第6話 何を買えばいい?
ービムガSIDEー
成り行きで奴隷を手に入れてしまった。前の俺の記憶がどうしても邪魔をするせいでどうも奴隷を好きにはなれず機会何度かあったが手を出すことはなかった。そう言うのはヘンタイと言うらしい。 なんだヘンタイって・・?
しかし、小さい女の子が喜ぶものなんてわからん。一体何を買えばいいのやら・・
こういう困った時はあいつだな・・
「それで私のとこに来たのですか」
「お前にも責任の一端はあるだろ、ヒュー」
全く・・この耳ながのエルフは。 人の気苦労も知らないで。
「心あたりはありませんが、センスのないものを押し付けられるその子もかわいそうだから付き合ってあげますよ。これでも娘がいますからね。」
??? 娘がいたのか? この空気が読めないエルフに?
「もう少し、表情を隠してください。 そりゃ長いこと生きてますからね。娘の1人や2人いますよ」
こいつ・・ 俺とパーティーだったころはまだ若いのでとか言ってたくせに。
今度、こいつの昔の話をこっそりしてやろう。
「とりあえずは、ベッドと服と食料品、家具とかも買いましょうかね。
そうそう、全身鏡は必須ですよ。 女の子にとっては必須アイテムですから」
お前は男だろうが・・ だが確かに服を買っても見えなければ気にってもらえないか
子ども用の全身鏡とかあるのか? 面倒だな、よし。
「とりあえず、ガラムのとこに行くぞ」
「なんじゃビムガ。また無茶な使い方をして武器が痛んだのか。武器が泣いておるのう」
出会ったそばから・・ 見た目とは裏腹によく喋るドワーフだ。
タンクトップ似合いすぎだろう。 タンクトップ族に改名した方がいいんじゃないか。
「うるさい。まだまだ曇延は大丈夫だ。それより今日はお前に家具を作って欲しくな」
「家具? ワシは鍛冶屋じゃぞ。 作れんことはないが久しぶりじゃの。」
「その説はお世話になりましたね、ガラム。」
「おお、そうじゃったな。お主の娘のベッドを作ったんじゃった。いやあ、かなり前のことだから忘れておったわい。」
この親父はヒューの娘のことを知ってんのかよ。もしかして父親って意外といるのか・・?
「えっと・・ フィリアじゃったかの? 大きくなったか?」
「ええ、立派に母親同様、美しく育ってくれましたよ。今度一緒に来ましょうかね」
「おお、それは嬉しいわい! 前見た時は本当にちっちゃかったからのう」
会ったこともあんのかよ! ふん・・別にちょっと仲間ハズレを感じてるとかじゃないからな・・ マリの友達になってくれないかな
「拗ねるな。ビムガ。お主の話も今度聞いてやるから。それで予算は?」
「ん? とりあえず金貨500枚だ」
「「・・・・・・・・・」」
なんだこいつら固まって?
「どのくらいの予算か分かっておるか?」
「ドラゴンの亜種一体分くらいだろ?」
「ヒューよ・・」
「ええ・・」
「「バグっていますね(おるな)」」
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