第9話 スキルポイント3倍って最高だね!!

鑑定スキルを取得したソラは取得したスキルを早速使って見た。

昨日ドロップしたポーションを鑑定してみると・・・


名称:初級ポーション

効果:*******

入手場所:*****


(なるほど、たしかにレベル1なら名称がわかるだけだな。高価とか入手場所なんかの説明は見えなくなってる。これはレベルが上がると見えるようになるんだろうな。まあナンデモナオールの名称が分かれば問題ないからとりあえずレベル1のままにしておくか。)


ソラはスキルポイントを3持っていたのでレベルを2に上げる事はできる。だが、ソラは他にも取得したいスキルがあったので鑑定はレベル1で止める事にした。そのスキルは『アイテムボックス』、『回復魔法』、『魔力回復速度上昇』のスキルだ。


それぞれ、

『アイテムボックス』は

レベル1・・・異空間に10種類のアイテムを保管できる。

レベル2・・・異空間に20種類のアイテムを保管できる。

レベル3・・・異空間に30種類のアイテムを保管できる。

レベル4・・・異空間に40種類のアイテムを保管できる。

レベル5・・・異空間に100種類のアイテムを保管できる。

それぞれの種類のアイテムは10個まで持つことができる。


つまりレベル1でアイテムを10種類を10個ずつ合計100個の商品を持つことができるようになる。これからダンジョンで多くのドロップアイテムを入手するソラには必須スキルだと思った。


『回復魔法』

レベル1・・・最大魔力の1割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。

レベル2・・・最大魔力の2割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。

レベル3・・・最大魔力の3割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。

レベル4・・・最大魔力の4割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。

レベル5・・・最大魔力の5割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。

レベル6・・・最大魔力の6割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。

レベル7・・・最大魔力の7割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。

レベル8・・・最大魔力の8割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。

レベル9・・・最大魔力の9割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。

レベル10・・・最大魔力の10割分の魔力を消費して回復魔法を使う事ができる。


魔法系のスキルはだいたいレベル1で1割の魔力を使う事ができ、レベル10なら10割の魔力を使う事ができる。消費する魔力が増えればそれだけ高威力の魔法を使う事ができる。


魔法使い系の職業の人は自分の魔法のレベルを上げるとともに、魔力量を上げるスキルを入手する人が多いらしい。


魔力が100の人はレベル1で魔力を10消費する魔法が使えるが魔力が50しかない人はレベルが2にならないと魔力を10消費する魔法が使えないからだ。


今後、ダンジョンに長く籠って魔物を倒して、ナンデモナオールをドロップさせたいソラにとって自身を回復させる魔法は必須だと思っていた。


『魔力回復速度上昇』

レベル1・・・1時間に15%の魔力が回復する。

レベル2・・・1時間に20%の魔力が回復する。

レベル3・・・1時間に25%の魔力が回復する。

レベル4・・・1時間に30%の魔力が回復する。

レベル5・・・1時間に35%の魔力が回復する。

レベル6・・・1時間に40%の魔力が回復する。

レベル7・・・1時間に45%の魔力が回復する。

レベル8・・・1時間に50%の魔力が回復する。

レベル9・・・1時間に55%の魔力が回復する。

レベル10・・・1時間に60%の魔力が回復する。


スキルがなくても魔力はだいたい1時間で1割程回復する。それがスキルを取得すると回復する魔力の量が増えるのだ。ソラにとって魔力は生命線だ。魔力がないと魔物を倒す事もできない。一時間に5割も回復するなら魔法など使い放題だろう。


だが、それは不可能だった。スキルポイントは1レベル上昇で1しか増えない。一生でレベルが100になったとしてもレベル10にできるのは一つのスキルだけなのだ。もちろん3倍のスキルポイントを取得できるソラにとっては当てはまらないが・・・


(あ~悩むな・・・どれにしようかな。この3つの中から2つ選ぶのか~。どれもこれも必要なスキルだよな~。リクがかなり強かったから魔物はかなり倒せるはずだ。それを考えると『アイテムボックス』は必要か。それにリクは強いけど僕はまだまだ弱い。ウミがいないから回復もできないし、やっぱり『回復魔法』がいるよな。)


迷ったソラは『アイテムボックス』を『回復魔法』を取る事にした。

そしてスキルを取得した後に気付いてしまった。


(あ!?でもこれってリクに言えないんじゃ・・・。明日『鑑定』と『アイテムボックス』と『回復魔法』使う所見られたら絶対怪しまれるよな・・・。加護の事は秘密にしないといけないからスキルの事も言えないか・・・。という事は、『鑑定』と『回復魔法』は隠して『アイテムボックス』を取った事にしよう。・・・あっ!?って事は他の人が『鑑定』スキルもってたら僕のスキルばれちゃうじゃん。どうしよ・・・)


ソラはスキルポイントを人より多く取得できた事を喜んでいたが、それによって厄介事も同じだけ増えた事に気付き、ため息をつくのだった。

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