第9話 ゲーム②
「じゃ、次は私か」
五分の休憩後、花岡は自分の順番が来たと俺に接近した。
「どう? まだ出そう?」
「さぁ。もう出し切ったかも」
「そんなに若菜のテクが上手だったのか。私はあんな動きは出来ないな。ねぇ、イかせる方法って手以外でもいいの?」
「いいんじゃない? イかせるなら何をしてもいいよ」と、葛城は適当に返事をした。
「そっか。なら私は口で勝負しようかな」
「く、口ってまさか……」
「フェラに決まっているじゃない。雅。タイムよろしく。若菜より新記録出すから」
「紅葉。自信たっぷりだね。本当にイかせられるの?」
「大丈夫だよ。多少のテクは身につけているつもり」
「そう。じゃ、いくよ。よーいスタート!」
ポチッとタイムを図られた瞬間、花岡は俺の息子を口へ入れた。
じゅるるるるるる。と口の中で舌を転がして一瞬で勃たせた。
「あっ、んんんん! ちょ。早いよ」
「チュポ、チュポ、チュポ、チュポ」
花岡は集中するように吸引しながら喉の奥まで入れる。
そして根元から先までスッと舌を滑らせて上目遣いで俺を見る。
その姿が可愛かった。それは反則だ。イかない訳ない。でも耐えるんだ。
とは言っても現実は……。
「き、気持ちいい」
「ふぉら。ふぁやく。いふぃなふぁいよ」
咥えながら喋っているので何を言っているのか分からない。
でも早くイケよというのは何となく分かった。
「二分経過!」
何とか二分を耐え抜くことができた。
葛城タイムと並ぶ。だが、まだ耐えられそうだ。
「ぷふぁ! しぶといな。まだイかないか」
「ふふ。紅葉。もう私のタイム超えてくるよ。イかせられなかったら分かっているよね?」
「もう、若菜。急かさないでよ。二番手なんだから多少のハンデを背負っている訳だし、仕方がないでしょ。私だって一番手ならとっくにイかせているよ」
「無駄口叩いていいの? どんどんタイムリミット迫っているよ」
「はい。三分経過」
「あと、二分もあれば充分だよ」
そう言いながら花岡は俺の金玉袋をモミモミ触る。
「アヒャ! そこは……ダメ!」
「気持ちいいでしょ。ここを刺激させると興奮が一気に高まるらしいんだよね」
分かっていたが、花岡も処女ではない。多少の経験があるからこそ敏感なところを攻めてくるのだ。
「そしてからの……」
花岡は金玉袋を揉みながらフェラをした。ダブル攻撃に俺の息子は行き場を失った。
モミモミと手で玉袋を揉みながら。
チュパ、チュパ、チュパと二重のやらしい音が俺の部屋に響いた。
「四分経過!」
残り一分。
この攻撃を耐えれば俺は花岡と性行為できる。
どうせならヤりたい。我慢しろ。俺の息子よ。ここを耐えればさらなる高みへ上り詰めることができるんだ。お前もその高みへ行きたいだろ?
「んんんん、んんんんん! クチャ、レロ!」
玉揉みの適度な刺激と先にあるねっとりとした舌触り。
これは究極のご褒美だ。この時間が一生続けばいい。
そんな想いの中、俺は現実から一瞬、遠くの世界に飛んでいた。
そこは楽園だ。男の至福の時間。
三人のギャルを転がすように俺は王様の椅子に座ってそのサイドに葛城と黒川を従える。
そして花岡は俺の息子を丁寧に舐め回す。なんて贅沢なんだろうか。
一時期の数分が一生続く感覚に感じた。
「もう……ダメ」
ピューッと俺の精子が花岡の口の中で放出された。
「グェ! うわっ! 出た」
花岡の口は白い液で溢れていた。その顔が何ともエロい。
「ふぅ。何とか出したね。雅。タイムは?」
「……四分五十八秒」
「うわ。ギリギリじゃん。あぶねぇ!」
「ちぇ。時間内に出したか」
葛城は少し残念そうに呟いた。
「若菜。酷い。そんなに私と子豚ちゃんがヤってほしかった?」
「だってそっちの方が面白そうじゃない?」
「でも残念でした。若菜のタイムには及ばなかったけど、ちゃんと出せたから」
「じゃ、次は雅の番だね」
「私か。出せるかな」
俺はイってしまったことで精神が崩壊した。
むしろ満足したような顔でベッドに転げていた。
「うわっ。なにこいつ。イキ過ぎて頭おかしくなっているよ」
葛城から罵倒させるが、俺は全然凹んでいない。
むしろ、もっと言ってくれと思う。
性行為はできないがそれはそれでいいと思っている自分がいた。
一日二回も出してこれ以上、何も出ないかもしれない。
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