第8話 重力は遠い・・・
お肉美味しかったな・・ アカホグの串焼き・・ 覚えとこ。
昨日は2本も食べちゃったからマリもっともっと大きくなる!
あ〜ビムガお仕事いっちゃったしな。おひま。
雨も降っててお庭で遊べないしな・・
ビムガに‘’重力魔法‘’のやり方を教えてもらったけどむずかしかったな。
この世界には引力っていうものがあってそれが私たちを縛ってるからお空を飛べないって。
でもこれはビムガとの秘密だから他の人に言っちゃいけない。お肉をもらっても・・・
大丈夫。約束守る・・ 今は上に浮くことが今のマリの目標。
マリの中にはいっぱい魔力があるから空を飛べるってビムガが言ってた。
昨日ビムガと手を繋いで魔力?を流してもたってから、なんとなくマリの中にもキラキラがあることがわかるようになった。マリのキラキラは真っ白。
昨日お肉を食べてる時、街を歩いている人に魔力の色があった。ビムガに聞いてみたら火属性が得意な人なら赤いキラキラ、水属性が得意な人なら青いキラキラだろうって。あと、キラキラの色が見えることはみんなには内緒だって。
でも、ビムガって属性魔法?の色じゃなくてビムガの方についてる鎧?みたいな銀色なんだよね。ビムガに聞いたら、俺にもよくわからないって。変なご主人。
とりあえず、なんとなくマリの中のキラキラを集めて、マリを縛ってるいんりょくの鎖?をなくせればとりあえずは飛べるだろって。わからないことが多いけど・・マリ頑張る。
お空飛んでみたいから・・!
・・・・・重力って何? 縛られてる感じしないしわからない・・・
ビムガは何で飛べるんだろう。 わかんないや。 疲れちゃった。
お腹が空くまで頑張ったけどできない・・ マリのお腹時計だと今は夜の20時。
今日ビムガ遅いな・・ そっか! 迎えに行けばいいんだ! 早く会えるかも!
ここどこ・・? ビムガとたまにお買い物に行く道を歩いてきたのに・・
目印のお肉屋さんがない・・ 行き過ぎちゃったのかな?
でもあのオレンジの建物があるから・・
・・・ここどこだろう。ビムガを迎えにいったはずなのに。
馬車の中? わ・・
「起きたのか・・・」
もふもふだ・・・ 銀色の毛の狼の獣人さんかな? 耳可愛い・・
「混乱していると思うが、悪くはしない。もう少し寝て・・」
「もふもふだ・・!」
「話を聞いてたの・・ そうだな。もふもふだ。俺はジル。銀狼族の獣人だ。触るか?」
触っていいの・・? 可愛い上に優しいなんて。 なんていいワンコ・・。
「ジル、良いワンコだね。よしよし」
「ワンコ・・ お前、怖くないのか?」
怖い? もふもふ? かわいいしかないけどな。
やっぱり気持ちいい。 あったかいもふもふだ・・
「っていつの間に触って・・」
「もしかして寝たのか? 不思議なやつ・・」
「俺は何やってんだ・・・ 仲間のためとはいえこんな小さい子を攫って・・」
「おい! ギル。声がしたが例の子は起きたのか?」
「静かにしろ。一瞬起きたがすぐに寝た」
「そうか・・ 拠点まであと少しだ。気を抜くなよ。」
・・っけ。 何が気を抜くなだ。
ああ、早くあいつらに会いてえな。
ご主人様はちょっと強いらしい…… おもち @kikukawa-kei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ご主人様はちょっと強いらしい……の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます