第6話

美葉ちゃんに誘われて、推しのアイドルグループのライブに行ってみた。

ボクの推しは白担当なので、白いサイリウムを、美葉ちゃんの推しはピンク担当なので、ピンクのサイリウムを振っている。

ライブ終わって、特典会で、初めて直接、推しのところに行った。

おたがいにイスに座って話をするタイプだったので、ボクは推しの前のイスに座って、無意識のうちに、ボクの太ももをポポポンッと、たたいた。そしたら、推しも真似してポポポンッと太ももをたたいてくれた。それで、めっちゃ話しやすくなって、

「はじめまして。あやめです~」

ってあいさつした。

今まで、Twitterとかでリプしていたから、名前は知っていてくれて、

「あっ!あやめちゃん!はじめまして。いつもリプとか読んでますよ~、ありがとう~」

って言ってくれた。直接、会いに来てくれたことをめっちゃ喜んでくれた。

「緊張しますなあ~」

って言われたけど、そう言われたら、逆に安心して、今までで、いちばん緊張してないような気になってきた。

美葉ちゃんも、それを見ていてくれてて、

あとで、

「あやめちゃんと会って、めっちゃ嬉しそうだったよ~」

って言ってくれた。

美葉ちゃんも推しと会えて、嬉しそうだった。

それぞれの推しと初めて直接会えて興奮したまま、2人で食事して、そのあとホテルに直行して、えっちした。女の子どうしの可愛いえっち。えっちしながらも、推しのTwitterとかをチェックして、何かツイートとかしてるの見つけたら、速攻でリプした。


翌日、教室で、しおりちゃんに、文学のサークルに誘われた。いっしょに部室に行ったら、また単語20個をつなげて文章を作る活動をした。ボクも参加して文章を作り、部員10名くらいの作品をみんなで回し読みした。

しおりちゃんには推してる先輩いて、いつも、しおりちゃんから話を聞いていた。その先輩の作品を読んでみたら、確かに他の人よりも、うまく書けているように思えた。

しおりちゃんも、

「あの人みたいに、うまく書きたいんだよね~」って言ってた。


家でパパに専攻について聞かれた。

パパは経済出身。社会学を推してる。

それでも

「文学部は何の専攻に人気あるの?」

て聞いてきた。社会学を推すものの、好きな専攻に行けば良いみたいな。

「社会学は人気あるよ」

て答えておいた。

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