登場銃器紹介 ライフル編
ちょー簡単で雑な銃紹介です。
あくまで紹介であって解説ではありませんので、ご了承ください。
気になったものは検索してください。
また、この章は横組みで閲覧することをおすすめします。
◆ライフル
防衛省規格では、英単語の「rifle」に対応する語として「小銃」をあて、「個人携行の基本となる肩撃ち銃」としています。
アサルトライフルやスナイパーライフル、バトルライフルやカービンなど様々なカテゴリや呼称がありますが、ここでは用途や作動方式、銃床の有無などで項目を分けず、すべて「ライフル」として扱います。
文中での個人的な表記ルールとしては、軍用銃または軍・執行機関で採用された全自動射撃モデルのことを「小銃」「自動小銃」と呼ぶことにしています。単にアサルトライフルという書き方をあまりしたくないだけですが。
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・Mini Fix
.300Blackout弾を使う、Q社のボルトアクションライフル(標準仕様のものは米国の法上ではボルトアクションピストル)
8インチ銃身、全長約70cm(折り畳み時には約44cm)、本体のみの重さは2Kg台と軽量小型。弾倉はAR‐15 / M4互換。
作中の物はストックを同社FIXライフルと同じものに換装したショートバレルライフル仕様(執筆開始時には同じ仕様は公式HPには載っておらずオプション扱いでしたが、いつのまにかSBR仕様が標準モデルの一つとしてカタログ入りしていたり)
ディオン光学技研製1‐10×24mm可変スコープ 、Q社のTHUNDER CHICKENサプレッサーが取り付けられています。三脚にはLaRueのアダプターを使って接続しています。
軽量、短銃身、折り畳みストックとバッグに入れて持ち歩くには適していると考えて採用。似たような銃にはB&T SPR300やBlack Collar PORK SWORD、Christensen Arms MPPなどがありますが、それらと比べてプロっぽすぎず、スポーティーすぎずな印象も理由。
・猫澄のカスタムAR
10.5インチ銃身、.300blk仕様のAR‐15。全長はサプレッサー込みで90センチ前後になると思われるので、十分ギターケースに収納できるサイズ。
JP Enterprises社のSCRがベース。オリジナルはキレの良いシングルステージトリガーですが、猫澄はあまり好みではないため、トリガーをガイズリー製の2ステージのフラットトリガーに換装しています。またストックもLuth‐AR MBA‐3に変えています。ハンドガードは12.5インチのため、少しサプレッサーがハンドガード内に収まる形。
アタッチメントは「組織」のレールマウント式戦術装備のほか、ディオン光学技研の1‐10×24スコープ、HuxWrx / OSS製サプレッサー、Steiner DBAL‐A3、Magpul製のバイポッドが取り付けられています。また三脚にはLaRueのアダプターを使って接続しています。
劇中で使用した弾倉はLancer Systemsの20発弾倉。マガジンで110グレインの高速弾と194グレインの亜音速弾(いずれも全銅製)を使い分けています。高速弾用に使っている弾倉にはテープを巻いて区別しやすくしてあります。
また、青系の色でまとめたスプリッター迷彩風のペイントがされています。
猫澄のメイン武器ともいえるライフルですが、街歩きに使うようなデイリーユースのバックパックに収納するには大きいため、Mini Fixに比べると出番は少なめ。
・MCX Rattler
彩乃が使ったコンパクトライフル。SIG SAUER社のMCXシリーズの中で最も小型のヴァリアント。
作中のものは、.300blk弾仕様かつ民間用の単発射オンリー。ストックを伸縮タイプのワイヤーストックに換装してあります。
アタッチメント類は、CGS Hyperion Kサプレッサー、トリジコン MROのグリーンドットモデル、スカラーワークスのMROマウント、Streamlightのウェポンライトなどが取り付けられています。弾倉はマグプル製三十発、200グレインの亜音速拡張弾と110グレインの高速弾(いずれも全銅弾頭)を弾倉ごとに使い分けています。
強襲装備を考えるにあたって.300blk弾、ガスピストン式、超小型という条件を用意しました。その条件を満たせる銃は非常に少なくなります。加えて、実績があり、かつ民間向けモデルとなると、執筆時はラトラーの一択。DI式ならばハニーバジャーやMD社のPDXがあったりします。
・カスタムR700
エピソード「ボーダーライン」で猫澄が使用。
レミントン・モデル700のパーツを組み合わせたライフル。
6.5クリードモア仕様の16インチ銃身、Kinetic Research Group Whiskey‐3シャーシ、Cadex製のレシーバー、TriggerTechのトリガーなどが主な構成パーツ。
Nightforce Opticsの4‐20×50スコープ、ThunderBeastArmsの30CBマズルブレーキとULTRA‐9サプレッサーが装着されています。
使用弾薬は120grのポリマーチップの全銅弾頭をハンドロードしたもの。国内でも正規で手に入るものを転用しています。
サプレッサーを含めた全長が115~120センチ(同条件の実物の寸法データがないため推測値)、ストックを畳んだ状態では24センチ程度短くなります。そのため、ストックを折り畳むことで、サプレッサーを外さずにギターケースに収納できます。
短めの銃身は、6.5CM弾にとっては理想的ではありませんが、比較的近い距離でマンターゲットを撃つには、十分な能力があります。機動性を重視したセレクト。
前エピソードにも出てきた.300blk仕様のAR‐15やMini Fixでもいいかと思いましたが、防弾装備有りだとはじめからわかっている敵を狙撃するときにはワンクラス上の火力を用意するだろうなと思い、この選択になりました。6.5クリードモアなのは、射手が女の子なので.308win / 7.62×51mmより低反動といわれている弾薬を使ったほうがそれっぽいと思ったからです。また、ビル風など風が読みにくい都市環境での狙撃では、.308winよりも風の影響を受けにくいとされている6.5mmのほうが近距離でもいくらか優位にあるのでは、とも思います。
・HTI
デザートテック社の長距離射撃用ボルトアクションライフル。
Hard Target Interdictionの意。
.375CT、.408CT、.416Barret、.50BMGに対応しており、銃身を交換することで各弾薬規格に簡単かつ素早く切り替えられます。デザートテック社によると60秒で銃身交換が可能とされています。これは、摩耗した銃身を速やかに交換できるメンテナンス性の高さがあるとも言い換えられます。
作中の物は.50BMG弾仕様。
劇中ではロングレンジ用というよりは対物用途での使用。
エピソード「黒い薔薇」で猫澄が使用、スキャンによる壁抜き透視射撃を行いました。
・.300blk仕様のDDM4
ダニエルディフェンス社のAR‐15。
作中で使用したものは、.300blk弾仕様の300S(10.3インチ銃身)というモデル。
ダニエルディフェンスのサプレッサー、SIGのレッドドットサイトが取り付けられています。
・石森のMDR Micron
石森のライフル。
デザートテック社のブルパップライフルMDRの11.5インチ銃身の最短モデル。
劇中の物は.300BLK弾仕様で、2023年7月時点でのカタログにはない架空モデル。
ホログラフィックサイトとサプレッサーが装着され、サプレッサーにはサプレッサーカバーが巻かれています。
(MDRの後継にあたるWLVRNにおいてもショートバレルキットは現状.223口径のみ。)
・GM6 Lynx
エピソード「スノー」で、蜂須賀が敵重装兵を撃破するのに使用。
ハンガリーで開発された大口径ライフルのゲパードシリーズの一機種。
プルパップスタイルで、ロングリコイル式のセミオートライフル。
使用弾薬は12.7×99mm / 12.7×108mm、装弾数は5または10発。
銃身を後退位置で固定することで、短縮状態で携行できます。携行性と連射能力に優れた「対物ライフル」であるといえます。
車両や船舶の阻止用に導入されたものの一部が、渋谷支部の倉庫に預けられていました。
・IWI Galil ACE31
エピソード「ボーダーライン」などでテロリスト勢力のメンバーが使用。
イスラエルIWIによって開発されたIMIガリルの近代化改良シリーズ。
エース31と呼ばれるモデルは7.62×39mm弾仕様で、銃身長216mm(8.5インチ)のコンパクトモデル。弾倉はAK‐47 / AKM互換。
劇中の物には、ウクライナ製サプレッサー、SightmarkやHolosun、Vortexのオープンドットサイト、フォアグリップなどが装着されています。照準器やフォアグリップ等のアクセサリー類は日本国内の民間用のショップで調達した、いわゆる実物。
ちなみにエピソード「ウェットガール」にて、武器取引で商人側の護衛が装備していたガリルはカービンサイズに相当するSARです。
・CZ BREN 2
鞠乃の部下たちが使用。
チェコ、チェスカー・ズブロヨフカ社の開発した自動小銃。BREN2は805 BRENの改良型で、軽量化や設計の合理化がなされています。
デザインや機能等は2000年以降の軍用銃に求められるものを堅実に実装しているという印象(個人の感想)。
チェコをはじめ、いくつかの国で採用されています。また、フランスの特殊部隊GIGNが7.62×39mm弾仕様を使用しています。
作中の物は7.62×39mm弾仕様、銃身長9インチのモデル。
DeadAirまたはSurefire製サプレッサー、EOTECHのホログラフィックサイト+ブースターまたはTrijicon MROやSIG ROMEO、フォアグリップなどが装着されています。
敵勢力は、そこそこ新しい装備かつ火力主義なイメージで設計していて、その印象に合致する武器がBREN 2の7.62×39mm弾仕様であったり、ACE31だと考えました。
・Snipex T‐REX
XADO社製の対物ライフル。
使用弾薬は14.5×114mm、シングルショット、ボルトアクション式。
ウクライナ軍にて採用。
エピソード「極夜」にてテロリスト勢力が使用。パトリシアがこのライフルで撃たれ、義手を破壊され重傷を負う。
・Mini‐30
ルガー社の自己装填ライフルMini‐14のヴァリアントの Mini Thirty。
7.62×39mm弾仕様。
KGロジスティクス社員が使用。
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