第3話

夏休みに琵琶湖のほとりの宿舎で、マンドリンのサークルの新入生のための合宿に参加した。めっちゃきれいな景色の中にある宿舎だ。

到着して、ちょっとみんなで、さっそくマンドリンの練習をした。

夜になって、入浴の時に、入口で、もじもじしていたら、女子の先輩に、

「あなた、あっちでしょっ」

って言われて、女子のほうを指差していたから、速攻で女子のほうに入って、ササッと服を脱いで、ササッとお風呂につかった。新入生の女子も何人か、いっしょに入っていた。

それから、ササッと体と髪を洗って、またお風呂につかっていた。

お風呂の中で、新入生どうしで話をした。

「音楽、何、聴いてるの?」

って聞かれて、推してるアイドルグループの名前を言ったら、

「わたしも好き~。今度いっしょにライブとか行こう~」

って言ってくれた。

「中でも、誰のこと好きなの~?」

って聞くから、推してる子の名前を言ったら、

「あっ、わたしも~。でも、みんな可愛くて、歌もダンスもうまくて、5人とも良いよね~」

って言われて、

「ほんと、それな~」

って答えておいた。

ササッと体をふいて、ササッと服を着て、お風呂場から出た。

みんなで夕食を食べて、しばらく練習した。それから、女子の部屋で、女子の新入生といっしょに寝た。

お風呂でいっしょに話した子と、アイドルについて、またしゃべっていた。

推しのグループの他にも、アイドルのいろんな子について、しゃべったら、その子も、ボクと同じように好きみたいで、ボクの話にめっちゃ乗ってきてくれて、好きなアイドルの子について、いっしょに話せて嬉しそうだった。


翌朝も、朝食をみんなで食べてから、また練習をした。マンドリンにも、いくつか種類もあるけど、アイドル好きの美葉ちゃんも、ボクと同じ、いちばんちっちゃいマンドリンだったから、いつもいっしょに練習していた。

夜、美葉ちゃんと、練習の合間に琵琶湖をちょっと散歩した。

「2年の専攻はどうするの~?」

って、美葉ちゃんも、同じ文学部だから、ボクに聞いてきた。

「美術にしようかって思ってるけど、フランス文学とか演劇とかにも興味あって、まだちょっと決まってないかも~」

って答えた。

美葉ちゃんも、

「わたしも、文芸か美術かフランス文学か演劇か、どれかにしようかなあ~って思ってる」

って言ってた。


宿舎で、またいっしょに練習して、お風呂にもいっしょに入って、夕食を食べて、部屋に戻って、美葉ちゃんと手をつないで寝た。

寝てたら、美葉ちゃんに、チュッてキスされた。

「きゃあああ~、いきなり~」

って思ったけど、ボクもチュッて、お返しした。

そしたら、また美葉ちゃんにチュッてされたから、ボクもまたチュッてした...

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