第2話

幼稚園の頃とか、小学生の頃とか、ボクは写真を撮る時、なぜか、いつも、服を脱ぎだす。だから、ちっちゃい頃の写真を見ると、ほとんどみんな、パンツを脱ごうとしているところの写真ばっかりだ。

写真を撮る時、いつも服を脱ごうとする、ちっちゃい頃のボクに、ママは、いつも、

「この子、写真を撮ろうとすると、服を脱いで、えっちな格好をしようとするのね~」

って笑ってたのを覚えている。

ボクは、なんとなく、そんなママを見て、ママも、もしかして、写真を撮る時、服を脱ぎだして、下着になって、それから裸になって、めっちゃえっちな格好をしていたのかもなあ~って、ちっちゃい頃のボクも、なんとなく、そんなふうに感じていた。

そんなママのこどものボクだから、ボクもママみたいに、写真を撮る時には、勝手に服を脱ぎだして、えっちな格好をしたくなっちゃうのかもしれないなあ~って、なんとなく、思っていた。

服を脱いで、えっちな格好をしだすボクを見て、笑ってるママのことを見てると、なんだか、ママは、えっちな格好をしてるママ自身のことを想い出してるみたいに、ボクには、ちっちゃいながらも、感じられた。

でも、ボクは、「ママは、そんな、えっちな格好をしだすボクのことをめっちゃ好きみたいだなあ~」って感じて、ボク自身も、えっちな格好をすることをちっちゃい頃から、だんだんと、いつも好きに思うようになっていったみたい。

それで、中2になったら、ママの部屋にある三面鏡を開いて、ボクは、えっちな格好をして、それを自分で見るようになった。えっちな格好をしながら、ママも、こんなえっちな格好を好きで、よくしてるのかなあ~って思ってた。


中2の時は沖縄に住んでたから、海やプールによく行って泳いでいたけど、いつも女子用の可愛い水着のほうを好きで着ていたから、まわりからも女の子のように思われていただろう。

肩幅はせまくて、ウエストはくびれてて細くて、お尻は可愛い感じで、本当に女子のような体だった。でも、ボクは、そんな女子みたいな体をめっちゃ好きだっ。


中1までは愛媛県松山市に住んでいた。松山城のすぐ近くの小学校と中学に行っていた。

松山は坊っちゃんの舞台にもなってる街で、可愛いみかん色の市電も走ってて、どことなくヨーロッパの雰囲気もしている。小学生の時は松山少年合唱団に入って歌っていた。ウィーン少年合唱団のような感じ。松山は、そんな、文学的、音楽的、芸術的、それからスポーツ的にも、いろいろ盛んな良き街だ。

両親の仕事で、中2になったら、沖縄県那覇市の中学に転校した。

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