マヌ

 皆さん、一度は考えられたことがあるでしょう。

「マヌルネコとマヌカハニーは、"マヌ"の字が共通している。何らかの関係性があるに違いない」と。


 ご明察。

 実は、マヌルネコとマヌカハニー、二つの"マヌ"は、由来と意味を同じくする”マヌ”なのです。

 では、この"マヌ"の意味とは何なのか。

 ひとつ考えてみましょう。


 マヌルネコは、中国やネパールといった国の、高地の半砂漠などに生息するネコです。

 体長は、五十~六十五センチメートル程度。

 寒さの厳しい冬には、もこもこの冬毛に包まれた、丸っこいフォルムになります。


 一方、マヌカハニーは、ニュージーランドの一部地域の木から採取できるはちみつです。

 苦味が強く、高い抗菌作用を持ちます。

 空気が乾燥する冬に、喉をケアする目的で食べるなど、健康によいものとして知られています。


 この二つの共通点を考えると……

 もうお分かりですね。

 "マヌる"とは、「冬(の寒さ)に負けないよう強くなる」という意味の言葉であり。

 一方、"マヌか○○"とは、「冬(の乾燥)に負けない、強い○○」という意味を持つのです。


 これは日本の、東北の、一部地域における方言です。

 マヌルネコや、マヌカハニーという呼び名は、日本特有のものなのです。


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