【エピローグ(神)】強き魂を持つ子
この世界を取り戻す。
侵略者共から。
私は戦った。
しかし敗北。
私が生み出した子等は
奴らの奴隷。
助け出したいが
今の私には何も出来ない。
何か出来ることは
私に何か出来ることは。
弱き子等に
私が出来ることは。
侵略者共が
生み出した子等は強い。
私が
生み出した子等は弱い。
違いは……神力。
侵略者共は自らの神力を。
ならば私も。
侵略者共よりも多く神力を与えれば、あるいは。
私の身体が維持出来なくなるだろうがやむを得ない。
転生を繰り返し、
強くなっていく私が生み出した子等。
ついに反旗を翻す
侵略者共が生み出した子等に勝利する。
侵略者共は私の侵攻に備えて
私が生み出した子等のことは気にも留めていない。
既に私には大した力は残っていないというのに。
私の計画は順調に進んでいた。
転生を繰り返し、魂を強化し続ければ
いずれ。
私は世界を見守り、
私が生み出した子等の活躍を祈る。
ある日、私は見つけてしまった。
神力がない子を。
その子は強き魂を持っていた。
それなのに転生出来なければ無に帰してしまう。
私は天使ペプクスに命じる
神力を管理させている者に気づかせるようにと。
強き魂を持つ子は死にかけていた。
だが、ギリギリ間に合う?
強き魂を持つ子には神力がない?
付与の失敗?
私は思った。
付与を忘れていたのではなく、
出来なかったのではないかと。
そして、また出来なかったのだと。
この強き魂を持つ子には
小さく分けられた私の神力では……。
私に残された力はない。
見守ることしか出来ない今の私。
侵略者共が私の生み出した子等に牙を向いたとしても、私には何もしてあげることが出来ないだろう。
力のない私。
無意味な存在。
私はこの子に弾かれた力を取り込む
私はこの子の中へ。
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