第4話 放課後バッドメリー

「みんなおはよう! 昨日のメガミライブ札幌ツアーの動画見た? エラト=異銅鑼いどらのアンコールソング最高だったよねっ!」


 ひっそりと静まった一般住宅で、一人の少女が姿見の前で一人芝居をしていた。


「おっはお! わぁたぁしぃはぁ! アイドル推しをしている司志美つかさしみ16歳でええぇす!」


 鏡の前でターンを決めた司志美は鏡に映る自分に向けて、目元付近にピースサインを作りポーズを決める。彼女が深夜に鏡の前で痛々しいポーズを決めているのには理由があった。

 中学時代、クラスメイトとうまくなじめず友達が一人もできなかった。

 つまりはぼっちというやつで、本が唯一の友達とでも言わんばかり、中学三年間は図書室で過ごした記憶の方が強い。


「高校ではうまくなじめるといいなあ」


 そんな淡い希望を胸に抱いて聖女神学園に入学したが、数日もしないうちに気が付けば気の合う者同士での友達グループが概ね形成されていた。

 三つ編みで伏し目がちなところが悪いのか、声を掛けられるのを待っている受け身の姿勢が悪いのか、クラスの隅っこで読書する地味少女という以前と変わらない立ち位置に収まってしまったことに動揺の色を隠せなかった。

 こうして自宅でコミュニケーションを取る練習はしているが、決してその成果を披露する場所を作ることもなく、変わらない日々が過ぎようとしていたのだ。

 ただ彼女には気になる同級生が二人ほど存在する。

 ムネモシュネと名乗る緑髪の女子と、かのレオル=イラストリアスの息子、ルティナ=イラストリアスだった。

 ムネモシュネは自分にとって苦手なタイプで、ほんわかした雰囲気で気付けばクラスの中心的存在になっていた。学園指定の制服ズボンを膝の上まで裾上げした謎の男子とよく一緒にいるのを見かけるが、努力もしないでカースト上位の座に君臨する彼女がどうしても気に入らないのだ。だが、このムネモシュネが休み時間やトイレに行った際に、やたらと自分の面前に立ち、じいっ、と見つめた後、「私のことわかりますか?」と聞いてくるのだ。

司志美からすれば声を掛けられて嬉しいはずなのだが、質問の意図がわからず混乱し質問をされるたびに「あっ、ううっ」と凶弾に倒れた悪人のように呻いてはその場から逃げ出してしまっていたのだ。

 ルティナ=イラストリアスは、入学式初日に欠席していたが、翌日からはとても美人な女の子と一緒に登校し始めていた。その女の子は自己紹介でエフィメロスと名乗っていたが、どんなときでもルティナ=イラストリアスのそばから離れようとせず、薔薇があしらわれた純白の日傘を差して必ず彼との相合い傘で登下校し、彼に声をかける女子には片っ端から殺気とともに日傘を投げ飛ばしていた。エフィメロスは170近い身長とすらりとした体型が海外モデルのように美しかったが、かの少年の隣にいると親子のように見えることは彼女に決して言わない方がいいと司志美は思った。

 一度だけルティナ=イラストリアスに声を掛けられた事がある。朝のホームルームが始まる前、窓際の席で静かに時代小説を読んでいたところ「司さん、おはよう」と声を掛けられたのだ。だがこの時も「お、おあおお」と母音を発声するのが精一杯で、すぐに本へと視線と戻してしまったのだ。

 どうやらルティナ君は父親と同じ女神マスターになるつもりのようで、女神の話をしているときは頬を上気させ、身振り手振りを交えてクラスメイトに演説をしていた。その姿はどこかあどけなく、それでいて男子高校生なんだなとつい微笑ましく見てしまっていた。



「私も女神に選ばれたらルティナ君とお話できるのかなぁ」

 司志美は鏡の前で両肩を落とし深いため息をついた。


「あなたは今日から女神になりました。これは女神の設計図どおりとなります」 


 鏡の中から女性の声が聞こえた。

 驚きとともに姿見へ視線を移すと、鏡面には自分の貧相な体ではなく、銀翼を生やし白いローブをまとった女性が一人映っていた。


「て……天使?」

「いえいえ、あのような下等存在と一緒にされては困ります。私は創生の女神アルケリオン=ピルクロウと申します。女神と認定された対象がいた場合、私が神託を授けるのですよ」


 創生の女神とは始祖三柱の女神ではないか。

 確かに言い伝え通り光の粒子を纏った白髪のロングヘアー、陰陽を司る白と黒のオッドアイ、手には創生文書と呼ばれる全生命体の設計図が記されている神書を携えていた。

 始祖三柱のうち唯一その姿が記録されている女神ではあるが、まさか自分のような人間のところに顕現するとは思いも寄らなかった。

 司志美は鏡の前で自然と平伏していた。


「は、ははぁっ! アルケリオン様、私が女神とは恐れ多いことでございまして」

「前々前世かそのさらに前世辺りで女神だったはずなのですが、記憶は戻りませんか。あなたはナインズですよ」

「な、ナインズとはなんでしょう」

「ん? そうね同じクラスのムネモシュネに『お母様会いたかった』って言えばわかります」

「へ?」

「じゃあ神託も終えたことですし、私は自宅に戻ります。それと部活どこにするか早く決めてくださいね。ルティナ君が新設しようとしている女神研究部もオススメですよ」


 姿見がまばゆい光を放ったかと思うと優しい声色で語りかけてきたアルケリオン=ピルクロウの姿は消えていた。 


*****


 女神の神託を受けたからと言って司志美は何か凄い波動とか出せるようになったわけでも女神の記憶がよみがえることはなかった。

 彼女はいつも通り登校し、窓際の席へ着席するやルーティンの一つで朝読書を開始した。


「はあ、なんで甲賀忍者ってみんな格好いいのかなあ」


 彼女が現在はまっているのは忍者同士の戦いや謀略をテーマにした忍者小説である。

 その小説に登場する男の忍者同士が恋愛する様子を妄想していたところ、机の前に人影が現れた。ムネモシュネだった。


「司さん、私のことわかりますか?」


 いつもと同じように自分が認識されているか確認に来たのだ。

 神託を受けた今だからわかる。記憶はないが多分この人も女神なのだろう。

 少しの時間見つめ合った後、ムネモシュネがふうっと息を吐き「私の勘違いなのかなあ」と呟いて踵を返そうとしていた。司志美は昨日、創生の女神に言われたことを反射的に口にした。


「お、お母様、会いたかった」


 その瞬間、ものすごい勢いで反転したムネモシュネに手首を掴まれ女子トイレへと拉致された。個室内でいきなり壁ドンされ司志美は何が起こったのかもわからず混乱していた。


「記憶が戻ったのね。久しぶりねカリオペ」


 上ずった声でムネモシュネがまくしたてる。


「カリオペ?」

「カリオペ=ブックマーカー、本を司る女神よ。ずっとあなたからカリオペの波動を感じていたんだけど」

「本の女神なんですか?」

「ああ、まだ記憶が不完全みたいね。ちょっとまってサーチするから」


 ムネモシュネが左手に巻いた腕時計を操作し始める。液晶の文字盤にLEDの文字列が浮かび上がる。


『スキャンシマス! ピピッ! スキャン完了! 対象ハRランク・図書室の女神カリオペ=ブックマーカート判定シマス』

「……は? 図書室の女神?」


 司志美は女神について詳しく知らないが、アタッカー系統の女神ではないことは名前からして察した。


「まあ覚醒したてはそんなところよね。メガミ進化すればもっと上位の女神になれるから頑張りなさい」

「あの、全然わかんないんですけど、図書室の女神って何すればいいんですかね」


 ムネモシュネの透き通るような肌と整った小顔に見蕩れながらも司志美は質問した。

ムネモシュネは個室トイレのドアを開けながら司志美へ微笑みかけた。


「そうね、まずは図書委員になればいいんじゃない?」


*****

 

「……と言うわけで、この司志美は私の娘です。みなさん仲良くしてあげてくださいね」


 一年A組の端っこでムネモシュネがルティナ達に司志美を紹介した。

 なぜか体操服の短パン姿で授業を受け続けている勿忘覚が大きく目を見開いて、ムネモシュネと司志美を交互に見比べている。


「つ、つか、つかさです」

「アタシはバックギャモンの女神、後神菖蒲! 女神同士仲良くしようぜ!」


 水色がかったおかっぱ頭を掻きながら、後神菖蒲は司志美と握手する。


「わあ、野生の女神だよ。興奮してきたなあ。ねえお持ち帰りしていいのかな? エフィ……え? だめ?」


 ルティナは、とても息を荒くしながら興味深そうに司志美を見つめている。


「ナインズの一柱ですか、本の女神でしたっけ」


 エフィメロスは、日傘の柄をクルクル回しながらしたり顔で司志美を見下している。教室でも日傘を差す意味については未だに誰も聞けていない。


「そうだよ、この子はカリオペちゃん。私の産んだ大事なカワイイ娘です」

「おい、ムネどういうことだってばよ。地元に一人娘が久々に帰ってきたと思ったら妊娠報告された父親みたいな気分だぜよ……ま、まあ何にしてもお疲れ、ムネ」

「サトシ君、勘違いしないでね。私まだ貞操を守っているからね?」

「……おいルティナ、ムネはすでに破瓜の痛みを知ってると思ったんだが、これは処女懐胎ってことなのか? 俺のムネは聖母マリアだった?」

「どうだろうね。前世以前の繋がりとかかな。僕はそういうのよくわかんないから」

「あっそういえばルティナお前さ、全っ然話変わるんだけどお前の机の中にあったメイド特集の「サトシ君、ちょっとこっちに来てくれないかな。TPOって奴を細胞レベルまで刷り込んであげるから。あっ女子同士仲良くお話してて欲しいかな。エフィ任せたよ」

「ルティナ様、今の話もう少し詳しくお聞かせください。メイドが好きなのですか? 連れションですか? ジャンルは何がお好みですか? ルティナ様にナニがついてなかったら大変ですのでついていきます」「ナニはついてるよ! だからついてこないで! ってなんで後神さんも来るの!」


 ムネモシュネに紹介が始まってわずか数十秒で紹介された側が全員立ち去ってしまった。


「あ~あ、行っちゃったか。まあ私はやるべきことしたし。いいよね」


 ムネモシュネは特に気にするわけでもなく席に戻っていた。司志美はナインズの事や自分が今後どうすればいいか聞きたかったが相変わらずの引っ込み思案な性格からか、すごすごと自分の席に戻っていったのだ。

 放課後、図書室へ向かう司志美にムネモシュネが再度声をかけてきた。


「ああそうだ、言うの忘れていたんだけど虚夢に気をつけてね。今から図書委員の委員会に出るんだよね? 帰る頃には逢魔ヶ時だからね」

「きょ、きょむ?」

「そう虚夢。虚ろう夢と書いて虚夢。女神が虚夢に取り込まれると存在自体がなかったことにされるから。特に生まれたばかりの女神は狙われやすいの。狙われる理由は……後でいっか」

「あ、あのまだ死にたくないんですけど。お母様は守ってくれないんですか?」

「今日はちょっと女神協会からの依頼があって手が離せないんですよ。あと学校でお母様呼び禁止ね」

「えっ? じゃ、じゃあ私もそれに行きます! ムネさん手伝わせてください!」

「うん、それ無理。十秒持たずに司ちゃんは消し飛んじゃうって。相手は海外のマフィアだしはぐれ女神を雇ってるっぽいしね」


 ゴクリと喉を鳴らした司志美は女神の道程が地獄へのロードマップではないかと思い始めていた。依頼を手伝えば死。一人で帰って虚夢に襲われたら死。女神初日で死の危険にさらされたからだ。


「り、理不尽過ぎますよ。女神になった初日にいきなり死ぬかも知れないって」

「そだよ、だからアタッカータイプじゃない女神はトレーナーの庇護を受けるの。トレーナーとパートナー契約を結べばリスク回避につながるし、トレーナーと絆を深めれば自分のスキル向上にも役に立つからね。まあある程度強くなれたらパートナー契約を解消して単独行動も可能だけどね。ちなみにこの学校の生徒で私が知ってる女神トレーナーはさっき紹介したルティナ君とサトシ君だけなんだよね」


 サポート系統としか思えない本の女神が単独行動できる日なんて来るのだろうか。

 ああ、だからルティナ君とあの短パンでいつも生活している人を紹介したのか。司志美はムネモシュネの行動にようやく合点がいったのだ。


「あのう……お二人は」「帰っちゃった」


 ――終わった。司志美は絶望という言葉の意味を今初めて知った気がした。


*****


 司志美は図書委員として初めての委員会に出席したが、内容は一切入ってこなかった。

 新刊購入がどうとか貸出規則がどうとか委員長が説明していた気がしたが、本よりも自分の行く末の方が興味津々だった。

 春先の日没は未だ早く、委員会が終わる頃には黄昏の刻が差し迫っていた。

 図書室では委員同士による今後の連絡を取り合うための連絡交換会が始まっていた。

 友達も欲しいが、自分の生きる道はもっと欲しい。

 司志美は、誰にも目をくれず、そそくさと学生鞄に筆記具をしまうと、駆け足で昇降口へと向かったのだった。手汗がじっとりと滲み、ぎゅっと握っているはずの鞄がどうにもしっくりこない。鞄を脇に抱え、小走りで水天街商店モールを駆け抜ける。額には脂汗が張り付き、口の中はからっからに乾いていた。司志美はバス通学だったが、バス停で一人待つ勇気もなく、足を動かし続けることで恐怖から逃れようとしていた。


「はっ、はっ、はっ」


 水天橋を駆け抜け、住宅街へと入る。緊張から三半規管に異常が生じたのか、平衡感覚が狂い始める。ぐにゃり、と視界が歪む感覚を覚え、気付けば全く見知らぬ空間に閉じ込められていることに気がついた。

 先ほどまで視界の脇に見えていたはずのブロック塀、電柱の街頭、家々のほのかな明かり、全ての景色が消えていた。構造物、障害物、動的物体、何もかもが消失していた。

 ただただ無限に地平線へと広がる大地。だがその大地すらも真っ黒に染まり、沈み行く太陽だけしか視界に捉えることができなかった。


「な、なんなんですか。ここは」


 膝がガクガクと揺れ始めている。それは疲れからか恐怖からかもわからなかった。

 司志美がふと周囲の地面を見渡すと、光の全てを否定するかのような漆黒の地面、その地面がひとつ、またひとつと音もなく円形に隆起を始めたのだ。

 一つ一つの円はフラフープ程度の大きさだが、5メートル近くの高さに盛り上がっている。それらの物体は司志美を包囲するかのように彼女へと近づいていく。

 これが虚夢なのか。ムネモシュネの言っていた存在だとは直感的にわかったが、どうすれば良かったのだろう。ずっと学校にいれば良かったのか、図書委員の子らと一緒に帰宅すれば、バス停で待っていたら、親に迎えに来てもらっていれば――今となっては意味をなさない思考に囚われ司志美はへたり込んだ。


「誰か、誰か助けろーーーーーっ! 女神のピンチだぞっ! バカッ!」

 

 司志美はどうせ死ぬならばヒロイン然としたセリフを言ってみたかった。死の直前であってもシンデレラ思考が抜けない自分に呆れながらも、半ばヤケクソな気持ちで思いの丈を言葉にしたのだ。


「――天の嶽にて散りぬる歌よ、天嶽散歌てんごくさんか


 抑揚のない無感情な、けれども聞き覚えのある少女の声が聞こえた瞬間、まばゆい光とともに上空に大きな裂け目が現れた。その裂け目からルティナ=イラストリアスとエフィメロスが飛び込んできたのだ。司志美を囲んでいた無数の虚夢が一斉に離散した。

「遅くなってごめんね司さん。虚夢空間は入り込んだ女神が信号を出してくれないと発見できないらしいんだよね」


 華奢な体躯に似合わない無骨なガントレットを装着したルティナが現れて早々に謝罪を口にした。エフィメロスは抱きかかえていたルティナを地面に降ろすと、襲いかかってきた一体の虚夢に向かって白薔薇の刺繍がされた日傘の先端を向ける。


「ひと~つ、一人で帰らない」


 突き刺した。


「ふた~つ、フレンド作りを今すぐに」

 

 突き刺した。


「み~っつ、満ち満ちて進軍」


 突き刺した。一瞬で虚夢三兄弟の串刺しが完成した。


「よ~っつ、弱っているはずの司さん。ルティナ様といい加減に契約結んでくれませんか? 私は持続力がないことが自慢の一つなんです」 


 四体目の虚夢に日傘を突き刺しながらエフィメロスが振り返った。


「ああダメだよエフィ、こういうのは自分の意思で契約させてあげないと。でも契約してくれないなら僕たちはアパートに帰るしかないんだ。助けてあげたいのに……くっ!」


 ルティナがちらりと脇にいる司志美を見やる。反応を待っているようだった。


「へ? いや契約します。しますから助けてください!」


 司志美は、必死にルティナにしがみついて懇願した。ルティナは不敵な笑みを浮かべ彼女の耳元で囁いた。


「そうだね、じゃあまずは女神コインを出す練習から始めようか。僕に使役されたいって願いながら両手を合わせて祈ってみて」

「はい、やります!」


 彼女は必死に胸の前で両手を合わせ合掌のポーズで瞑目する。


「いつ~つ、いつかあの空にアイオーン飛ばして」


 ズブシュッ、という不快な効果音とエフィメロスの不気味な数え歌をBGMにしながら司志美は必死に祈る!


「む~っつ、ムネモシュネは後で消す」


 祈……なんで? エフィさんとお母様の間に何があったの? 雑念が祈祷を阻む。


「なな~つ、七草粥ってホトケノザとスズナ、スズシロ……えっと、あとハコベラですね」


 祈……四つしか言ってないよ。


「や~っつ、八ッ橋のシナモンって癖になりますよね」


 祈……あっ、ごめんなさい私シナモン苦手なんです。


「ここの~つ、ここが正念場ですよ司さん、まだですか?」


 ごめんなさい祈ります!

 司志美がぬるく集中して祈った結果、両手の中にかすかな光とともに1

枚のコインが現れた。

 金色のコインには開かれた本のイラストが刻印されている。司志美はそのコインをルティナ=イラストリアスへと差し出した。


「オッケー、契約完了だね。じゃエフィ帰ろっか」

「はい、ルティナ様」


 これまで突き刺しに特化していたエフィメロスが日傘を一閃し、虚夢空間を横薙ぎした。

 エフィが薙いだ空間には大きな亀裂が現れ、外には見慣れた水天街の風景が現れた。


「さっ帰ろう司さん、いや図書室の女神カリオペ」


 ルティナが司志美に手を差し伸べる。司志美は一芝居を打たれたような気がしないでもなかったが、地面から未だに現れ続ける虚夢を見るや、反射的にルティナに飛びついたのだった。

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