緋色の獣って何だ
『愛の渇き』は『緋色の獣』というタイトルを予定していたらしい。『純白の夜』『青の時代』とあわせて1950年刊行のトリコロールになるかもしれなかったが、結局変わった。
『烈しい赤』というタイトルを予定している長編作品について、『緋色の獣』こと「大淫婦バビロン」?なるものについて調べようと思った。緋色の獣って何だ。
Wikipedia曰く、「大淫婦バビロン」とは『ヨハネの黙示録』に登場するアレゴリー、寓意で、「『黙示録』によれば“悪魔の住むところ”であり“汚れた霊の巣窟”である」らしい。
大淫婦バビロン - フリー百科事典 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B7%AB%E5%A9%A6%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%B3
何を示す寓意であるのかについては、古代にはローマ帝国、中世にはカトリック教会、大航海以後には各地のシンクレティズム、あるいは近代にはエキュメニズムと様々の説が出た。
正直キリスト者がこれをどう読んだかなんてことは今はどうでもいい。
ともかく後日原文(十七章を参照せよ)にあたろうと思うので、便利のために邦訳、英訳、原語のリンクを下にまとめる。
ヨハネの黙示録 (口語訳) - Wikisource
https://ja.wikisource.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%81%AE%E9%BB%99%E7%A4%BA%E9%8C%B2_(%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3)
日本語訳。ありがたいものでインターネットには無料の、改行豊富で読みやすい日本語訳が、その辺に転がっている。
The Project Gutenberg eBook of The Bible, King James version, Book 66, by Anonymous
https://www.gutenberg.org/cache/epub/8066/pg8066.html
プロジェクト・グーテンベルクによる「by anonymous」の『ヨハネの黙示録』ジェイムズ王欽定訳聖書版。権威はあるが英語は当然古い。
https://bibletranslation.ws/trans/revwgrk.pdf
これはコイネーと英語の対訳テキスト(pdf)。しかしコピペするとギリシア文字が全部全角で出てくるのは困った。↓
Καὶ ἦλθεν εἷς ἐκ τῶν ἑπτὰ ἀγγέλων τῶν ἐχόντων τὰς ἑπτὰ φιάλας, καὶ ἐλάλησεν μετ’ ἐμοῦ λέγων, Δεῦρο, δείξω σοι τὸ κρίμα τῆς πόρνης τῆς μεγάλης τῆς καθημένης ἐπὶ ὑδάτων πολλῶν,
(これは17章1節……のはず。)
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