第4話 魔剣
「レオナお姉ちゃん達は奴隷になったの?」
「アルクちゃん、奴隷じゃなくて、奴隷冒険者だよ」
「……違うの?」
レオナお姉ちゃんは少し怒ったような表情に。
「ぜんぜん違うから。奴隷冒険者はギルドの指示で依頼を選ぶけど、それ以外は自由なのよ」
「……どうして、お姉ちゃん達が奴隷冒険者に?」
「ギルドから借りてたお金が返せなかったのよ。あそこで岩ゴーレムが出なきゃ」
採取依頼中に運悪く、岩ゴーレムに遭遇してしまったのだと。なんとか倒せたそうなのだが、武具はボロボロに。採取依頼も達成出来たのだが、大赤字だったのだと。ギルドからお金を借りて修復したそうなのだが、期限内に借りていたお金を返せなくて、奴隷冒険者になってしまったのだと。
武具は消耗品だからね。僕も気をつけよう。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
賢者リューナ様、ありがとうございます。
たった1時間で灰色だった魔核が色なしに。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
おおっ。賢者リューナ様、感謝です。
2時間で色なしの魔核が黄色に。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
さすがに無理か。
4時間で魔剣はG級からE級に。
オマケとして薬草玉が5粒。
今日はダンジョンに挑まずに大人しく帰ることに。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
突く突く突く突く突く。
「つ 疲れた~」
僕は笑顔で呟いた。手に持つ魔剣を見つめながら。
扉を開け、中に入る。
《 バタンッ 》
部屋の中央が光る。
先手必勝。
僕は走った。
進化した魔剣の威力を信じて横斬り。
下から上へと斬り上げ。
そして振り下ろし。
どうだ、魔剣の威力は~って、ぐふっ。
倒し切れずにスライムから体当たりを。
痛みを我慢して剣を振る。
スライムは……萎まない。
くそ~。いつも通りじゃないか~。
アルク
レベル1
HP 5/50
MP 35/35
倒せたけど……。
倒せたけど……。
45回もスライムに体当たりされたよ。
魔剣の魔核は緑色なのに。
D級の魔剣のはずなのに。
【ダンジョンボス討伐達成】
【ダンジョン突破特典:常備スキル 伝説の魔剣使い】
何が魔剣使いだよ。
それも伝説って。
この魔剣、ぜんぜん凄くないのに。
伝説の魔剣使い HP30上昇、攻撃力20上昇
え? 魔剣は役に立たなかったけど……特典は凄い。
「アルク、魔剣の次は魔鎧かよ。お前はとんでもないな」
「え? 魔鎧? この鎧が?」
「そうだ。これもアルク専用な」
「はぁ~売れないってことですよね」
「おいおいおい。魔鎧だぞ、魔鎧。これもG級だが……アルク? 魔剣の魔核の色が変わってないか?」
「あ、はい。緑に」
「はぁ? この短期間でG級がD級に進化しただと? アルク、何したんだよ。い いや、詮索するのはよくないな。はぁ~で、どうする? この指輪は金貨200枚だが?」
「売却でお願いします」
「本当にいいのか? 価値が下がらないんだからアルクが装備した方がいいと思うんだがな」
「今日も焼肉の予定なので」
「ははははは。まあ~お世話になってきた孤児院に恩返しするのも大事なことだな」
「はい。ありがとうございました」
「アルクお兄ちゃん、美味ちぃ~」
「アルクお兄ちゃん、美味しいよ~」
「あ~また肉が食べれるとは」
「アルクちゃん、最高~」
「アルクに感謝」
「アルク、酒もいいか?」
また人数が増えてる。
孤児院を卒業したお兄ちゃんお姉ちゃん達がなぜか参加。
焼肉屋さんはなぜか貸し切りに。
「小金貨362枚になります」
た 高い~。人数増えたけど……ぼったくられてないよね?
さすがに高かったので店員さんに確認すると、お兄ちゃんお姉ちゃん達が頼んだ酒のせいだったよ。
はぁ~。お兄ちゃんお姉ちゃん達には迷惑かけてきたから……。はぁ~。
アルク
レベル1
HP 80/80
MP 35/35
EX 26
常備スキル 新たな英雄、歴戦の探索者、ぼっちの剣士、伝説の魔剣使い
魔法 初級回復魔法
装備:D級の魔剣、F級の盾、E級の鎧
アイテム:薬草玉16粒
所持金 金貨205枚
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