第10話 ゲーム③
三十分の休憩後、三番手となる黒川が俺の前に座った。
「やっと私の番か。最後ってなんか憂鬱」
「何? 雅、いつもの自信はどこにいったのかな?」
煽るように花岡は言い寄る。
「別に自信がないわけじゃないよ」
「そう。じゃ、タイムキーパーは私がやるね」と、花岡は名乗り出る。
「私、今口内炎だから口が使えないのよね。だからこれで勝負するよ」
そう言って黒川は靴下を脱いだ。
「まさかそれって」
「足コキ。下平。覚悟しろよ」
「じゃ、始めるよ。よーいスタート!」
黒川は俺の正面に座り、足で俺の息子を掴んだ。
「うっ!」
「ほらほら! どんどん勃ってくるね」
勃起には時間は掛からなかった。
問題はこれでイくかどうかだ。
体勢がきついのか、黒川の足は不安定な状態だ。
「うーん。なんかやりにくいなぁ。後ろからの方がいいかな」
そう言って黒川は俺の後ろに回り込んで横から伸びてきた足で俺の息子をシコシコする。
「二分経過!」
「さっきから無反応。気持ちよくないのか?」
「いえ、そんなことはありませんよ」
「うーん。足だけじゃきついか。じゃ、これでどうかな?」
フゥッと黒川は俺の耳に息を吹きかける。
同時に後ろから手で俺の胸を鷲掴みにしてモミモミ揉んできた。
「うっ! ひゃ、あ、あああああ! それは反則」
「苦しそうだね。楽になって出しちゃいなよ。ほら。ほらほらほら」
何だ。この特殊なプレイは。後ろから全身を使った高等技術ではないか。
耳への刺激。胸への刺激。そして息子をシコシコする足技。
花岡の時とは違って三重の攻撃に俺はさらなる興奮を感じた。
「あんた、何でそんなに胸あるのよ。デブだから?」
途中に罵倒までされて興奮はさらに募りに募った。
黒川はピッタリと俺の背中に張り付いて胸の膨らみが当たる。
優しい弾力に興奮はピークを迎える。
「はい。四分経過!」
「時間がない。ねぇ、まだ出ないの? それとも出し切っちゃったわけ。フゥ!」
「ひゃ! ちょっと」
会話をしながら耳に息を吹きかけられる。
女子高生の温もりが背中から一気に感じられる。
「ほれ。乳首立ってんじゃないの?」
コネコネと黒川は俺の乳首を指で円を描くように触る。
「き、気持ちいい」
「じゃ、イけよ」
「で、でも」
「でも、何? どれが足りないのかな?」
「えっと……」
「ハッキリ言えよ」
「えっと全部」
「全部? 贅沢なやつだな。これでどうだ!」
黒川は全身を使って意地になりながら俺をイかそうと試みる。
「あ、ちょ、いたたた!」
意地になったせいか、黒川の刺激は心地いいものから不快なものへ感じる。
力が強過ぎるのだ。俺の息子も悲鳴を上げている。
助けてと思った矢先だ。
「はい! タイムアップ! 五分経過したよ。残念」
花岡から終了の宣言をされた。
「嘘! もう終わり?」
残念そうに黒川はようやく俺を解放した。
「よかった」と俺は心の声が漏れる。
「やっぱり最後のハンデはデカかったか」
「それもあるけど、雅、ちょっと意地になりすぎ。優しくしたらもしかいたら噴いていたかもよ」
花岡の言う通り、優しく全身をやられていたらイっていたかもしれない。
「はい。ゲームは終わり。じゃ、罰ゲームだよ。雅、分かっているよね?」
ニヤニヤ葛城は不敵な笑みを浮かべる。
「はい、はい。罰ゲームは受けますよ。負けは負けだしね」
「じゃ、少し休憩してから始めようか。どんな指示をするか楽しみ!」
一番楽しんでいるのは葛城だった。
そう、罰ゲームは俺と黒川で性行為をするものだった。
ただし、プレイのやり方はゲームで一番だった葛城が全て指示をすることになっている。
こんなチビデブがギャルと性行為出来るのが罰ゲームっていや、それはもうご褒美を通り越して盛大なプレゼントではないだろうか。
三人にとってはただのゲームだが、俺にとってはずっと楽しい時間になっている。
「さて。子豚ちゃんと雅。服を脱いでもらおうか」
葛城の指示で俺と黒川は動いた。
楽しい時間は最高潮まで駆け上がろうとしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます