第8話 まずは情報を集めよう

ソラとリクは『Aのダンジョン』を攻略して、ギルドに来たがドロップしたアイテムはただのポーションだった。しかも探しているナンデモナオールに関しては見た事も聞いた事もない。と言われた。


ポーションは売らずに2人は宿屋に戻る事にした。


「ソラ~。これからどうするよ?」

「とりあえず『Aのダンジョン』は攻略したから次のダンジョンに行きたいって所だな。」

「でもナンデモナオールなんか知らないって言ってたじゃん。」

「そうだけど~。でも神様はナンデモナオールでウミの呪いは解けるって言ってたよ?」

「それはまあそうなんだけど・・・」


「とりあえず明日は周辺のダンジョンとアイテムについて調べて見るよ。で明後日次のダンジョンに行こうよ。」

「わかった。俺も自分の力にある程度慣れておきたかったんだ。じゃあ明後日な。」

「うん。」


(リクはすごく強くなっていた。多分あれが神様の加護なんだろう。僕もがんばらないと。その為には・・・まずは情報だな。)


翌日、ソラは早起きしてギルドに周辺のダンジョン情報について調べていた。わかった内容はこうだ。


この世界には26個のダンジョンが存在する。

この世界は5つの大国と様々な小国でなりたっており、5大国にそれぞれダンジョンがあり、国を支えている。


『Aのダンジョン』~『Eのダンジョン』が初心者向けダンジョンで各国に一つある。

『Fのダンジョン』~『Oのダンジョン』が初心者~中級者向けのダンジョンで同じように各国に2つずつある。


ちなみにソラがいる国にあるダンジョンはこの中の『Fのダンジョン』と『Oのダンジョン』だ。

ここは初心者ダンジョンをクリアしてから中級者になるまでのダンジョンなのですごく人気が高い。


階層は50階まであり、攻略するまでに1年から5年程かかるらしい。

はじめは低階層でレベルを上げながらお金を貯めて、実力がついたらどんどん下に降りるのが基本らしい。


『Pのダンジョン』から『Zのダンジョン』は高難易度ダンジョンと呼ばれている。1階層ぐらいなら初心者でも大丈夫だが、下に降りれば降りる程魔物のレベルが跳ね上がり油断すると一瞬で命を落とすらしい。


ただ、ハイリスクだがハイリターンもあり、ドロップアイテムや装備品などはとても高価なモノらしい。


(ナンデモナオールがドロップしそうなのは『Pのダンジョン』などの高何度ダンジョンなんだろうな・・・でも期限は2年しかない。とりあえず毎日魔物と戦ってレベルを上げて一日でも早く高難度ダンジョンにいけるようにしないと・・・)


ダンジョンを調べた後は職業やスキル、アイテムに付いてできる限り調べていった。全てを調べ終わったら辺りは暗くなっていた。


(知りたい事は知れたな。後は家に帰って自分のスキルを選ぶとするか。)


ソラは孤児院によってウミの姿を確認して、宿屋に戻って行った。宿屋に戻るとまずは自分のステータスを確認する。


名前 :ソラ

職業 :魔法使い

レベル:2

称号:運命の女神デスティの加護


体力:20 → 35

魔力:30 → 50

力 :10 → 20

忍耐:13 → 28

敏捷:12 → 22

知力:20 → 40

運 :100


スキル:火魔法LV1


スキルポイント:3


(やっぱり僕のステータス変だよな・・・調べた所によるとステータスはだいたいレベルが1上がる度に10ずつぐらい上がるって書いてあったんだけど、あきらかに魔力とか20も上がってるんだけど・・・なんでだろ?それにスキルポイントが3もあるのは絶対おかしい!!レベルが上がったらスキルポイントは1しか増えないはずなんだけど・・・)


ソラはギルドで調べた内容と自身のステータスが大きく違ってる事に疑問を持っていた。


(考えられるのはデスティ様の加護で運が100になったって事だよな~・・・。運の数値が上がったから運がよくなって能力とスキルポイントが増えたのかな??なら今回は運が良かった?次は違うかもしらないのかな???まあ考えてもしょうがないか。せっかくステータスも思ってるより増えたりスキルポイントも3も増えたんだ。前向きに行くか。そうだ!!僕は止まってる時間なんてないんだ。もらえるモノはなんでも使って早くウミを助けるんだから!!)


ソラの予想は当たっていた。

デスティの加護により運の数値が100になったソラはレベルアップ時の能力値の上昇値が2倍になっていた。更にスキルポイントは3倍になっていた。これは運の数値が最大になっているため起こった効果だった。


(さてじゃあスキルを取得するとするか。まずは『鑑定』をとるとするか。ドロップしても何かわからないと困るからね。)


ソラはギルドでスキルについても調べていた。


この世界ではスキルはスキルポイントで取得する事になっている。

全てのスキルは1ポイントでレベル1になる。レベル1からレベル2にする為には2ポイントのスキルポイントが必要になる。最大のレベル10にするにはスキルポイントが55いる。


つまりレベル10のスキルを得る為には最低でもレベルが55以上にならないとダメだとういう事だ。しかし、スキルの効果によってはレベルを上げなくても有益なスキルは多い。鑑定もその一つだ。ちなみに鑑定スキルの最大レベルは5だ。全てのスキルが最大レベル10ではなかった。


鑑定は

レベル1・・・アイテムなどの名称がわかる(人は鑑定できない)

レベル2・・・人など、生き物の名称がわかる

レベル3・・・アイテムの効果がわかる

レベル4・・・人など、生き物の能力値がわかる

レベル5・・・アイテムの入手先や人など、生き物の取得スキルがわかる


ソラはスキルポイントを1消費して『鑑定スキル』を取得した。

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