盲目的恋の魔王様

 注意※長いです※




妾は今代の魔王。メフィーである。

そして、妾の目の前で佇んでおるのは、今代の勇者ハルス。魔王にとっては危機的状況なのだろう、だが最早妾には関係のないことよ。

今までは自由に動いていたが、気付いた。

妾は目の前の勇者に一目惚れしてしまったのだろう。

女というものは、恋という病には抗えないものなのだろう。胸がチクチクとしておる。

まさかこのような形で…人生最大の大見せ場がやって来ようとは…ここで言わなくて何が魔王か…


「勇者…ハルスよ。わ、妾は…」


「魔王よ。このような場に最早言葉は不要ではないのか?」


それは!!まさか妾の恋心に人知れず気付いておったのか!?確かに会ったのはこれが、始めてではなく、何度も出会い、話したことが!ある!!!

つまりは!!


「ほ、ほう?」


「私達はこの場で全てを交わす事となる。故に言葉など不要ではないか」


そ、それはまさか…大人の戯れを……勇者め。まさか、ここまで積極的だったのか!?


「そうか…それもそう…だ、な」


顔が真っ赤に染まっていくのを感じる。少し恥ずかしいが、ここは我慢なのじゃ。


「ではゆこうではないか」


そう言ってから玉座から立つ。ゆっくりと勇者に近づく。うぅ、恥ずかしい…

そして勇者は、妾の宣言を聞いて、剣を鞘から急に抜き出した!抜き出した!?な、なぜ…剣を持っておるのだ!わ、妾最大の見せ場である…告白の場に、剣を!?…ど、どういうことなのだ?


「さぁ、最後の戦いだ」


戦い…たたかい…た、たたかい…

ま、まさか……妾の思い…違い…?

うぅ…う、う、う…


「うわあぁぁぁん!!!!」


そうして妾は全力を持って勇者を風の魔術で吹き飛ばしたのであった。


うぅ…恥ずかしい思いだ…

だが、妾の思いは……思い、は…


「うぅ……朴念仁めが!」


少し荒れていると玉座の後ろから女の子が出てくる。


「ま、まおうさま、おちついてくださいサチがいます」


「サチ…うぅ……」


こんな幼子にまで、慰められて…これでは惨めじゃ…


「サチィぃ…」


ひとまず抱きしめる。少しは落ち着くが、まだ泣きたい気分じゃ。


「あの変な角のヤツに魔王軍を滅茶苦茶にされ、勇者には戦いを挑まれて……なんで、いつも必要最低限の犠牲で済むよう工夫しているというのに、人間共は、いつも予想の上を行って、最大限の犠牲を出しおって!!妾の工夫を全てなかった事にしおってぇ!!!」


「まおうさまはえらいです!いつもやさしくて、かっこよくて…それにいつものわたしのめんどうをみてくれてます!!」


サチ……!やっぱり優しいのぉ…七年前に拾ってからずっと面倒見てきたが…どうして、こんな良い子に育ってくれたか…


「ありがたいぞ、サチよ。だから、もう少しこのままでいさせよ」


「いつまでもだいじょうぶです!まおうさま」


どこぞの酷い勇者とは大違いじゃ…



――――――――――



私の名はハルス。ハルス・メリルスだ。名ばかりの勇者をしている。

何をしても良い方向にいかず、自信を無くしそうにもなるが、私には守るべき民がいる。故に進まなければなるまい。

だが、私は勇者になってからこれといった大きなことは何も成せていない。

この体たらく、勇者としては最悪とも言える。


だからこそ、この魔王討伐こそが、私が勇者として唯一できることなのだろう。


「必ずや、かの魔王を倒し、世界を平和へと導かなくては…」


それが、私にできるせめてもの、役目なのだろう。

だが、どうすればいいのだろうか…

私如きにそのような事ができるのだろうか…

今日、あの魔王と対峙してわかった。魔王と私では、全てが掛け離れ過ぎている。

…やはり私は、弱い。


だがそれはそれとして、何故魔王は私を吹き飛ばしたのだろうか?

心底不思議であるが、今はこの幸運をさらなる成長に繋げねばなるまい。



――――――――――



また日が上った。そういえば勇者は…大丈夫なのか?あの時は焦った所為で、風が結構な勢いをしていたのだが…


「生きているのか…?」


「まおうさま!ゆうしゃさんならサチが、だいじょうぶなよう、マジュツかけときました!」


「そうか!やはりサチは偉いのう〜!」


それなら良かったが!だが、やはりサチは天才じゃな。細かい指定などせずに、発動できるなど、妾でさせ難しいというのに!

しかし…勇者がまた来るのはいつだろうか。来月?来年?もしかしたら道端で、例の新魔王軍なんて輩共に狙われているやもしれん…

あぁ、不安…不安じゃ……


「よし、サチ。王の間を暫く空にするぞ」


「どこへいくんですか?」


「そうだな…取り敢えずは、勇者を飛ばした方角の街へ行き、勇者の情報を調べる。そして、わたしが戻って来るまでの間は、四天王達に魔王の座は守らせておくとするかのう」


「サチ、いろいろとじゅんびしてきます!」


「できるだけ少なめにしておくとベストじゃ!持っていく物は選別せい」


「はい!サチ、わかりました!」



そして、妾の魔術を使って、飛んできたと予測される街までやってきた。


「取り敢えずで予測したところに来てみたが、なんと…勇者が昨日までいたとは!準備に手間取るとは、実に惜しい事をしたのぉ…」


「サチがしらべてわかったのは、みなみにいったことだけでした…」


「そう気を落とすでない。勇者の向かった方角がわかったのだ!さすれば、次に向かった街は、道沿いに行けば、南南西にあるそこそこ離れた街じゃろう」


「サチたちがつぎむかうのはそこですね!?」


「そうじゃな。少しずつだが近づけておるからな!このまま行けば勇者に出会えること間違い無しだろう!」



――――――――――



魔王に吹き飛ばされてから、一日が経った。今は、着地した街からでて、次の街に着いたところ何やら揉めているようである。


「そこの老人。出来ればでいいのだが。あそこの広場では、何やら揉めているようだが…なにかあったのか?」


「ん?あぁ…何やら、デカい商会同士が揉めてるらしくてな。互いに信用の大きいからな商会同士ってのもあって、それを信じてる客共の醜い罪のなすりつけ合いじゃろうて。他所モンのお主が気にする必要は無かろうて。なに、じきにおさまるて」


「そうか……急な質問にありがとう」


さて、ここはどうするべきだろうか。このまま老人の言う通り、素通りするのも良いのだろう。

それに、最早一種の祭りのようなモノになっているようだから、特に気にしなくても問題はないか。

…怪我人が出始めたら止めるとするか。それまではここに滞在するとしよう。


「あぁ、そうじゃ。お前さん、旅人かは知らんが…宿は決まっとるか?特になければこの先の銀の仔鹿亭がおすすめじゃよ。特にあそこは料理が美味い!一度行ってみれ。それじゃあの」


「親切に…ありがとうございます」


「おう、気を付けとけ?このところ物騒だからな。いつ死ぬかもわからん。まぁ、老い先短いわら…儂のことなどすぐにわすれい」


「そうですか…」


不思議なお爺さんだったな。

取り敢えずオススメとやらの、銀の仔鹿亭に行ってみるとするか。

ひとまずそこに行って今日は身体を休めるとしよう。



――――――――――



「サチ、ど、どうじゃ!?妾の変身術!完璧だったか?」


勇者が、妾のことを見抜けなかったことは少しショックじゃったが、ひとまずは安全を確保できたはずじゃ!

それとサチにも食べさせてやらねば。あそこの料理は本当に絶品じゃからな。


「ゆうしゃは気付いてないとおもわれます!」


「よし!取り敢えずは妾の目が届くところにはいる。後は、この騒動も少し煩わしいしな。ついでに止めておくか。それになにやらキナ臭いからな」


「なにかあったんですか?」


「たった今。この街に新魔王軍を名乗る奴らが潜伏しているとの情報がな。まぁ…十中八九関わってるじゃろ」


「なるほど。それでつぎはどこにいくのですか?」


「それは決まっておる。奴らのアジトにじゃよ。これ以上、魔王軍の間違った悪評が広まるのを阻止せねばならんからな」


そしてできれば勇者に……



――――――――――



「剣は良好。お金も十数日分はあると」


さて、今日は大丈夫だろうか。昨日見た感じでは喧嘩一歩手前の口論だったが、今日辺り冷めていてはくれないだろうか。

まぁ、何はともあれご飯にしよう。

それにしてもここの料理は本当に美味しかった。時間があればまた、ここに来るとするか。


「朝ご飯を一人前頼む」



やはりここのご飯は美味しかった。

さてと、腹ごしらえは済んだことだ。少し、街を見回るとしよう。


「何もなければ普通に綺麗な街並みをしているのだが…いかんせん言い争う姿が目に入ると、あまり良くはないな」


どうにかならないものか。子供たちは何食わぬ顔で辺りを歩いて遊び回っているというのに…大人は何をしているのか。


そんな考えをしながら街を歩いていると突如として、街に一つの爆音と、火煙が上がる。


「なにが…?」


私は急いで、火が破竹の勢いで燃え広がる中心地へと走り出す。


「ついに、争いが本格化されたのか?それとも何者からの襲撃か!?どちらにせよ急がなければ」


そして着いてから、聞き耳を立てるとなにやら戦いの音が聞こえる。私はそちらの方向へこっそりと近付くと、小さな子が、一人の魔族と思わしき人物と相対していた。


「君。大丈夫かい?」


私が気付いたときにはもう、剣を持ってその子の前へと出ていた。

手には杖らしき物を持っている事から、多分魔術師見習いだろう。ならば師となる人はどこにいるのだろう。

周りをサッと見渡し、もう一つ戦っていると思われるところを聞き、取り敢えずは目の前の魔族に集中をする。


「はぁ…後少しというところだったものを。邪魔しおって」


「内容によってはここから、いや…関係ないか。ひとまずは、倒されてくれ」


そう言って私は、本気で地面を蹴って、魔族の目の前へ移動し、剣を振るう。

その魔族は、忌々しげに見てから、遠くに避ける。


「どうした。それが本気か?ならばすぐにあの世へ送ってやろう」


「ほざけ!!人間劣等種如きが!火よ、風よ!吹き荒れよ」


私の目の前に、おびただしい数の火が迫ってくる。

流石に避けられないか…


「展開せよ、魔力壁」


簡単な壁だが、それ故に応用が利く。現に後ろの女の子ごと守れているのが、その証拠だろう。


「君。多分だが、魔術師見習いだな?できれば、白か青を使えないか?」


「まだ、ならってなくて…シゼンマジュツだったら、つかえます!」


「そうか。ならば、援護は任せられるか?」


「わかりました!おもいきりとばします!」


なにやら、凄い子だ。翼が小さいながらも、あるということは、この子も魔族だろう。

しかし、この子なら将来的に、大物になりそうだ。

ひとまず今は、この子の魔術をアイツに、どう当てるか。


「それでは、頼んだ!」


そう言って走る。


「えっと…かぜ、みず、かみなりよ!サチのてきをたおして!」


直後、私のすぐ横を通って、あの魔族に命中する。魔族は防御を構える隙もなく直撃する。


「三属性とは…恐ろしい子だ。私も頑張らなくては」


すぐに心を入れ変えて、目の前の魔族を確実に捉える。そして、剣に力を籠める。


「赤。青……これ以上は剣が持たないか。まぁ、奴を倒すには充分だ」


刹那、避ける事も刃向かう事も許さず、ただ何もさせないまま斬り伏せる。


「がはッ…なに、が…」


「終わりだ」


「すごいです!」


さて、一人は倒した。もう一つの方はどうなのだろ、う…か…


「散れぃい!!」


怒声とともに、舞い上がった粉塵が大爆発を起こす。

驚いた事に街に被害は殆ど出ていなかった。


「なんだ…あれは…!?」


困惑の声を上げ、少し後ろへ後退りする。

実際それ程の迫力があり、爆風爆音があった。それなのにも関わらず被害が殆どない、というのは異常レベルだろう。


「急ぐか…」


「ゆうしゃさん!サチもつれていってください!」


急にとんでもない事を言う子だ、と思ったが、あの実力を見ればある程度は頼りになるだろう。

最も、勇者である私が率先して頼りにするのはいけないことだ。極力頼らず一人でいこう。


「わかった。私の背に乗りなさい。それが一番安全だ」


「はい!」


人を乗せて、火が燃え広がるところを駆け抜けるのは始めてだが、大した問題はないだろう。


「少し急ぐ。なにかあればすぐに伝えてくれ」


「わかりました!」


「では、行くぞ!」


その掛けを合図に私は、火の中へと駆け出した。



――――――――――



「煩わしい。とっとと死に晒せ。誇りすら忘れた愚者よ。新魔王軍などという戯れ言をほざき、あまつさえ、かの大魔王までも侮辱するとは…」


「ははは!全てが事実よ!我らが魔王さまには誰も勝てない。あなたも、最強とさえ謳われた大魔王でさえも!なににも!」


「もう良い。口を閉じよ!愚者がッッ!」


此奴はもう許せん。万死に値する。


「はぁ…散れぃい!!」


妾ができる必要性最低限の被害で終わるように、まず土を舞い上がらせる。次に火を起こし、粉塵爆発に繋げ、風も起こし威力を集中させる。


「あははぁ…」


「まだ息を残すか…遺言はあるか?」


「我らが、魔王さまは決して…負けやしない。決して」


「…そうか。死に晒せ」


そう言って、目の前の愚者を塵に還す。跡形も遺さずに。

ひとまず、今はそっちに向いていた気を別に変えよるとしよう。


「はぁ、この雰囲気は…勇者か」


「……」


「…どうした、構えなくて良いのか?前回の続きでも、いや…無理だな」


「それは、私の実力不足ということか?」 


「……はぁ」


眼の前が不意に歪む。これ、は…


「一つ、聞きたい。何故、私を生かした。魔王よ、お前の力ならばいとも容易く私を倒せていたはずだ」


「そうじゃろうな…」


「ならば、何故だ?それは単なる傲慢故か?」


「違う」


「なんだ…なんなんだ?」


「それは…そ、れは。わ、妾が…」


「…?」


「妾が…お主を…」


はぁ、言葉が、心が、目の前が、全てが、真っ暗になっていくようにさえ感じる。このつっかえ、取るのは…容易かろう。妾にこんなことは、許されぬ。ここで言わずして、なにが、何が魔王様じゃ。


「妾が、お主を…好いている。それだけじゃ…」


今、妾の顔はどうなっておるのじゃろう。見たいとは思えん。想像すら無理じゃ。

きっと全身が凍っておる。そうに違いない。ならねば、魔の最高峰である妾が動けん理由はが見当たらん。

はたして、時間はどれ程動いたのだろうか。無限にさえも感じる。恐ろしい。だが、ただそれだけじゃ。

それ以上の事がそこにある。そこにあった。

妾は、音を、声を、返事を聞くのみじゃ。決心せよ…妾。


「……」


勇者は、ハルスは、声を失っていたのだろう。少しも動かなくなっている。

その中で、やっと口が動く。


「―――――?」


「魔王城にて、待っておる」


妾は、その言葉を聞けなかった。


「サチ、行くぞ。掴まれ」



魔王城に帰ってから、私はずっとサチを、抱きしめている。この感情は、不安だろう。いや、どちらかといえば、恐怖だろうか………



――――――――――



「…」


魔王に言われたあの言葉。それに対して、私はなんと答えたのだろうか。

なんと情けないことだ。魔王は、しっかりと私に思いを伝えれていたのにも関わらず、私は口を濁すという体たらく。

たとえそれが急のことであったとしても、人として、すぐに返事ができていない。それだけで、情けない、と思わせてくる。


「行くぞ。魔王城に」


力の差なんて気にしない。


「行かなければ」


彼女は魔王城で待ってくれている。


「時間はない。急がなければ」


一分一秒でもそれは無駄となる。私は勇者だ。勇気ある者、勇者だ。それがこんなんなど、先代の方々がみれば反吐がでるほどの始末だ。


「最早道など関係ないか…ただ、急ぐのみ!!」


水を渡れ、空を渡れ、山をも渡れ。時間は勝手に過ぎていく、ならば一ヶ月はかかるであろう道のりを、直進で限界まで早めようではないか。

簡単な事だろう、私は勇者だ!不可能を可能にしてこそ真の勇者なのだろう。

ならば、私の道を邪魔するものなど存在しない!


「体が軽い。心が軽い。全てが軽い!」


それは不思議な感覚だった。今までつっかえていた何かがとれた気がする。


その道のりは一ヶ月掛かるなど嘘のようにさえ思えるほど早く、短いものとなっていた。

事実、三日程でついてしまった。身体に疲れは無い。


「魔王城、五日振りか?今度こそは吹き飛ばされんぞ」


前は踏破するのに2日を要したが、道順や敵の配置は全て憶えている。

隠密行動で魔王の居所までは、進めるだろう。


「さて、行くとするか」



――――――――――



「魔王様!勇者が魔王城付近で発見されたとのことです」


「わかった。下がってよい」


「まおうさま。どうしますか?」


「…待つ」


「はい…」


あの位置、サチは勇者が何を言ったのか知っている事だろう。


「サチ、隠れていろ。そろそろだ」


勇者独特の気配がする。それもどんどん近付いて来ている。だが、前回よりもずっとゆっくりだった。



「3日振りか。魔王」


「……」


「色々と話したいことがあるが、何よりもまず、先日の魔族の件。助かった。正直なところ貴方がいなければまずかっただろう」


「……」


「そして、あの時は…しっかりと言えなかったが…」


「……」


「私は…こういう事は始めてなのだが…まずは、貴方の名を聞かせて欲しい」


「…メフィー・ナリルハス」


「…すまない。こういうことは失礼極まりないことは承知だが、名を知らずにいる方が酷いと思い聞いた。何しろ、貴方はいつも名前を名乗らなかったからだが、今回はしっかりと聞かせてもらった」


既に頭は滅茶苦茶だ。話すことすらままならぬ。だが、聞いているだけでも良いのかもしれないな…


「メフィーよ。ここに、勇者ハリス・メリルスが宣言する。……貴方の…好意に報いることを!!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あとがき


これ作るのに一日分ってマ?

あと7000文超えもマ?

最後に、これ…短編か?


そして、私は力尽きた。

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短編小説集 眞田家の者です。 @lcok44

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