第2話 新しいお家
「じゃあな。 俺は仕事に行ってくるから家で大人しくしといてくれ」
「うん。覚えてるよ。行ってらっしゃいビムガ。」
「ご飯の場所は覚えてるか? おやつはご飯の横だからな。水は・・・」
「大丈夫だよ。ちゃんと机で食べるから。行ってらっしゃい」
「そうか・・・ 何かあったらその魔道具に魔力を込めるんだぞ」
「うん」
救援を求める魔道具ってすごく高くなかったっけ? 怖さないように置いておこう。
言っちゃったなあ。もう少しビムガの話を聞いていたかったけどお仕事を引き留めるのは良くないよね。
ビムガ、ご主人様は冒険者らしい。強いの?と聞いたら少し間が空いてちょっとなって言ってた。私のご主人様はちょっと強いらしい。ちょっとってどのくらいだろ?
まいっか。朝ビムガが買ってきてくれたらしい服選ぼっと。今まで白い服しかきたことなかったからどうやって着ればいいのかわかんないな。ビムガは・・ 難しいや。
紫・・・ 私の目と同じ色だ。 ビムガが綺麗だと言ってくれた私の目。これにしよう。
下は・・・ 落ち着くからいつもと一緒の白にしよ。
私の目はちょっと珍しいみたい。昨日街で見たけど、茶色とか青色が多かったかな。
昨日ビムガが話してた赤色の目の人綺麗だったな・・ 可愛かったし。私もあんな風になりたいな。
・・・・暇だな。お外に行こ!
ビムガのお家は私の前のお部屋よりもずっと大きくてお家の中なのにお庭がある。
真ん中にビムガが「桜」っていう木を昨日植えてた。私がきた記念だって言ってたけどどうして木を埋めたんだろう? 昨日食べたシチューの方が美味しいのにな。
この木の周りはキラキラしたやつが多いなあ。昨日街の中にあったけどなんなんだろう。
前のお部屋の時は見えなかったけど、綺麗だなあ。ビムガの周りはちょっとこのキラキラが多かった気がする。キラキラからちょっと遠い気がするけど、なんでだろ。
暖かいなあ。・・眠くなってきちゃった。
「ただいま。 ・・・マリ!? ・・マリの気配はあるな。 寝てるのか?
しかしそこは庭のはずだが・・・ 庭で寝てたのか。気持ちよさそうだな。」
ビムガの匂いだ・・ 帰ってきたたんだ。隣で寝る前に起こしてくれれば良いのに
起こそうかな・・ 起こしたら怒るかな? でもお腹すいたな。もう暗くなってるし
あ、ご主人が動いた・・ご主人難しい顔してる。苦しいのかな?
「マリ!」
わ・・・
「あれ・・ 夢だったのか?」
美味しいご飯作ってくれるし服も買ってくれるし柔らかいベットも買ってくれて、良い人かもしれない。
「おかえり、ビムガ。お腹すいた。」
「ああ、ただいま、マリ。今日は何がいい?」
「しちゅー」
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