レアものはホイホイ

このお東エッセイを読んでいる息子君が

「いーなー。俺らの世代、そんなん行ってる余裕ないもん」とぼやく。

昨今の20代を取り巻く状況の厳しさを見ると、その気持ちは大変にわかる。

しかしバブル後半の民とは言え、わしの初任給は額面12万8千円だったのじゃ。(4年制大学卒)

そこからさいたま東上線沿線のアパート家賃43000円、税金、光熱費、削りに削った食費。半額の白飯にごま油と塩を垂らして食べる生活だったのじゃ。


とまえ、老人に昔話は置いといて(このエッセイ自体がそうだというメタ)、新聞広告で見たベストツアー『ベルリン直行便就航記念ツアー』は最高に思えた。

まず、今までフランクフルトが主だったドイツの空港が、ベルリンなのである。

そして、共産圏の上空を飛べる。

大きく迂回することが無い。ビバソビエト上空いらっしゃいませ状態(牧瀬里穂かわいい)。

そして、回る場所がオール元共産圏。ウイーンで西側的時間をとらない。

ほぼオールバス移動。OK、国内便乗り換えの時間がもったいない。

それなりに良いホテルを予定している。

これは日旅さんの第一ブランド「MACH」(マッハ)の提携ホテルやスタッフを流用することで可能になっていたらしい。

早速営業所に電話をかけ、資料を郵送してもらった。


完璧だ。

ほぼ希望通りだ。

8泊9日。ひたすら東欧をまわる。

ハンガリーのブダペスト、プラチスラバを経由してプラハ。プラハからドレスデン。

ドレスデンからポツダム、マイセンを経由してベルリン。

そして空路帰国。


いい。すごくいい。


ドレスデンでの宿泊予定はエルベ川のほとりに立つベルビューホテル。

これは、松本零士の名作「エルベの蛍火」じゃないですか。


旦那と二人、パンフを見て10秒で決めた。


即決だった。








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