第2話 俺の怪物から出された花嫁の条件


「博士さっきはごめんなさい、ついつい殺してしまうところでした(●)(●)💦」


 俺は手渡された水を飲み干し、


「プハァ……オマエは年寄りの花嫁は嫌なんだな?」


「はい(●)(●)」


「なら、そこの食卓の上にランプと紙とペンがあるからオマエの要望を書け」




 椅子に座った俺の怪物は大きな背中を向けて書き始める。

 何かを思い出してるのか? やたらとペンが止まるから時間が長い…… 



 その時、「ぐにゃあ~♪」いつもの愛くるしい鳴き声が聞こえた。

 ドアの隙間から俺の愛猫であるツギハギだらけの白猫♀のレインが入ってきて、俺の膝に上がり、


「ぐにゃああ(Φ∇Φ)」


「おいおい? お腹空いたのか~? 晩御飯食べただろ~? 食いしん坊め~♪」


 このレインは俺が子供の時に錬金術で甦らせた猫である。

 持ち上げてレインの顔をスリスリしてると、


「ぐに? ぐにゃああ~~ゴクリ(ↀДↀ)」


 レインは床にこぼれた毒入りコーンポタージュが気になったみたいだ。


「ん? アイツのスープは食べちゃダメだよ~ 牛もイチコロの毒が入ってるからね~? レインは頑丈なアイツと違って毒で死んじゃうから~」


「ぐにゃああ!!(ↀДↀ)」


 レインは俺の手からしつこく離れようとする……

「ダメだって、本当にダメだって」

 俺が困っている時に、要望を書き終えた俺の怪物が紙を持って近づくと、


「ぐぎゃあああ! Σ(ФДФ)」


 俺の怪物を見上げたレインはドアの隙間からすごい速さで逃走した……


「いつもレインは私を怖がっていますね(●)(●)」


「100パー見た目だろ?」


 俺はドアをしっかり閉めた後に、コイツが持っていた紙をサッと取って読む。

 字は俺なみに奇麗……?


―――――――――――――――――――――――

 私の花嫁となるフランケンレデイのコンセプトは『最高の花嫁』


 素材について

 15歳~29歳までの女(素材によっては人妻でも良い)


 頭部

 15歳~20歳まで

 とても美しい顔で、奇麗な長い金髪が良いです

 瞳は青で、目力が強い女でなけれなばならない

 ツギハギは無しでお願いします


 胴体

 18歳~29歳まで

 クビレがあり柔らかくて奇麗な肌のスレンダーで胸は大き目でなければならない

 絶対条件は処女です

 ツギハギは無しでお願いします


 身体能力

 強めでお願いします


 鮮度

 すべて新鮮でなくてはならない


 追記

 私の花嫁になる女に、一切の妥協は許しません


―――――――――――――――――――――――――



「オマエって贅沢だな?」


「すみません(●)(●)」


 こんな頭部と胴体を集めるの大変だぞ……


 それにフランケンレデイを造っても、コイツを好きになる保証なんてないんだけど……

 

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