。


「じゃあ、お互い落ち着いたみたいなので」

「うん。またどこかで会いましょう」


 お互いに相方を引っ張ってその場から離れていく。

 覚えてろよー、とかれた声で去り際に言い放てるけれど、聞こえないふりをする。


 ……今日は街を見て回ろうかと思ったけれど、なんだか疲れたしこのまま家に直行しよう。

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